【報告】「第2回川ごみサミット」を開催しました [2016年02月01日(Mon)]
1月22日(金)明治大学(駿河台校舎)にて、多様なセクターが一同に会し、川ごみ問題解決に向け討議する「第2回川ごみサミット」が、全国川ごみネットワーク主催で開催されました。
【サミットの目的】 全国の河川・海洋環境保全に取組む市民団体や個人、行政担当、民間事業者、研究者などの多様な主体との意見交換の場を設け、川ごみ問題の根本解決のための現状分析と流域 保全再生の具体的方策の検討を深めることを目指します。 【開会】 主催の全国川ごみネットワーク座長の亀山氏の開会挨拶、同じく理事の伊藤氏のこれまでの経緯の説明が終ると話題提供として10人の多彩なセクターの方が発表されました。 ![]() ![]() ![]() 【話題提供】 登壇者のみなさまが発表された内容は、おのおののセクターの立場から、ゴミ問題の現状や今抱えている課題、これまでの成果や改善に向けた提案などでしたが、日頃から実際に清掃活動されている参加者のみなさんにとってはとても興味深い内容となりました。 明治大学の大森教授の、ごみ拾いをしている人たちと比較して、ゴミを出す人たちを「環境にただ乗りをしているフリーライダー」と称し、「その人たちにも相応の負担をしてもらうべき」というお話しをはじめ、もっと聞きたいと思わせる内容ばかりでした!! <登壇者の皆さま> ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 【登壇者と発表内容】 1.明治大学 政治経済学部教授 大森 正之 様 内水面という視点 2.環境省 水・大気環境局 水環境課海洋環境室長 坂本 幸彦 様 我が国における海洋ごみの実情について 3.全国内水面漁業協同組合連合会 調査役兼業務課長 御手洗 真二 様 内水面漁業の環境保全への取組 4.国土交通省 水管理・国土保全局 河川環境課 水環境管理係長 千葉 亮輔 様 河川ごみに対する河川管理者の取組み 5.東京都環境局 資源循環推進部一般廃棄物対策課 統括課長代理 千葉 稔子 様 東京都の海ごみ対策(概要) 効果的な発生抑制対策に向けて 6.22世紀奈佐の浜プロジェクト 事務局長 森 一知 様、近藤 朗 様 伊勢湾の漂着ゴミ100年後ゼロをめざして 7.日本プラスチック工業連盟 事務局長 岸村 小太郎 様 日本プラスチック工業連盟の川ごみ・海ごみ問題への取組み 8.NPO法人グリーンバード 代表 横尾 俊成 様 川ごみから街ごみ、そして自分たちの生活を考える 9. NPO法人プロジェクト保津川 代表理事 原田 禎夫 様 川と海つながり共創プロジェクト 京都・保津川流域での取り組み 10.一般社団法人JEAN 事務局長 小島 あずさ 様 水辺のごみ調査の展開に向けて ![]() ![]() ![]() ![]() 【まとめ】 登壇者の発表のあと、全国川ごみネットワーク理事であり一般社団法人JEAN代表理事の金子氏のコーディネートによる質疑応答と意見交換をおこないました。そこでは登壇者と参加者が一緒になり盛んな議論のやり取りが交わされました。参加者の方から「本当にそのもの(ゴミ)たちはどこから来ているのかな?というのを具体的にしていかないと、みなさんが悩んでいるイタチごっこが解決していかないのではと思っている。」というご発言に続き、沢山の意見が飛び交いました。 ごみ発生源の調査に関しては全国川ごみネットワーク運営委員会から、全国の水辺でごみ調査を実施する企画を発表し参加を呼び掛けました。これから取組みが始まります。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 最後に河川協力団体全国協議会・全国水環境交流会代表理事である山道様に、今回のサミットのまとめというかたちでお話しをいただきました。「ゴミ問題は災害であるというくらいの感じでこの問題に取り組んでいったほうがいいと思う。我々は災害対策をやるのだという心構えを作っていくべきだろうと思う。」という言葉がとても印象的です。 【閉会】 ![]() このサミットを期に川ごみの問題解決に向けた川・海・街の活動の連携が更に進むことを目指します。 *第2回川ごみサミットは、公益財団法人河川財団の河川整備基金の助成を受けて開催しました。 |