支えてもらうこと
[2023年03月31日(Fri)]
家族会に参加されているお母さん、お父さんで、支えてもらうのが下手だなと感じる方がいらっしゃいます。
甘えるのが苦手というのもあるのでしょうか?
又、別のお母さんは、甘えるのも上手で、他者に支えてもらうことを身につけていらっしゃると感じる方もいます。
その方には色々と支援者側もひきつけられ、関わりを持っていこうとしてしまいますし、お子さんも、コミュニケーションが苦手だとおっしゃる割には、人に好かれる一面をしっかりと持っていらっしゃると感じられます。
そのお母さんは、学校の担任は勿論のこと、他の先生、カウンセラー、適応指導教室のスタッフ、公的機関の相談員、福祉施設のスタッフに協力を求めて、年1回のカンファレンス(支援会議)を持ち、支援方法について意見を求め、話し合ってこられていたのです。
私は以前より、個別にカンファレンスを持ち、関わる支援者同士(家族も含め)が、情報を共有すると共に、お互いの視点や考えを意見交換することで、支援内容が深まり、継続的に連携した支援を進めることを希望していました。
以前の風月庵で1度、あるご家族に学校とのカンファレンスを提案したことがありましたが、親御さんの方が、学校への不信感を募らせ、実現しなかった過去がありましたので、このことには、とても感動していました。
今春、お子さんが卒業するに当たり、学校では最後のカンファレンスが持たれ、多くの方が集まられ、私も参加させてもらいました。
今までの経過や成長の足跡、現状での見解、今後の課題についてと、ご家族側、学校側、そして関係者の見解と、たくさんの意見が寄せられ、私達風月庵が担っていく課題についても、また、その役割が明確になったように思われました。
今後も、このようなカンファレンスが。定期的に行なわれ、ご本人の成長と共に、参加団体(スタッフ)が入れ替わり、増えていかれることを願っています。
今回残念だったことは、医療関係者の参加が叶わなかったことですが、今後は可能性が見出せるとのことで、是非、ご検討いただけたらと思います。
今後は何より、ご本人が自分のこととして受け止め、周りの関係者と共に考え、ご本人が決めていかれることが、最も望ましいやり方として、希求していきたいと願っています。