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メルマガ第3号 [2007年04月13日(Fri)]
メルマガばかりでごめんなさい。
次から変わりますね。
たくさんの方に読んでもらっているようで、ちゃんと書き続けます。
加藤

■■■加藤哲夫の蝸牛庵日乗 2007年3月12日 復刊第3号■■■

私が毎年講師をしている一新塾 http://www.isshinjuku.com/ の受講生たちの
プロジェクト「道州制.com」が、とうとう単行本を出版することになりました。

『道州制で日はまた昇るか−地方分権から市民主権へ』 1680円(税込)
                  発行:現代人文社、発売:大学図書

道州制なんていったって興味がない人が大部分でしょうが、この本は、サラリー
マンなど素人の市民が、国の政策に声をあげていくプロセスから生まれたもので、
「政治」とは何か、国−県−市町村の財政関係、どうして国も地方自治体も借金
だらけなのか、誰に責任があるのかなどが実にわかりやすく書いてあります。市
民が社会を変えるための前提条件がよくわかります。

この本の著者たちは、会社員、主婦、公務員、起業家などさまざまな人たちです。
最初は5年前、道州制についてもっと何かしたいという数人の人たちでした。私
のアドバイスもあって、一人5000円ずつ出し合い6人で3万円をつくって、HPのド
メインを取得、活動を開始しました。冊子をつくって販売、講演やワークショッ
プ、シンポジウムなどを実施、HPでは他の道州制についての意見の比較ができる
唯一のサイトとして、グーグル検索No.1になり、今では国会の政党からも意見を
求められています。折に触れてアドバイスをしてきた私としては、とてもうれし
い出版でした。

内容のわかりやすさばかり誉めましたが、ひとつだけ物足りないところもありま
す。それは読んだ方のお楽しみです。本の内容についてはアドバイスしていませ
んので・・・。でも、いいですよ。


http://www.doshusei.com/

加藤哲夫

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『道州制で日はまた昇るか -地方分権から市民主権へ- 』

道州制 は数ある政治改革のひとつ。
でも実は、私たちにとって、最も重要な改革。
道州制 がうまくいけば、住みたい社会、
生きたい生き方、元気な日本が実現する。
でも道州制 がうまくいかなければ・・・・?

普通の市民である私たちから、
普通の市民であるあなたへ、これだけは伝えたい。

日本を10前後の「道州」に再編する制度が
国会や地方自治体で議論されているけれど、
私たちの生活をよくするという
視点に欠けていないか?
市民の視点から道州制 を提案!

現代人文社 価格: 1600円+税 -

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本の帯は・・・

目覚めよ、市民!
 日本再生の鍵はあなたが握っている。

推薦:大前研一
寄稿:増田寛也(岩手県知事)
   北川正恭(元三重県知事/早稲田大学大学院教授)
   松沢成文(神奈川県知事)
   加藤哲夫(せんだい・みやぎNPOセンター代表理事)

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最後の私だけ、宮城県知事でないのは、別に理由はありません?!
私は他の方たちとは別の理由で、活動のアドバイスをしてきた縁での寄稿です。


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こんな紹介文も書いています。


「上の方の話」
                         加藤哲夫
       特定非営利活動法人せんだい・みやぎNPOセンター代表理事

現代社会は大変複雑である。そのために多くの人々は、政府が何を進めていよう
が、それが私たちの暮らしにどういう影響を与えるか考えることを諦めてしまい
やすい。「どうせ考えても、上のほうで勝手に決められてしまうんだろう。」と
思うのだ。道州制の議論も、そういう空中戦の一つだろう、どう考えても庶民の
手の届かないところの話に過ぎないと多くの人々が思っているはずである。

一新塾に集う若者(とは言えない人も含む)たちが、道州制に興味を抱き、市民・
生活者の立場から道州制に物申したいとプロジェクトを立ち上げたのは、なかな
かに勇気ある、ひょっとすると蛮勇とでも言うべき行為だった。間違えば空中戦
になってしまう危険が大きかった。しかし、その取り組みは、上の方の話では満
足できないぞ、という志が次第に醸成してくる、学びとコミュニケーションのプ
ロセスであったのではないか。

もう何年も前になるが、私が一新塾の講師として話をする機会をいただいた折、
ごく普通のサラリーマン(ウーマン)や官庁方面の仕事をしている人たちが多数、
決して安くはない身銭を切って、社会変革や社会的事業の起業を志して集まって
いるという事実にまず驚いた。しかも、皆さん、熱いのである。熱いことにおい
ては人後に落ちない私だが、その私が感心するのである。そこで道州制プロジェ
クトの面々とも知り合ったわけだ。

私がしたことは、活動初期の活動アイディアと優先順位づけに過ぎないが、彼ら
は見事にアドバイスを消化し、道州制.comというサイトを、「上の方の話」では
なく、市民・生活者の視点から道州制を考えるための総合的なサイトとして発展
させ、ブックレットやワークショップも開発して、ユニークな市民の政策提言集
団を作り出してしまった。これはなかなか稀有の例ではないかと私は高く評価し、
私自身も勉強させてもらっている。

さて私は、仙台という地方都市で、市民活動支援のNPOの経営をこの10年近く続
けてきた。日本社会にとってのこの10年は、まさに公共的に行動する市民の増加
とその社会的な認知のプロセスであったと言えよう。その中で私たちは、市民組
織のエンパワーメントに力をそそぎ、一定の成果を上げて来たとは自負している。
ただ、平成の大合併の後、各地の現状を見てみると、ますます過疎化や高齢化が
進み、格差社会が到来しているとしか思えない。中山間地域などは、一種の棄民
と言っても過言ではない現実が到来している。道州制の選択も含めて、コミュニ
ティの再生と自立が大きな課題となっている。そこでの市民組織の役割はますま
す増大していくだろう。「上の方の話」を現場に引きずりおろして参画していく
こと、そして「下の方の話」をもっとボトムアップで政策に反映していくこと、
この双方の任務が私たちを待っている。

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