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風をあつめて

不登校・ひきこもりの支援活動をしているNPO法人フリースクール阿波風月庵の代表をしているかぜさんです。この活動で色んな若者やその親御さんと会いました。人の心っておもしろいです。僕自身も活動の中で、生き方がどんどん楽になってきました。そんな不思議な心の話をしてみたいなあ!


講演; 「自立支援」という立場 [2020年10月24日(Sat)]

「自立支援」とは、ご本人の可能性を引き出し自覚していただく為に、体験と実感を持って、自分で決めて進んでいくことを応援する関わりです。

まずは、何事もご本人に決めてもらうことから始めます。
自分で決める体験を身近なところから計画し、一緒に実践することで、ご本人から周りと相談しながら進めるやり方を身につけてもらうことを目指します。

具体的な指図や教えることは一切せず、ご本人のやり方で一緒に進めていき、困った点、違った結果を見つけたら、次のやり方も本人に見直してもらい、本人がどういう風に物事を捉えて進んでいかれるのかを、共有体験することで進めます。

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間違い、失敗することも経て、話し合いを重ねながら、ご本人のやり方をご本人と同じ様な視点で見つめ直し、応援していくことが「自立支援」といえます。

スタッフの考えや視点や進め方は全く外において、ご本人の価値基準で物事を進めていくことを尊重するやり方です。
失敗しても、やっていく内に、双方が楽になったか、解り合えて来たかどうかがポイントです。
双方がしんどくなり、信頼をなくしてきたなら、方法を別なステップに考え直すべきなのです。

生活を進める内で自然に出きるようになるには、1年2年という単位がかかります。 
考えてみれば、5年、10年、20年のひきこもりの生活に馴染んだ若者が社会に出て行くことは恐怖でしかありません。

社会生活や人間関係を想像できる人はまだ進めやすいのですが、学校も不登校で、仕事の経験も一切ない若者では、未来は想像出来ず、不安でしかないのです。

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出発点の自分のやり方から始めて、除々に誰かと一緒に成長させていき、周りに納得してもらえるやり方迄たどり着いた時、お互いが自信を実感できることでしょう。

その挑戦の具体的な提案は容易ではありません。
経験のない若者に「自立」といっても実感が湧きませんから誰かモデルになる人の存在が大きく影響してきます。
少し先を行く先輩(メンター)の行動や考え方はとても支えになるものです。そういった存在が必要です。

ご本人の生き方で共に歩むことが、「自立支援」にこだわる関わり方、見守り方といえるのではないでしょうか。
Posted by 林 at 18:59 | 支援者 | この記事のURL | コメント(0)
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