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日本の核軍縮決議案採択…国連委、反対は北のみ[2010年10月28日(Thu)]
【ニューヨーク=吉形祐司】国連総会で軍縮を扱う第1委員会は26日、日本政府が提出した核軍縮決議案「核兵器の全面的廃絶に向けた共同行動」を賛成154、反対1、棄権13で採択した。




同様の決議は17年連続。過去10年間反対していたインドが棄権に回ったことから、反対は北朝鮮のみで、孤立が鮮明となった。決議は12月の総会本会議で正式に採択される見通し。

 賛成は昨年の170に及ばなかったが、共同提案国は米国を含む過去最多の90か国で、核兵器保有国では、棄権した中国を除く米英仏露が賛成した。

 一方、棄権には、過去5年間賛成だったブラジル、メキシコ、南アフリカなどが加わり、昨年の8から増加した。核兵器国が非核兵器国を核攻撃しないことを法的に求める点が、決議案になかったためとみられる。

(2010年10月27日11時12分 読売新聞)

Posted by そよ風さん at 08:54 | ピース ニュース | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

NPT会議に渡米NGOが「報告書」・ナガサキ[2010年10月25日(Mon)]
NPT再検討会議:「核廃絶、世界へ訴え」 渡米NGOが報告書 /長崎
毎日新聞 10月15日(金)17時50分配信

 今年5月に米ニューヨーク市の国連本部で開催された核拡散防止条約(NPT)再検討会議に合わせて渡米した、NGO「地球市民集会ナガサキ」実行委員会(朝長万左男委員長)がこのほど、渡米の報告書を作成した。米国の臨界前核実験で「核兵器なき世界」への道筋が揺らいでいるが、メンバーは「だからこそ長崎は今、核廃絶を世界に訴えなければならない」との意欲を強めている。【錦織祐一】






 代表団は、朝長さんの他、長崎原爆遺族会顧問の下平作江さん(75)、前高校生平和大使の長崎北高3年、林田光弘さん(18)−−ら、被爆者9人を含む15人。

 代表団は4月30日〜5月8日に渡米。現地の学校を訪問して被爆体験を伝えたり、今年4月に78歳で亡くなった被爆者の語り部、吉田勝二さんを描いた紙芝居を上演した。報告書では、メンバー全員が渡米の総括をつづり、活動の写真もカラーで紹介している。

 下平さんは「私と同じように最後の機会と思って参加した被爆者は(中略)『核兵器と人類は共存できない』と必死の思いで訴えました。この思いが少しでも世界の人々に伝わり、核兵器廃絶の道筋が一日も早く作られることを念願します」と書いた。

 団員で報告書をまとめた被爆者の川上正徳さん(67)と、被爆2世の池田真樹さん(51)は「被爆者の『自分たちには残された時間がない』という切実な思いが、核兵器廃絶を目指す行動につながっている。そういう意志を伝えたい」と話している。

 希望者には500円で頒布する。問い合わせは、実行委(095・844・6801)。
〔長崎版〕

10月15日朝刊

Posted by そよ風さん at 14:51 | ピース ニュース | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

軍縮教育家・キャサリン・サリバン博士を迎え 「被爆者の声を受け継ぐ映画祭」ファイナル[2010年10月10日(Sun)]
軍縮教育家・核問題専門家、キャサリン・サリバン博士、10月下旬来日。(立教大学招聘)


時を同じくして開催される「被爆者の声を受け継ぐ映画祭 2010」でも、サリバン博士の講演が実現することになった。




チラシをクリックすると大きくなります。


今年4月、国連で行われた「NPT再検討会議」の成果を踏まえ、それを今後に活かし核兵器
の無い世界実現に向けた展開の摸索等、専門家の視点から貴重な分析と提言が期待されています。


花火 開催日:2010年10月31日(日) 午前10時 〜 午後5時15分
場所:明治大学(駿河台キャンパス) リバティホール

参加チケット:一般 ¥1000,- 学生 ¥500,-
( チケットは、当日、窓口でもお求めいただけます。)
チケット申し込み&お問い合わせ:共同映画梶@03−5466−2311
email: eigasai@gmail.com


花火プログラム詳細 
10月31日(日)

プログラム5 am 10:00 − 13:00 
ドキュメント フィルム「核のない21世紀」
ドキュメント フィルム「フラッシュ オブ ホプ」






プログラム6 Pm14:00 − 17:00
ドキュメント フィルム "The Last Atomic Bomb"「 最後の原爆」

リボン 講演: キャサリン・サリバン 
                質疑応答(25分予定)


  

Posted by そよ風さん at 21:59 | ピース ニュース | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

2010 年NPT運用検討会議の成果と今後の核軍縮[2010年10月10日(Sun)]
立法と調査 2010.10 No.309より抜粋

http://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2010pdf/20101001014.pdf


一橋大学 国際・公共政策大学院 秋山信将

1.はじめに

2010 年核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議(議長:リブラン・カバクトゥラン比大使)が5月3日から28 日までニューヨークの国連本部で開催された。NPTの運用検討会議は、条約第8条に従い、条約の履行及び運用状況について検討し、さらに条約の目的の達成を促進するための方策について議論・決定することを目的として、5年に一度開催される。

今回の運用検討会議は、失敗に終わった2005 年の会議を受け、その成功が国際社会
から強く望まれていた。しかし、NPTおよび運用検討会議を取り巻く国際情勢は、楽観的な要素と予断を許さない、難しい要素が混在していた。

核軍縮の面においては、キッシンジャーらいわゆる4賢人がウォール・ストリート・ジャーナル紙に2007 年に発表した評論の中で「核なき世界」の概念を打ち上げ、それに共鳴したオバマ大統領は、2009 年4月にプラハにおいて「核なき世界」を目指すことを謳う演説を行った。2010 年4月には、核の役割の低減を盛り込んだ『核態勢見直し(Nuclear Posture Review)』を発表2し、さらに米ロが新START(戦略兵器削減条約)に合意するなど、核軍縮に向けた機運が高まっていた。また米国は2009 年の準備委員会から協調的な姿勢を示すなど4、成功への期待感を高める要素があった。

その一方で、「原子力ルネサンス」という言葉に象徴されるように、逼迫するエネルギー需給の見通しや地球温暖化問題への関心の高まりから、原子力の新規導入や増設を計画する国が増加し、原子力への需要が高まっている。すでに、北朝鮮やイランの核開発問題を抱え、国連安保理決議による制裁などにもかかわらず、国際社会は実際の拡散事案の解決をすることができないでいる。このような中での原子力への関心の高まりは同時に、核拡散に対する懸念がさらに高まることを示唆する。

核拡散の懸念に対しては、2000 年代に入って様々な手法が新たに議論され、あるいは導入されるようになってきた。例えば、エルバラダイ前国際原子力機関(IAEA)事務局長が提唱し、米国やロシアなども構想を提唱する核燃料サイクルの国際管理、大量破壊兵器(WMD)や関連資機材の移転を公海上や上空などで阻止することを目的とした国際的な協力の枠組みである拡散に対する安全保障構想(PSI)、非国家主体がWMD拡散に関与することを国内法で禁止する国内法制の充実を義務付ける国連安保理決議15407などである。

また、NPTの枠の中では必ずしも直接扱われては来なかった核テロ(もしくは核セキュリティ)の課題についても、米国が自国の安全保障上の脅威として極めて重要な位置付けをし、4月にはワシントンで47 か国の首脳などを集めて「核セキュリティ・サミット」を主催したことなどから、この核セキュリティがNPTとどのような関係にあるのか、今後どのような関わりが生まれるのかも興味深い点であった。これらの核不拡散、核セキュリティをめぐる論点は、NPT第4条の平和的利用の「奪い得ない権利」との関係において、原子力供給国側と、受領国の多い非同盟諸国(NAM)グループの間で見解の隔たりが存在し、これらの事項については合意が難航することが予想された。

さらに、2007 年に米国がNPT非加盟国であるインドとの間で原子力協力協定の締結で合意したことは、核不拡散をめぐる国際秩序の規範のあり方に波紋を投げかけた。

米印の合意は、NPTの三本柱である「核軍縮」、「核不拡散」、「原子力の平和的利用」
の間に存在すると信じられている「グランド・バーゲン」のバランスを崩壊させかねないインパクトを持っていた。実際に国際秩序にどのように影響が出るのかは今後の評価を待つ必要があるが、後述のように今回の運用検討会議においてはその議論の行方に影響を与えたといえよう。

最終文書の内容を見ていくと、これから核軍縮、核不拡散を進める上で手掛かりとなるような、前向きに評価すべき点と、コンセンサスが得られずに積み残された重要課題が見えてくる。また、最終文書に向けたコンセンサス形成の過程を見ると、「グランド・バーゲン」を構成する諸価値の間の新たなバランスのあり方や、「グランド・バーゲン」をめぐる新たな政治力学が見えてくる。それは、核不拡散・核軍縮をいっそう進め「核なき世界」を実現させることが前途多難であることを予感させる。本稿では、最終文書の核軍縮の分野の分析を中心にこのような問題点について論じる。

花火全文:
http://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2010pdf/20101001014.pdf


Photo:天の欠片さん

Posted by そよ風さん at 21:19 | アーカイブ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)