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風をあつめて

不登校・ひきこもりの支援活動をしているNPO法人フリースクール阿波風月庵の代表をしているかぜさんです。この活動で色んな若者やその親御さんと会いました。人の心っておもしろいです。僕自身も活動の中で、生き方がどんどん楽になってきました。そんな不思議な心の話をしてみたいなあ!


「ひきこもり」は、動かないのがいい! [2023年05月30日(Tue)]

「もう、自分は、どうなってもいい。」「どうかなる筈もなく、存在さえなくなればいいのに」「どう考えても、失敗するしか頭に浮かばないから」「とりあえず、死ねないから、生きているだけだから」等と真剣に思いつつ、全てのことに諦めている人の心を動かすのは至難の技であろう。

「動きたくない時は、動かないのが妙案である」
 良寛禅師のコトバに似たようなものがあった。

はてさて、そんな思い、気持ちに時間をかけて、てこをねじ曲げ、動かしてきた自分(私自身)は、一体どうしてここまで来たものかと振り返ると、頭を抱えてしまうのです。

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 動きたくない人間を無理に動かそうとすると、お互いにストレスになるのは当たり前ですね。
 ぶつかり、お互いの感情もすり減らすことになりますね。
 そんなことが続くと、憎しみも生まれたりしませんか?

 正直、ふっと、動きたくない気持ちも分からぬでもないのなら、いっそ、認めて、「お互いに、動きたくない気持ちは分かるよ」までで止めておきませんか。

 そこを、自分だって動きたくないところを、これではいけないと、自分に言い聞かせて頑張っているんだから、あなたも頑張って生きろ! 等と、自分の考えを押し付け始めるところから、関係が、気持ちが、ややこしくなってくる。

 人は動きたい時に動き、動きたくない時には動かぬ方がよいと、そのままに読み込めれば、それでいいのだ。
と、バカボンのパパの言葉が、天から降りてくる。

 しかし、凡人の我々は、それでは人に迷惑が掛かる。
自分の食いぶちくらいは自分で稼ぎ、自分の身の回りのことぐらいは他人様の世話にならず、自分の及ぶところで満足できてこそ、一人前に生きているといえるらしい。

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 誰がそんなことを言い、現実離れの教訓がまかり通るのだ?
 しかし、しかしだ、今の世の中で、他人様に迷惑をかけずに生きていられる人は誰もいない。

それならば、50歩100歩の違いであり、それ程の違いはなく、皆、全ての人間は他人様に迷惑を駆け回って、何となく、其々に、命をつないで生きていると、神の目からは見えるのでありましょう。

私は、何を言っているのでしょうか?
ただ、真剣に、
「動きたくない時は動かないのが妙案である」と、
1週間だけ自分に言い聞かせてみませんか?
その結果、どんな風に自分が変わっていけるのか、冒険するのは恐いですか?

でも、ひきこもっている若者に、冒険をしろ・挑戦しろといい続けているのは、「動きたくない時は動かないのが妙案である」と、言い聞かせる冒険(挑戦)をしていないあなたと、同じようにも見えるのですが・・・。

今回は、すごく投げやりな内容になってしまいましたね。
すみません。
そんな時もありますよねと、許していただけると助かります。
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