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風をあつめて

不登校・ひきこもりの支援活動をしているNPO法人フリースクール阿波風月庵の代表をしているかぜさんです。この活動で色んな若者やその親御さんと会いました。人の心っておもしろいです。僕自身も活動の中で、生き方がどんどん楽になってきました。そんな不思議な心の話をしてみたいなあ!


「1対1」から「3の場」に [2024年10月12日(Sat)]
「1対1」から始まる
1対1の関係作りも「場」を作ることを意識するところから始めます。
この「場」は、両者間に漂う空気感や、気持ちでの安心感、関係性の信頼感等と同じ意味を持つと考えています。

日常の会話や、やり取りの中で、「安全」と「安心」と「信頼」が、そこはかとなく空気に漂い、心の奥でジンワリと響きあっているようなエネルギー(動き)を感じあえている状態だともいえます。

「場」作りは、そんな「1対1」の関係作りから始まります。

それは、支援者と父、支援者と母、支援者と当事者、支援者Aと支援者B、父と母、親と子と、それぞれの関係において、「場」を作り、豊かなものに育てていき、互いが刺激し、支えあえる関係へと成長させていきます。

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「1対1」から「3の場」へ
「1対1」で生まれた「場」を実感しつつ、成長させていくのですが、そこに広がりを持たせることが「3の関係」への発展です。

皆さん、家族、仕事場の同僚、趣味の仲間、諸々のコミュニティでの集団の関係性の中で、安心でいて、安全に関わりを進展させる事は、誰でも容易ではありません。

特に、私たちタイプの人間は、その技術や感覚が分からないから、コミュニケーションで悩み、戸惑い、苦しんできたのですから。

「第3の人」の表現・理解能力を計る
集団の多くは、「3」以上の関係と言ってよいでしょう。

いよいよ、3の関係作りが始まります。
自分と相手との「1対1」の関係を意識しながら、同時に、もう独りの「第3の人」の存在や、話題の情報共有が出来ているのか?
2人の会話に入ってこられているのか? 
時々は「第3の人」に話題を振り、問いかけたりしながら、「3」の会話が、「場」として温まっているのか? 
共有できているかを確かめ、サポートしながら話を進めます。

「第1の人」は、「第2の人」との会話を進めながら、同時に「第3の人」の表現や理解能力を計り、スムーズに会話に入ってこられる手助けやチャンスを作り、話を進めます。
これは、見えにくい、難しい役割なのです。

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「場」に、ファシリテーターの役割
話を進める時に、そういう話の進行と動きを手助けし、話しやすくなるように調整する役割が必要です。
その役割を担う人を、「ファシリテーター」と言っています。

ファシリテーターの役割が十分に反映されていると、話しやすいばかりでなく、言葉遣いや、発想も緩やかになり、信頼を持って、その話の「場」に居られて、安心して積極的な参加へと促されていくことに成ります。

「3」の場に入る時の配慮
「3」の場では、特に「1対1」の話の中に第3の人が入ってきた場合は、第3の人への配慮や、気遣いが必要となります。

同時に、「1対1」から「3」の場へと、雰囲気や会話の流れを説明し、「場」を作り直すことを始めます。

第3の人が参加することを認められるのか?どうか等、暗黙の中でことを進め、其々が了解できるところから、「3」の場を整え、温め、会話を始めなければなりません。

そういう意味では、「1対1」の会話の場に、第3の人として入っていく場合は、周りから様子を伺い、「1対1」の2人に了解を得る手順を経る等の、会話に入る許可を貰う必要があるでしょう。                  →つづく
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