「老人」について
ある日のインターネット記事から(キャリアブレイン「記者のこぼれ話」)
『山梨県老人クラブ連合会が、“お年寄りらしくない”愛称を募集している。
団体名に「老人」とあると、勧誘しても入会に結びにくいのだそうだ。
実際に愛称を「いきいきクラブ」などにした老人クラブは、入会者が増えたという。
たかが名前かもしれないが、「名は体を表す」とも言える。
わたしは大学時代、英語部(別名ESS)に所属していたが、「英語部です」と勧誘するよりも、ESSと名乗った方が入部者が増えた。
ESSには部活の堅いイメージがないからだろう。
さらに、雰囲気も部活というより、サークルらしくなった。
「いきいきクラブ」などの愛称にしたた老人クラブも、名前が変わったことで会の雰囲気や参加する人の意識も少し変わったのではないか。』
この記事を読みながら、私は「老人」という言葉に引っかかりました。
「老人」とは、その名の通り「老いた人」という意味です。
その言葉にはマイナスイメージがあります。
きっと老人が自分たちのことを老人と名付けたのではなく、元気な人が年とった人を「老人」という総称で括ったのでしょう。
高齢者福祉の現場では、かなり以前から「老人」を「高齢者」と読み替えています。
しかし、徹底されているわけではありません。
なぜなら、「老人福祉法」であり「有料老人ホーム」であり、法律的な根本のところは変わっていないからです。
「障害者」も最近は「障がい者」と書かれるようになりました。
一定の進歩だと思いますが、「障がい」から「障害」を連想する人も多いと思います。
どうせなら、もっと根本的な改名も必要なのではないでしょうか。
「老人」や「障がい者」にも、自己命名権があるべきだと思います。
上からのお仕着せではなく、その当事者が誇れるような名前にすべきです。
「人にやさしい社会」って、そんなところから生まれてくるのではないでしょうか。
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