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福島からイチゴが届いた。 [2011年04月05日(Tue)]


福島県須賀川市の農協直売所から真っ赤に熟れたイチゴが届いた。

友人が原発事故の風評被害に泣く福島の農家に何かできることはないかと考えて、
自分の分の野菜や果物や米を注文したついでに、
病院の私宛てにイチゴを送ってくれたのだ。

真っ赤に熟れたイチゴは、ほんとうに美味しくて、
ついつい食べ過ぎないように我慢するのが困難なほどだった。


微量でも放射能は危ない!という考え方もあるが、
広範囲に放射能が降った今回の福島原発事故は、
そういう原則論を唱えるだけでは割り切れない問題を提起した。

危ないなら危ないとして、どの程度までを受忍するか?しないか?
しないとすると、その地域で生きる農家や漁師たちはどうなるのか?
隣の県の野菜や果物はやはり微量の放射能がついたと考えられるが、
政府や県の安全宣言を信じないとすると、
一切を拒否して、九州や四国の産物だけを買うべきなのか?

わたしは福島県の生まれだから、今回の事故は、遠くの出来事ではない。
現在進行形の出来事であり、
かなり放射線量が高い福島市には母親が一人で暮らしている。

先日は、30年間有機農業をしてきた福島県須賀川市の男性が、
県の出荷停止の発表の翌日自殺した。

そんな中、わたしは福島県の野菜や果物や米を買おうとしてくれた
友人の行為が心に響く。

友人は決して放射能に無知なのではない。
微量放射能の危険性を訴える学習会にも出ていたという。

放射能汚染は恐ろしい。だから原発に反対してきた。
にもかかわらず事故は起きてしまい、私たちは生きている。
理不尽な原発の被害を受けながらも、
そこで生きていかなければならない人たちがいる。
だから私も逃げない、避けない。
福島県の野菜や果物を米を買い続ける、のだと。

科学的な論争は、事故前から、推進派と反対派ではずっと平行線である。
事故後の「AERA」の原発学者アンケートでも、
双方はもともとの主張を1ミリも変えていない。

多くの人びとに届く言葉は発せられているか?


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