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川勝部長のひとりごと



 社会福祉法人聖隷福祉事業団で法人本部企画開発部長をしています。


 事業団全体にかかわる企画開発関連事業に関わっています。


 日々感じたこと、考えたことを書いていきます。 よろしくお願いします。

ある日の本部朝礼で・・・

[2012年04月16日(Mon)]
ひらめきかなり遅くなりましたが、2月の法人本部朝礼の内容です。

 昨年の今年の漢字「絆 きずな」、聖隷では「結 ゆい」です。

 今年のNHK大河ドラマ「平清盛」では、「心の軸」という言葉がキーワードとなっているそうです。

 初回に、父忠盛が清盛に「身体の軸がしっかりできていなければ船の上で立つことはできない」「心の軸をしっかり持て。」と語りました。

 もちろん、平忠盛と清盛が実際そのような会話をしたわけはなく、脚本家の意図がそのセリフを入れたわけです。そのような視点で大河ドラマを見ていくのもよいかと思います。

 さて、「軸」といいますと、独楽の軸や地軸を思い出します。

 最近はコマ回しなどやりませんが、安定して回転している時は軸がしっかり立っていますが、だんだん回転が減ってくると軸がぶれだし、ついには止まってしまいます。

 地軸は23.4度傾いて正確に回っているから私たちの生活は守られているわけで、地軸がぶれたら大変なことになります。

 私のささやかな経験の中でいうと、昔馬に乗っていた時、馬といっても馬術ですが、馬術では脚(きゃく)・拳(こぶし)・座骨を三つの基本扶助といって、これがしっかりできなければちゃんと馬に乗ることができません。

 特に、頭から背筋、座骨、脚にかけての軸がぶれないことが大事と言われています。

 さて、私たちの「心の軸」は何でしょうか?

 例えば、聖隷に就職する時、どのような志望動機を持って面接に臨まれたでしょうか?

 私は役目がら時々採用面接にかかわることがあるのですが、志望動機を聞いて、この純粋な思いをいつまでも持ち続けてほしいなぁと願うことがよくあります。

 「初心忘れるべからず」という格言があります。

 聖書には「あなたがたは初めの愛から離れてしまった」という言葉もあります。

 今の自分と就職した頃の自分を見比べて、大分変わりましたか?

 よく変わったと思える人はよいですが、就職前の純粋な気持ちからは遠ざかって、傲慢やねたみがあって、いやな自分になっていると思う人はいないでしょうか?

 まだ、遅くはありません。心新たに原点に戻ってがんばっていきましょう。

『心のメス』

[2012年02月04日(Sat)]

『心のメス』

『狭い門からはいれ。
 滅びにいたる門は大きく、その道は広い。
  そして、そこからはいって行く者が多い。
 命にいたる門は狭く、その道は細い。
  そして、それを見いだす者が少ない。』
      (マタイによる福音書7章13〜14節)

 今から四十年も前のことになりますが、高校に入学して間もなく同級生の故太田朗君に連れられて私は初めてキリスト教会(京都洛北教会)を訪問しました。

 ちょうど旧牧師館の建築が終わった後で、会堂は木造平屋の古いでも威厳のある建物でした。

 当時は教会学校がとても盛んで高校生クラスの分級は、旧牧師館一階の食堂で行われていました。

 その後、引き続き教会に通うようになり、高校卒業の春イースターに洗礼を受ける恵みにあずかりました。

 大学生の時、青年会有志を中心に早天祈祷会が始められ、青年たちは週一回朝早く教会に来て、聖書を読み共に祈った後朝食を共にし、学校や仕事へと出て行きました。

 齊藤牧師(当時)はいつも着物姿で、寒い冬の日は私たちのために早くから暖房をつけておいて下さいました。

 「心のメス」というお話はその時お伺いしたように記憶しているのですが、同志社大学神学部の時代から平壌(北朝鮮)や彦根での牧会生活を振り返られ、いつも選択を迫られた時、この御言葉で決断してきたこと。

 そして、この御言葉が私の「心のメス」だと言われました。

 私は、その時このお話に大変感銘を受け、自分もこの御言葉を「心のメス」として歩んでいこうと決意しまし。

 その後、人生の歩みのいろいろな場面でこの御言葉が思い出され、道しるべ「心のメス」となりました。

 狭い門(困難な道)と思える方向に進んでも、信仰を持って進んでいくならば大きな祝福が与えられ、振り返ってみればこの道を選んでよかったと必ず思えました。

 今、私は宝塚に住んでいます。

 母も91才になりましたが、脳出血の後遺症もなく、宝塚で元気にしております。

 日曜日には、家族みんなで教会に行き、礼拝を守ります。

 神様の恵みに日々感謝しつつ、これからも信仰生活を守っていきたいと願っています。

  『道は狭くとも われ行かん
       われ行かん われ行かん
   道は狭くとも われ行かん
       御足の跡を踏みつつ』
          (新聖歌457番折り返し)


   〜洛北教会からの依頼により
        『洛北だより』原稿より〜

有料老人ホームとは

[2011年07月21日(Thu)]
 とあるところから依頼があって、「有料老人ホームとは」という文書を作成しました。

 最近、有料老人ホームをめぐるの周辺環境は激変しており、国土交通省主導の「サービス付き高齢者住宅」なるものも誕生し、今後普及していくことになります。

 特に入居一時金(昔は終身入園金と呼んでいましたが)に対する消費者団体からの指摘はきびしく、その制度自体の根幹が揺れています。

 だから・・・というほど大げさなものではありませんが、私なりに聖隷福祉事業団の有料老人ホームの存在意味を考えてみたところです。

 あまり長い文書でもないので、ご一読いただきコメントでもいただけると大変うれしいです。

 よろしくお願いします。


高齢被災者

[2011年04月13日(Wed)]



 大震災を生き延びられたのに、避難所で亡くなられる高齢者のことを耳にするたびに、心が痛みます。

 以前、宝塚市社会福祉協議会の事務局長が「もし阪神淡路大震災がもう一度起こったらあの時のようにはいかない」という話されたのを思い出します。

 町には防災公園が整備され防災対策が着実に進められているかのように思いますが、少子高齢化が進み、地域コミュニティーが崩壊しつつあるなか、以前のようには震災対応ができないだろうというのがその趣旨です。  

 私がテレビで見ている限りでも、今回の東日本大震災では、要介護高齢者のことが阪神淡路大震災の時とは比べものにならないほど取り上げられているように感じます。

 あの時は、今回ほど要介護高齢者のことが話題になりませんでした。

 救援物資の中で、大人用紙おむつなど、これほど大々的には言われなかったように思います。

 超高齢化の波がどれほどかということを改めて考えさせられています。
 

 

ピアなお店

[2011年04月02日(Sat)]

 今日は、神戸三宮にある素敵なお店をご紹介します。

 名前は【ピア・ジュリアン】毎日クラシック系のライブ演奏を聴かせてくれます。

 出演者は、プロもおられますが、主に音大生や卒業生、プロの卵という人たちです。

 ういういしい演奏と語りが魅力です。

 お客の中には、出演者の関係者(家族・友人)も多く、アットホームな雰囲気です。

 実は私も、昔、娘が出演したことがあってこのお店を初めて訪れました。

 日本は、欧米に比べて、若手音楽家の発表の場が圧倒的に少ないそうです。

 チャージ料も高くなく、経営は大変かもしれませんが、オーナーの若手音楽家に対する熱い思いが伝わるお店です。

 一度行ってみられては、いかがでしょうか?




プラスな会社

[2011年03月31日(Thu)]

 先日、仕事の関係で浜松市高林にある≪プラス≫という会社を訪問しました。

 不動産関連の会社ですが、そのイメージからはかけ離れた(?)いろいろなものが置かれていて、とてもあたたかい雰囲気のコミュニティスペースという感じの店舗です。

 斎藤社長をはじめ従業員の皆様もとても温かく素敵な方々でした。

 今度、浜松で家を探す時は、絶対ここに頼もうと思いました。 (残念ながら、今のところその機会はないと思いますが)

 斎藤社長の娘さんは、元聖隷職員です。

 人のつながりって不思議です。

 休みの日、時間のある時に、ゆっくりおじゃましたい場所です。 (営業妨害にならない程度に)

今、私たちがすべきこと。

[2011年03月17日(Thu)]

 福島原発の事故がいよいよ深刻さを増しています。

 放射線量も各地の計測値が発表されるようになりました。

 そのことは、それだけ危険度が増したということのあらわれだと思います。

 放射線は目には見えませんし、どれだけの量を浴びたかもわかりません。

 レントゲンのように一瞬の受爆と長時間にわたって放射能を浴び続けるのでは当然、その影響は異なるでしょう。

 危険区域が日本の言うように本当に30km圏内なのか、それとも外国の言うように80km圏内なのか、よくわかりませんが、日本のかなりの広範囲な地域が、今、被爆の危険にさらされていることは間違いありません。

 そのような中で、私たちはどのように行動すべきなのでしょうか? 

 偽りの情報に踊らされることなく、正しい情報を把握し、冷静に対応することが何よりも必要だと思います。

 自己保身に走るのではなく、共同体の一員として、自らの行動を律していかなければならないと思います。
 

 

コメントのお願い

[2011年03月04日(Fri)]
     チューリップ お願い チューリップ

 このブログを訪問して下さる方は、1日約50人おられます。

 もしよければ、ぜひコメントを書いていただけないでしょうか?

 コメントをいただけると、とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。

「家族」を考える

[2011年02月20日(Sun)]

 昨日の「てっぱん」の続きになりますが、「家族」について考えているところに、先日ブログで紹介したペルーにいる中江さんからメールが届きました。

 彼の勤め先の機関紙に載せる原稿を添付して送ってくれたのですが、お国事情は違うにせよ「家族」について深い示唆を与えてくれるものなので、一部割愛して載せさせていただきます。

 ペンギン 皆さんからも、ぜひコメントをいただければと思います。 よろしく!

 さて、この原稿を書いているのが2011年2月半ば。

 昨年の3月にペルーに来ましたのでかれこれ一年が経過したことになります。

 振り返ってみますとあっという間でした。

 とにかく暖かく迎え入れてくれたこの日系社会に感謝したいと思います。

 人と人とのつながりをとっても大切にします。

 最近日本で言われているような“無縁社会”とはまったくの無縁です。

 例えば、家族の誰かが誕生日を迎えるとなると、それはそれはめちゃくちゃ気合を入れて祝福します。

 先日、100歳を迎えるおばあちゃんの祝賀会に出席しましたが、なんと招待客400人でした。

 これは極端な例ですが、概ね誕生日を大切にし、そして家族のつながりを大切にしていることを肌で感じています。

 昨年12月、私が誕生日を迎えたときなどは朝から祝福の雨嵐??でした。

 これぐらい周囲からおめでとうの言葉やKISSやらを受けると、日本に帰国後も毎年誕生日にはペルーに来ないと!と思います(笑い)。

 私が配属されているセンターに、おじいおばあに会いにしょっちゅうお孫さんやら兄弟やらが出入りします。

 まあ、ここでは老親との同居も多く“介護”は家族が100%担って当たり前、の雰囲気があります。

 日本で言う老人ホームの類は数少ないです。

 何故日本は家族関係も隣人関係も希薄になっていくのでしょうか。

 答えはなかなか見付かりにくいのですが、ペルーにて約1年過ごしてみて「他者との関わりに対し、面倒臭がらず、そして他者への甘え上手でありたい」という自分自身の回答を出しました。

   JICAシニア海外ボランティア ペルー派遣 中江幸一

アピア

[2010年12月29日(Wed)]


 阪急逆瀬川駅前に、アピア1・2・3という3つの再開発ビルが建っています。

 今から約20年前の開設時は大変景気よく、西武やジャスコも入店し、たくさんの買い物客が集まっていました。

 時は流れ、西武やジャスコも遠い昔に撤退し、テナント募集中の空きスペースがどんどん増えています。

 しかも周辺には新しく大規模なショッピングセンターがオープンし、ますます人が来なくなっています。

 アピアオープン当初、誰がこの惨状を想像したでしょうか?

 予想が甘かったと言えばそれまでですが、当事者の方々は大変だと思います。

 一方、私の関わっている有料老人ホーム事業は決して潰れてはならない事業です。

 にもかかわらず、今多くホームが経営危機にあります。

 身売りの話が私どものところにも来ます。

 中には投機目的で、甘い採算計画で当然のごとく行き詰まっているところもあります。

 悲劇はそんなホームに入居されている方々です。

 自分で選択したのだから仕方ないと割りきれるものではありません。

 自分の全財産・人生がかかっているのですから・・・。

 高齢化の進捗に伴い、雨後の筍のごとく開設されている有料老人ホーム。

 10年後、20年後が心配です。



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