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風をあつめて

不登校・ひきこもりの支援活動をしているNPO法人フリースクール阿波風月庵の代表をしているかぜさんです。この活動で色んな若者やその親御さんと会いました。人の心っておもしろいです。僕自身も活動の中で、生き方がどんどん楽になってきました。そんな不思議な心の話をしてみたいなあ!


日常の場面から覗き、心理課題を掘り下げる [2024年10月15日(Tue)]

風月庵の対話クラス

風月庵では、自分に出会うために、いろんなことを、仲間と一緒に体験していきます。

スポーツでは、主にバドミントンをしていますが、卓球を同時にすることもあります。
まずは、安心な関係の人との「1対1」の練習をするところから始まります。
キャッチボールの要領で、「受けて・打つ」「受けて・打つ」を繰り返して、慣れていきます。

次に「2対2」の試合へと進んでいくのですが、他の人の動きを見ていると、なかなか試合に安心して参加ができません。
そのタイミングを見計らって、挑戦してもらいます。

そのように、安心できる2〜3人で、一緒に行動します。

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ふっと声をかけて、何気ない会話が始まる

ゲーム・お出かけ・食事・見学・散歩・観光等、一緒に出掛けての車中、歩きながら、ふっと声をかけて、一言二言の言葉を交わすところから、何気ない会話が始まっていきます。
それが自然な会話へと発展していきます。

そんな場面を積み重ねて、やっと「対話クラス」への参加が始まることになります。

「対話クラス」は、毎回近況報告から始まります。
始めはなかなか話が出てきませんが、お互い、丁寧に聞いていくと、短い話も長くなってきます。
それに前もって用意してくれるのでしょうか、少しずつですが、自分から話してくれるようになります。

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共通の気持ち、違う感情を、きっかけに

親との関係、昔の子供時代での友達との関係、不登校時代の共通の気持ち、違う感情、色んなことをきっかけに、いろんな話を丁寧に、お互いを尊重しながら進めていきます。

そんな日常生活の話をしてみるものの、各自それぞれに違う体験と、異なった思いと、うまく言えない気持ちを抱えていることも含めて、なかなか言葉にできにくいところを言葉にして話していることがわかってきます。

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安心して、会話の中に居る

そうなってきて初めて、安心して会話の中に入ってこられるようになってくるのです。
そんな日常の場面から拾った、何気ないことから、人としての心理課題をみつけて、皆で、違う言葉を繋げながら、ものごとを掘り下げるクラスが、「対話クラス」なのです。

「対話クラス」を楽しめるようになると、心の中に、風月庵という心の居場所を、お互いに育てていくことになるのです。
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