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風をあつめて

不登校・ひきこもりの支援活動をしているNPO法人フリースクール阿波風月庵の代表をしているかぜさんです。この活動で色んな若者やその親御さんと会いました。人の心っておもしろいです。僕自身も活動の中で、生き方がどんどん楽になってきました。そんな不思議な心の話をしてみたいなあ!


心の解決を図る文化 [2021年07月10日(Sat)]

急に暑くなった。
天気予報では、一週間ずっと雨のはずだったが。

時折晴れては、夏日の温度まで上げてくる。
確かに、暑い! 梅雨明けか?

奥さんは、外出をしては、車中が堪らない暑さだと言う。
室内に入ってきて、開口、不機嫌につぶやく。「暑い!」

CIMG1335.JPG

さもありなん。
窓から入るわずかな風を心地よく感じている私の涼しげな様子を、横目で見て不快だったのだろう。

一気に麦茶の冷たいを飲みこんだ。
扇風機を回して、かぜを確かめ、
息をついて、バタン!と倒れてた。
暫く後、「堪らんから、クーラーつける!」と、
窓を閉め始めた。

CIMG1340.JPG

さもありなん。さもありなん。
確かに、暑い!

何故、私は暑く感じないのだろう?
何故、奥さんはそんなにも暑いのだろう?

暑い車中で、それこそクーラーをかけて運転していた。
車を降りて、熱射の下、暑い! と実感しただろう。
「暑い!暑い!」と念じながら部屋へと入ってくる。
念ずる気持ちは、さらに体感以上にヒートアップさせる。
涼しげな私の顔も、それに拍車をかける。

室内でパソコン業務をしていた私は、窓からずっと入ってくる風が、心地よく、時には涼しくさえ感じていた。

CIMG1341.JPG

奥さんの気持ちは、涼しさを意識するゆえの暑さに向かい、私の気持ちは、暑さゆえの一風の涼しさに向かっていた。

奥さんは「暑い!」と叫び、私は「涼しいかも?」と想う。

風鈴の音が涼しいわけではない。
その音色で涼風を想像し、涼しさに気持ちを向けるから、
心地よいのである。

目の前の暑さに振り回されず、心で涼しさを味わえる文化を、日本人として楽しみたいものである。
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