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秋田 [2007年07月22日(Sun)]
ただいま秋田の遊学舎、情報開示セミナーを開いています。ツバメが巣立ちの日とか、たくさんツバメが舞ってます。
ただいま開催中 [2007年07月10日(Tue)]
ただいま仙台では、緊急特別開催!「NPOと行政の協働力を高めるために、自治体は何をどうすればいいのか?」をやっています。内容は協働環境調査自己採点ワークショップです。
ゲストは、IIHOEの芝原浩美さんと日本財団の町井則雄さんです。あっ、私もちょっとしゃべっています。
六畳の部屋は ひとの国 [2007年07月06日(Fri)]
7月ですね。
エアコン病かなにかで、咳がコンコン、ケホケホしていますが、少しずつ回復しています。
京都の友人が、一品持ち寄りのランチパーティを開いています。
まだ参加していないのですが、一度は一緒にランチをしたいと思っているところです。
念のためいうと、レストランではありません。

この11日に、そこで戦時中に獄死した尹東柱という詩人についての集いが開かれます。
そのご紹介と、パーティに寄せた一文を収録しておきます。

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京都で開かれる豆ランチパーティ
「六畳の部屋は ひとの国──尹東柱の詩をよむ」に寄せて・・・


加藤です。

7/10の豆ランチパーティが近づいて来ましたね。
私も参加したいところですが、かないません。
良い場が生まれることを祈っています。


「たやすく書かれた詩」という尹東柱の詩が紹介されていましたね。
本当はたやすくなんか書かれていないのでしょうが、詩人にそう言わしめたもの
がなんであるのか、私たちは思いを馳せなければなりませんね。

いま私の手元に、『空と風と星と詩 尹東柱全詩集』伊吹郷訳 影書房 があり
ます。1985年4月に、ぐりん・ぴいすという「街の中の広場」をひらくとき、
仕入れて本棚に並べた本の中の一冊です。


影書房は、元未来社の編集の仕事をされていた松本昌次さんが、会社を辞めて興
した出版社で、私は未来社の「未来」という小さなPR誌のMMという署名のあ
る編集後記のファンでした。編集後記を読むために、定期購読をしていたもので
す。

ぐりん・ぴいす開店のとき、上京して影書房を訪ね、松本さんにお会いして、影
書房の初期の出版物を全部、各5点ずつ、掛売りで仕入れさせてもらったのでし
た。

影書房は、その後も順調に(とは言っても本当に簡単には売れそうにない出版物
を)次々と発刊し続けているのです。特に、朝鮮・韓国に関わる出版には、貴重
なものが多いので、注目ください。http://www.kageshobo.co.jp/


さて、『空と風と星と詩 尹東柱全詩集』は、1984年11月30日初版が発
行されているのですが、実は、正確に言うと、発行は記録社、発売は影書房になっ
ています。記録社は、『記録』という月刊誌を出していた「社」ですが、実態は、
中野区で建設会社を営む庄幸司郎さんという方が、市民運動を続ける中で始めた
出版活動の屋号のようなものでした。

私は、1981年から、いろいろな活動を目の見える形で始めるのですが、その
最初の頃のネットワーキングの方法が、「ミニコミ交換」だったのです。(←ネッ
トワーキングという言葉が日本に紹介されブームになるのは、1984年以降の
ことです。)庄さんの出していたミニコミ「告知板」(『記録』とは別のB5判
タイプ印刷8〜12ページ程度のもの)と、私の出していたミニコミの交換を始
めたのが縁でした。その後、庄さんは月刊誌『記録』を赤字で出し続け、私はそ
れも定期購読していたと思います。お会いしたのはほんの一度か二度ですが、ミ
ニコミを通じて彼の人柄と運動への志を常に受け取っていたのではないか、と思
います。庄さんは既に鬼籍に入られました。



尹東柱の詩は、その『記録』の、1982年3月号から83年4月号までに掲載
された訳詩を中心に、伊吹氏が追加と改稿を行ったものです。連載中伊吹氏は、
詩人の実弟である尹一柱氏と文通し、尹東柱に対する判決文の写しを送ったり、
歴史の闇の発掘に尽力しています。

この詩集には、従って尹東柱の詩だけではなく、判決文や数少ない関連資料が収
録されています。


1943年7月、詩人は留学先の京都で特高警察に検挙され、未決で8ヶ月以上
も拘留され、同年12月“独立運動をした”として治安維持法違反で起訴、翌年
(44年)3月、京都地方裁判所で懲役2年の判決を受けます。福岡刑務所に送
られ、獄中で正体不明の注射を繰り返し打たれて衰弱し、ついに絶命。六ヵ月後
の日本敗戦を待たず、1945年2月16日のことです。

「たやすく書かれた詩」のちょうど1年前、詩人はこんな詩を書き残しています。

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「帰って見る夜」 

世間から戻るようにやっと私の狭い部屋に帰って明りを消します。明りを
つけておくのは、あまりにも疲れることです。それは昼間の延長ですから−

いま窓を開けて空気を入れ換えねばならないのに、外をちょっと覗いて見ると、
部屋の中のように暗く、ちょうど世間と同じで、雨に打たれて帰ってきた道が
そのまま雨に濡れています。

一日の鬱憤(イカリ)を晴らすすべもなく、そっと瞼を閉じれば、心の裡へ流れる音、
いま、思想がりんごのようにおのずから熟れていきます。

                                          1941.6
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

はてなダイアリーから・・・
庄幸司郎さん:建築家、市民運動家、ミニコミ発行者、映画制作者。1931〜2000
 中国大連生まれ。日中国交正常化が実現した一九七二年に、月刊ミニコミ誌
「告知板」を創刊。28年間続けた。また、同年、月刊誌「記録」の発行人とな
る。この記録社は、のち、映画製作会社となり、『絵の中のぼくの村』(ベルリ
ン国際映画祭で受けた銀熊賞を含め、国の内外で二十もの賞を獲得)他、何本も
の記録映画を製作した。http://vpress.la.coocan.jp/shou.html



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7月10日(火)豆ランチパーティー
「六畳の部屋は ひとの国──尹東柱の詩をよむ」

次回の豆ランチパーティーは、楽天堂の近くにある京都聖三一教会の牧師さん、
井田泉先生をゲストとしてお招きし、韓国の詩人、尹東柱(ユン・ドンジュ)の詩を
紹介していただきます。

尹東柱は1942年に来日し、京都の今出川通りにある同志社大で勉強していましたが、
治安維持法違反で逮捕され、45年の2月に獄死しています。27歳でした。
治安維持法違反といっても、ハングルで詩を書いただけです。美しい詩です。
時代を超えて今でも韓国の人々に愛されています。

詩人がどうして捕らえられなければならなかったのか、その時代背景についても
あわせて、お話していただこうと思います。

いつものとおり一品持ちより大歓迎です。
場所は楽天堂の予定です。10時半から14時。会費は会員1300円、一般1800円。
お子さま連れも歓迎します。前々日までに楽天堂までご予約下さい。

井田先生が翻訳された尹東柱の詩をひとつ、ここで紹介します。


「たやすく書かれた詩」

窓の外には 夜の雨がささやいて
六畳の部屋は ひとの国

詩人というのは悲しい天命であると知りつつも
1行の詩を書いてみるか。

汗のにおいと愛のにおいの ふくよかに漂う
送ってくださった学費封筒を受けとって

大学ノートを脇に抱えて
老いた教授の講義を聞きに行く。

考えてみれば 幼いときの友を
ひとり、ふたり、みな、失ってしまい

わたしは何を願って
わたしはただ、ひとり沈むのか。

人生は生きがたいというのに
詩がこのようにたやすく書けるのは
恥ずかしいことだ。

六畳の部屋は ひとの国
窓の外に夜の雨がささやいているが

灯火をともして 闇を少し追いやり
時代のように来る朝を待つ 最後のわたし

わたしは わたしに 小さな手を差し出して
涙と慰めで握る 最初の握手


                   1942.6.3



........
高島千晶@楽天堂・豆料理クラブ
Mail exchange@rakutendo.com
HP http://www.rakutendo.com    
〒602-8354 京都市上京区下立売通七本松西入西東町364-14
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FAX 020-4665-6740 or (075)811-4890