今日は,令和4年,2022年1月11日。鏡開きの日ですが年の始めですので新年のあいさつをいたします。「明けましておめでとうございます。」
この「明けましておめでとうございます。」のあいさつは,新年の始めだけに交わすあいさつです。「明けまして」とは,「物事が始まる。」という意味です。会合の始まりを「開会」と言いますが,それと同じ意味で使います。「おめでとう」というのは,「みんな元気で,揃って新しい年を迎えることができてよかった。」「命あってよかった。」と喜び合うことです。新しい年,新しい気持ちで,意義ある1年にしたいものですね。
この冬休みは,それぞれ有意義に過ごしたことと思います。私が一番うれしかったことは,2学期の終業式の日に皆さんにお願いしたことを,皆さんがよく守ってくれたことです。事故に遭ったり,してはいけないことをして警察のお世話になった人もいなかったようです。勉強や運動,おうちのお手伝いなども自分から進んでしてくれた人も多かったことでしょう。これからもしっかりとしてください。
さて,1月のことを古くから日本では「睦月」と言っています。年末年始に親しい人たちが集まって睦み合う,すなわち「仲よくし合う。」ということから「睦月」とつけられたそうです。皆さんの中にも日ごろなかなか出会えない親戚の方々と仲よく過ごした人もいるのではないでしょうか。
では,今から一冊の絵本を読みます。「しんせつなともだち」という絵本です。
※「しんせつなともだち」(作:方 軼羣,絵:村山知義,訳:君島久子\福音館書店)を読み聞かせる。
(あらすじ)
食べものがない寒い冬のことです。お腹のすいた子うさぎが,蕪を2つ見つけました。一つだけ食べて,もう一つを同じようにお腹をすかせているろばに届けますが,ろばは留守でした。子うさぎはろばの家に蕪を置いていきます。家に帰ってきたろばは,蕪にびっくりします。ちょうどさつまいもを手に入れたばかりだったろばは,蕪を今度は山羊に届けます。山羊が白菜をもって帰ってくると,蕪にびっくりします。山羊は子鹿の家に蕪を置いてきます。そして,子鹿は友達の子うさぎの家に蕪を届けます。子うさぎはやさしい友達が蕪を届けてくれたことが分かり,温かな気持ちになります。
自分のことだけを考えず,お友達のことを考えた優しい気持ちのつながりが,冬の夜空に温かさを届けてくれたのですね。これから,お友達と優しさでつながって,仲のよい「睦月」としての1月を過ごしてくださいね。
最後に,これは昨年9月に臨時休校したとき先生方が作ってくださったものです。
今,まさに感染拡大防止に努めなければならないときです。手洗いうがい,マスクの着用などの基本的な感染拡大防止対策に加えて,寒い時期ですがみんなで「換気」に十分気を付け,感染拡大防止に一層努めてまいりましょう。
以上で,私の,3学期始業式に当たってのお話を終わります。