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フクシマが日本を救う! [2011年07月21日(Thu)]

ご無沙汰いたしております。
少し前に、「ビッグイシュー」に書いた連載原稿ですが、
多くの人々に知って、行動してもらいたいため、
雑誌では削られたものも入っている素原稿を
雑誌の発売の後に公開させていただきます。

「ビッグイシュー」7/15号は、特集 いまフクシマ です。
ぜひ、入手して、ご覧くださいね。

それにしても、立地県の知事や市町村長はだらしがない。
政府の方針と見解を糺すと証しているが、誰一人として、
自分の頭で考え、判断しようとしていない。
皆さん、次に何かあったら、政府が安全宣言をしたから、と言い訳をするに決まっている。
話にならない。

既に、福島の事故が起きた後に、安全宣言はありえない。
ちょっとした津波対策などの手直しで、どうにかなるものではない。

例えは、今回、事故のあと、ヨウ素131の体内吸収を防ぐという目的で、
備蓄されていたよう素剤は、なぜ配布できなかったのか?

次の事故では、配布できるのか?
フランスのように、周辺住民には、事前に配布しておくべきではないのか?

こんな素人でもわかる疑問にも、答えていない。

安全宣言というのは、考えるのを止める宣言のことですか?



■フクシマが日本を救う!

この一週間、生死の境をウロウロし、ようやく生還したばかりだ。毎日毎日被災
地の死者の名前のリストが載る新聞を読み、遠方の友人の訃報を発見。生と死の
境界線の淡さに想いを馳せていると、3月より執筆・編集を進めてきた『市民の
ネットワーキング 市民の仕事術T』『市民のマネジメント 市民の仕事術U』
(仙台文庫 汲ルんの森発売)が届く。この20年間、私が市民活動の現場で考え
てきたことがこの二冊に凝縮している。素直に嬉しい。

福島県の復興ビジョンを検討する委員会が、「脱原発」を鮮明にした基本方針案
をまとめた。世界に放射能汚染地域フクシマの名前が記憶されてしまった福島県
にとって、復興とは何よりも原子力災害の克服である。そして、その仕事はただ
物理的な復旧や経済的な復興ではない。世界の見る目を変えさせることだという
決意のみなぎる案である。「原子力に依存しない、安全・安心で持続的に発展可
能な社会」を築くという宣言は、固唾を呑んで見守っている世界の人々に、感動
と共に届くことだろう。被曝した地だからこそ、エネルギーシフトをして、東電
の第二原発も廃炉にするという方針である。それを知事も尊重すると言明してい
る。

国レベルでは、菅総理の追い落としと共に、原子力村の面々が跋扈し、逆襲が始
まっている。既に経産省は海江田を使って、浜岡以外は動かせと言い出している。
たちまち佐賀県知事が籠絡され、玄海原発再稼動のシナリオが動き出している。
しかし、他地域の知事たちは今のところ慎重である。止まった原発の再稼動には、
知事の同意がいる。福井の知事もさすがに拒否しているが、大阪の橋本知事も、
大阪市長も、関電の依頼を拒否して、福井の知事の拒否を支持している。大消費
地の知事が、関電の依頼を拒否している。橋本知事などは記者会見のバックボー
ドに「エアコン止めれば、原発止まる」と大書きしている。(直後に、誰かが入
れ知恵したのだろうが、「夏のピークに エアコン止めれば、原発止まる」に正
しく修正された。)

だから、全国から福島県という自治体と知事の決断を支持するキャンペーンを起
こして欲しい。復興計画に、この方針案がきっちり反映すれば、間違いなく東電
の第二原発が止まる。今の日本で、一人で原発を止められるのは、現地の知事だ
けだ。国の方針を変えるのは、まだまだ至難の業かもしれない。しかし、地方分
権の時代だ。立地県の知事が拒否する限り、原発は止まる。被災地フクシマが拒
否することを誰が批判できようか。

全県が被曝、本当なら100万人もの人々が避難しなければならないかもしれない
ほどの汚染地域に住む人々の決断によって、日本が救われるのだ。助けられるの
は、日本全体である。私たちである。彼らを見捨てないでいただきたい。福島県
を応援するメッセージを全国から、福島県庁に、そして、福島県のメディアに、
届け続けて欲しい。


南相馬からの便り5が届きました。 [2011年07月18日(Mon)]

福島の肉牛から、大量の放射性セシウムが見つかり、
既に各地で消費されてしまったことが明らかになりましたが、
報道もコメントももう危機感が感じられませんね。

このような見えない汚染が続くのだと思います。

南相馬市の高橋美加子さんから、便りの5をいたただきました。
何か書かなければと思うのですが、体力が衰えているのと、
痛みがあるので、書けません。


見えない相手に・・・ [2011年06月06日(Mon)]




ご無沙汰いたしております。
一気に寒い雨が続き、梅雨突入と思われましたが、
東北は、また晴れ間が出てきました。

体調は一進一退、抗がん剤の副作用かどうか、
あるいはがんの進行に伴うものかわかりませんが、
腹痛や便秘、下痢など、悩ましい症状が続いていて、
治療の忙しさもあり、
なかなかブログ更新の気力が湧きませんでした。

そして、6月です。
気分一新、また頑張って生きたいものです。

毎日の治療以外に、今、いちばん頑張っているのは、
仙台文庫の『市民のネットワーキング−市民の仕事術T』と
『市民のマネジメント−市民の仕事術U』の校正です。

6月30日には、発売になります。
順調に、進んでいます。
予約は、仙台文庫のHPからできるようになりますから、
またご案内いたします。


さて、南相馬市の高橋美加子さんから、
「南相馬からの便り4」が届きました。

追伸に、以下のようにあります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 今も南相馬には様々な人たちによって援助の手が差し伸べられています。
 しかし、ただ1つ、大きな課題は、原発事故を引き起こした当事者である
 国家と東電に私たちが向き合おうとしたとき、なぜかその姿が見えてこない
 ということです。

 見えない相手に向かって声を届ける術を、誰か、教えてください!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そうですね。
彼らは、人ではなく、システムなんです。
代替可能なポジションにいて、役目としての仕事をしているだけ。
顔や姿を見せることができない宿命を背負っているのです。

もちろん、強いリーダーシップと倫理観があれば、
それを乗り越えることは可能だと思いますが、
現状を見ると、難しそうです。

どう働きかけていくか。
私たち一人ひとりの力がもっともっと必要ですね。


高木仁三郎さんのこと [2011年05月26日(Thu)]



4度目の入院が終わり、また退院です。ふうふう(-.-;)

あっという間に一年が過ぎました。

病気の上に震災と津波と原発事故があり、時間感覚がおかしくなっています。不思議な感じです。

抗がん剤治療(TS-1)を今朝から開始します。毎日、朝晩、飲みます。併用している免疫細胞療法、温熱療法、ビタミンC点滴療法と相乗効果がでて、がん細胞の拡大を少しでも遅らせることができるといいな、と思っています。


原発事故で、高木仁三郎さんの名前を目にする機会が増えました。

原子力資料情報室の初代代表だった高木さんは、原子力産業に就職しながら、日本の原子力開発に疑問を持ち始め、やがて反原発の市民科学者としての道を歩み出します。

わたしも何度かお話を伺ったことがあります。病に痛む身体をおして、女川原発訴訟の証人に来ていただいたこともありました。わたしの尊敬する人の一人です。


高木さんは、2000年10月、62歳と2ヶ月で、亡くなりました。


実は、今年の秋、わたしも62歳と2ヶ月になります。高木さんが晩年、がんに苦しみながら、わたしたちに残した宿題を果たすことができず、とうとう福島原発の事故という最悪の事態になってしまったこと、残念です。

その高木さんが逝った歳に、わたしもあと半年でなります。いや、あと半年持つかどうか。

そんなことを思いながら、高木さんの最期の著作「原発事故はなぜくりかえすのか」(岩波新書)をくりかえし読んでいるわたしです。



写真は、定禅寺通りのケヤキの木から空を見上げて、退院の朝に。

札束の嵐 [2011年05月23日(Mon)]





原発の事故で、まだまだ世の中が騒然としているこのときに、国民の目を欺こう
とこんな募集が行われています。

募集しているのは、財団法人日本立地センター。
 http://www.jilc.or.jp/index.html

募集の内容は、経済産業省資源エネルギー庁の委託事業で、地域のフリーペーパー
やタウン誌などを発行している企業に、「福島第一原子力発電所事故による風評
被害対策と放射線に関する理解促進」を目的とした企画の募集です。

要は、紙面の実質的な買い取りによる政府広報です。しかも、この場合、「政府」
というのは、決して、今の民主党菅直人首相の下の政権という意味ではなく、
「経済産業省資源エネルギー庁」という名の「政府」なのですね。

エネルギー政策の行方について、これから国民的な議論をしていこうという、そ
のときに、推進派の立場で、紙面を作ることを要請されるのだと思いますね。も
ともと、こういう紙面を私たちは、いかにもそのメディアが自主的に作成したか
のごとく読まされてきたのですが、こういうときにやるかよ!ということです。

いやいや、反対派の意見も入れてもいいですよ、というなら、いろいろと主張の
あるタウン誌さんたち、ぜひ、そういう企画で応募してみてください。国民に正
しい「風評被害対策と放射線に関する理解促進」を伝える企画なら、いくらでも
作れますからね。そして、もし、タウン誌の方々が、ジャーナリズムの端っこで
飯を食っているという自覚があるのなら、お金をいただかなくても、そういうことを
毅然としてやっていただきたいものです。

また、今まで、そういうお金をいただいてきたというのならば、この際ですから、
福島の原発事故についての共犯者としての反省の上に、新しい紙面をつくられる
ことをオススメします。いやいや、ジャーナリズムなんて、もちろん考えていま
せんよ、という方は、紙面販売業として頑張ってください。

それにしても、天下りのたくさんいそうな財団ですねえ。こんな仕事で飯が食え
るんだから、うらやましい。

今まで、原子力発電所の立地についてしてきた仕事の反省というところから、仕
事をスタートしていただきたいですね。

「最近では、エネルギー・原子力の理解促進活動を行っているNPO等団体への
支援」も行っているようです。

とにかくもともとの資源エネルギー庁の原子力宣伝費用の大きさに驚きます。
下記のブログをご覧ください。
                ↓

 「札束の嵐 資源エネルギー庁の原子力宣伝」れんげ屋通信ブログ版
 http://rengetushin.at.webry.info/201104/article_12.html


■財団法人日本立地センター エネルギー・原子力に関する広報活動
  http://www.jilc.or.jp/index.html

社会経済の発展と国民生活の維持向上にとって、エネルギー、とりわけ利便性の
高い電力の安定供給の確保は不可欠です。また、エネルギーの大量消費に伴って
深刻化している地球温暖化や、近年の不安定な原油価格に対応するためには、省
エネルギーの一層の推進とともに、温暖化の原因であるCO2の排出の少ない新
エネルギーや原子力発電を推進していくことが求められています。さらには、エ
ネルギー資源に乏しいわが国では、原子力発電の使用済み燃料をリサイクルする
ことによってウラン資源の有効活用と安定供給を図ることとしており、そのため
の核燃料サイクル政策が進められています。

本財団では、原子力発電所や核燃料サイクル施設等の立地について、地域住民の
理解促進や国民の合意形成を図るため、広報活動やセミナー・研修会の開催、立
地地域の地域振興を支援する活動を行っています。最近では、エネルギー・原子
力の理解促進活動を行っているNPO等団体への支援や次世代層に対する広報活
動、原子力地域のまちおこし支援も積極的に展開しています。

1.原子力地域の一般住民向けのエネルギー情報誌の発行
2.核燃料サイクル広報誌(一般住民向け・農業者向け)の発行
3.中学生等次世代層を対象としたエネルギー情報誌の発行
4.エネルギー・原子力理解促進活動に取り組むNPO等の支援
5.原子力地域と都市との交流事業を通じたまちおこし支援
6.原子力地域の地域振興に関する支援
原発−民主主義に対する5つの大罪 [2011年05月09日(Mon)]



私は原発問題とは、科学技術問題ではなく、民主主義の政策選択問題だと位置づ
けています。ソ連のチェルノブイリ原発が、共産圏の秘密主義によって推進され、
そして事故により崩壊したと同様に、日本の原発も、秘密主義によって崩壊しました。
この情報公開の民主社会に、もっともふさわしくない方法で推進が行われてきたこと、
これが私が原発に反対してきた理由です。


@原発の立地は過疎地であり、安全なら、巨大消費地に建てるべきであること。
「東京に原発を!」という主張がかつてありましたが、その通りです。今回の事
故で初めて、東京都民の多くが、福島の原発は、東京電力だと気づいたのだそう
です。聞いていると馬鹿馬鹿しくなりますね。東京の電気のみならず、水、食糧、
あらゆるものが地方から提供されているのです。そのことに無自覚であることが
どんなに恐ろしいことか。そういう人々こそが、石原慎太郎都知事の票田です。
危険だからこそ過疎地につくる、お金で立地を買う、ということをはっきり言う
べきでしょう。


A現地の人々の自立と自助の精神を奪い、コミュニティに亀裂をもたらし、長期
的に「お金という麻薬の中毒患者」に仕立て上げるしくみであること。立地の集
中はその結果です。→ 先日の朝日新聞の投書欄に、「原発「一県一基」で負担
公平に」という投書がありましたが、その通りです。私は、女川原発の立地に反
対してきた漁師たちの話を聞いたことがありますが、飴とムチの買収工作など、
信じられないことばかりでしたし、親兄弟までに争いをもたらし、海に生きる人
々の心をズタズタにしていました。


B政策決定プロセス自体が秘密にされ、国策を地域独占の一民間企業が推進する
という歪んだ構図は、政官民の癒着と馴れ合いを生み、事故の隠蔽や情報操作が
あたりまえの風潮をつくってきたこと。これも民主主義に対する罪です。自民党
の一党支配のもと、着々とこの体制が維持され、今では、自民党から離れた民主
党の議員にも、多数の翼賛議員がいる始末です。


C文化人著名人などを広告に登場させ、講師に呼び、多額の謝礼を渡すことで篭
絡し、原発翼賛文化人を作り出す一方で、反対の意見を持つ人々を徹底的に弾圧
し、社会的に排除することを平気で続けてきたこと。これも民主社会にあっては
ならないことです。私のような小者でも、20数年前に声をはっきり上げだした頃
は、徹底的にマークされました。毎週のように脅迫状が届き、東京に出て会った
人の名前が記されていたり、ありもしない関係が述べられていたりしました。注
文をしていない品物が勝手に届くなど、嫌がらせも続きました。こういうことを
してまで推進したいと考えている勢力がいるということ自体、恐ろしいことです。


Dマスコミに対する買収工作とも言うべき、多額の宣伝広告費=メディア対策費
が、一企業のマスコミ支配をもたらしたこと。これも民主主義の自殺です。河野
太郎議員が言っていましたが、原発や核燃料サイクルの虚偽を暴こうとすると、
必ず番組がつぶされるとのことです。はっきり言えば、マスコミには原発タブー
が存在しているのです。たまたま事故が起きたから、居丈高に東電を批判してい
ますが、自らが口を封じられてきたことについて、それに従ってきたことについ
ての反省の弁がまったくない批判は、茶番です。


以上、ちょっと考えても、「原発―民主主義に対する5つの大罪」を思い浮かべ
ることができます。

もちろん、巨大技術によるリスク事故という側面は言うまでもありません。どん
なに利益が大きくても、どんなにメリットがあっても、一度事故が起きてしまう
と、取り返しのつかない被害が起き、社会に亀裂が入ります。地震と津波だけな
ら、人々は一致して復興に取り組めるのですが、原発事故は、人々を分裂させま
す。国論は一致しません。この問題は一時の電力会社の利益などと比較にならな
い損失です。

菅総理が浜岡原発の防潮堤が完成するまでは止めるという決断をしました。思い
つきだとかいろいろと言われていますが、首相になってもっとも良い決断でしょう。
マスコミも、地元自治体の不安の声などばかり伝えないで、もっとまともな報道を
して欲しいものです。

南相馬からの便り3 [2011年05月07日(Sat)]

先に、南相馬市の高橋美加子さんの「南相馬からの便り 1,2」をリンクでご紹介しました。
ご覧いただけましたか?

念のため、またリンクを載せますね。

北洋舎クリーニングHP
http://www.hokuyosha.com/

メッセージ その1
http://www.hokuyosha.com/shinsai.pdf

メッセージ その2
http://www.hokuyosha.com/tayori_110420.pdf


そして、その3が、高橋さんから届きました。
今度は、添付しますので、あわせてご覧くださいね。

田口ランディさんの原発論 [2011年05月05日(Thu)]

■田口ランディさんの原発論

皆さん、覚えていますか?

1999年9月30日に、茨城県那珂郡東海村に所在する住友金属鉱山の子会社の核燃
料加工施設、株式会社ジェー・シー・オー(以下「JCO」)が原子力事故(臨界
事故)を起こしました。死者2名と667名の被曝者を出したこの事故の教訓が少し
でも活かされていたら、今回の福島の事故後の社会的な対応は随分ちがったもの
になったのではないか、と思うのですが、事故自身の検証は行われても、周囲の
人々にどう対処したのか、それでほんとうに良かったのか、その後の追跡調査は
しなかったのか、というような視点からの評価と対策の立案はほとんどなされて
いなかったのではないでしょうか。なぜなら、公的にも2名の死者と667名の被曝
者を出したといわれているのに(Wkipediaによる)、そして実際には、その何倍も
の人々が被曝し、放射線の恐怖を味わい、今もなお苦しんでいる人々がいるにも
かかわらず、ほとんど話題にもならないという事実が、それを証明しています。
無策というより、意図的な無視、ネグレクトを思わせるものです。要は、無かっ
たことにしたいのですね。

そのことが、今回の福島の原発事故の対策に、そして事故後の対処に、大きな影
を落としているのではないでしょうか。どうして簡単に、こんなひどい悲劇を忘れて
しまうのでしょうか。政府もマスコミも、そして私たちも。チェルノブイリのことはさすがに
無視できなくなりましたね。


JCOの事故をきっかけに、その6年前に自分が参加したディープエコロジーの
ワークショップのことを思い出し、メルマガに書いた人がいます。今は作家とし
て有名になった田口ランディさんです。そのメルマガには、私の名前も出ており、
その後、そのまま単行本に収録されたらしく、ときどき、ランディさんの本に加
藤さんが出ているよ、と言われるようになりました。

その当時は、メルマガの原文を送ってもらい、事実誤認の訂正と田口さんのよう
な原発に対する考え方をする人は多いだろうなと、その問題点を指摘するコメン
トを書いて、私が主宰していたエコロジー事業研究会の会報「月刊エコ・ファイル」
に掲載しました。まだ、それほどインターネットを活用していない頃でした
から、Webサイトにアップすることもなく、そのままになっていました。

今回、パソコンのデータをチェックしていたら、当時の文章を発見しました。読
んでみると、なかなかに大事なことを書いているなぁと自分でも感心したので、
もともとの田口さんのメルマガで転載自由と書いてあることだし、1999年のJCO
の事故の後に、田口ランディさんは原発をどう考えており、私はどうコメントし
ていたのか、ということを見てもらうことで、現在の福島の事故の後の社会を、
そして脱原発の政策をどうしていったらいいのかということを考える参考になれ
ばと思い、当時の文章を公開します。

添付のファイルには、最初に田口ランディさんの1999年10月27日付の田口ランディ
のコラムマガジン「原子力への怒りと絶望を超えて」と題するメルマガをそのま
ま掲載し、その後に、私の11月14日に書いたコメントを付け加えています。ただ、
当時の文章だけでは分かりにくい点に脚注を追加しています。

ぜひ、ご覧ください。


問われているのは「私」 [2011年04月30日(Sat)]

南相馬市の高橋美加子さんと電話でお話しました。
少し疲れている様子でした。

あの「南相馬からの便り1,2」を発表してから、多くの人々が感動したと言っ
て連絡をくれたり、訪ねてきたりするといいます。中には、映画にしませんかと
か、食料を届けてくれる人もいるそうです。


「でも、違うんです。」と彼女は言っています。
「私が書いたことは、そんなことじゃないんです」と。


あの便りによって、彼女は地元でも、原発を憂える人々の間でも、有名になりま
した。感動したという声もたくさん届いています。でも、その多くの人々は、彼
女の苦しみや恐怖や躊躇を理解していないのではないか、と私は危惧しています。

あちこちに彼女のメッセージがリンクされ、たくさんの人々に読まれることは、
もちろん悪いことではありません。

しかし、なぜ、彼女だけが目立つのでしょうか?

それは、実名を出して、はっきりと原発はもうやめて欲しいということを訴えた
人が、残念ながら、まだまだ他にいないからです。(もともと反対の声を上げて
きた方々のことは別においておきます。)

彼女の事業は、地域で一番大きなクリーニング店です。数十人の従業員を抱えた
経営者です。そういう人間が、「原発はもうやめて欲しい」という声を、原発立
地の地域で上げることは、どのような軋轢をもたらすか、想像してください。ど
のような圧力がかかるか、どのような隠微な嫌がらせを受けるか。原発の現地の
状況をもっとリアルに想像してください。

彼女は、それを承知で、それを覚悟して、あのメッセージを公にしたのです。


彼女を孤立させてはなりません。
彼女を見殺しにしてはなりません。

そのためには、彼女をジャンヌダルク扱いするのではなく、一人ひとり、彼女の
メッセージを受け取った人が、自身の言葉で、自分自身を問う言説を吐き、行動
することです。


私のブログにも、ときどき、あのページにリンクさせてください、というメール
が届きます。そんな時、私は、必ず、ただリンクや引用によって紹介するのでは
なく、そのメッセージを受け取ったあなたが、どう感じ、どう思考し、どう行動
しようとしているのかということを書いてください、と要求しています。私を主語に
しない言説は、無力です。


電子メディア時代になって、リンクやらコピーペーストやら、技術は非常に便利
になったわけですが、その分、人々の自分自身を問う作法は、大いに廃れている
のではないか、というのが私の見方です。


「南相馬の高橋さんがこんなことを言っている」ではなく、「南相馬の高橋さん
のこんなメッセージを読んで、私は、こう感じ、こう思考し、こう行動するよ」
ということを表現しましょう。


いつだって「問われているのは、私(たち)」です。


高橋さんのメッセージには、以下のように、私たちに対する行動要請が書いてあ
ります。この問いかけに、私を主語にして、ちゃんと応えること、それだけが、
彼女を孤立から救うことができるのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この絶望から私たちが抜け出せるとしたら、それは外側にいる人たちがこの苦し
みに共感して、「おかしい!何とかしなくちゃ!」という声を国家や社会にむけ
て発信してくれること、そしてその声が我々の場所にまで届いてくるような大き
さになることです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

高橋さんには、いろいろな声に惑わされず、ぜひ、「南相馬からの便り」を書き
続けてください、と言いました。黙々と紡ぎだされる言葉にこそ、希望がありま
す。騒々しいお祭り騒ぎは、あっという間に、消えていきます。






明日から5月。

写真は、柏餅です。
私にとっては、柏餅は、母の味ですね。

子どもの頃、柏の葉をたくさん採ってきて、母と一緒に、小豆を煮て餡をつくり、
餅に包んで蒸すと、柏餅の出来上がりでした。蒸したての柏の葉の匂いが懐かし
いです。

飯舘村の村民決起集会 [2011年04月28日(Thu)]
原発に関する情報を2つ。

一つは、26日に飯舘村で開かれた、村民決起集会の中継録画。
先に紹介した、南相馬市の高橋美加子さんも発言しています。
村人たちの声を直接にお聴きください。

■2011-04-26「愛する飯舘村を還せ!!村民決起集会」
 http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-205.html


もう一つは、知人がつくってくれた原発問題を考えるのに参考になるような、
今までにWebにアップされているさまざまな情報をわかりやすく整理したリンク集。
今回の事故で、初めて危機意識を持ったという方でも、
このリンク集があれば、一通りの知識を得ることができる。

■禁断の原発
 http://blog.livedoor.jp/kindannogenpatsu/
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