
3月21日は、国連が定めた「世界ダウン症の日」です[2018年03月09日(Fri)]
3月21日は、国連が定めた「世界ダウン症の日」です。
今回のテーマは『いるだけで 伝わることがある』です。
今回のテーマは『いるだけで 伝わることがある』です。
ダウン症は「21」番目の染色体が「3」本あることから、3月21日に定められました。
毎年、啓発ポスターが作成されていますが、2018年のポスターは、天草市での撮影が選ばれ、当園を利用されている方4名も崎津天主堂と一緒に写っています

写っている方のお父様にお話をきく機会があったのですが、「今までこんなことなかったので、本当にうれしいです。」ととても喜ばれていました。

そして、「以前はダウン症の子は長くは生きられないと言われていたのですが、うちの子も41歳になり、元気に過ごしているからうれしいです。」と本当にうれしそうに話してくださりました。
お話して下さった方のご家族は、毎年天草市民センターである「ファミリーコンサート」に出場されていています。今回写真に写っているご本人Hさんは、ピアノを演奏され、お父様とお母様が歌を歌われます。本当にすごいです!「あんな大勢の中でピアノ演奏して緊張しませんか。」と聞くと、「いいえ」とおっしゃいます。天草ハイヤ道中踊りに参加する方が緊張するそうです(笑)。着飾らない方で、周囲の方からとても愛され、ご本人さんも周りの人を大切にされる温かい方です。
(学園で、お昼休みにピアノ演奏を披露して下さりました。
)

また、Kさんはさりげない冗談を言ってみんなを笑わせて下さります。こちらの冗談にも「またまたぁ〜」と乗ってくれます。ポスターの表情の笑顔にもでているように、本当にやさしくて、なんか安心します。まさに、今回のテーマどおりの方です。この方がいると、周りが明るくなります!

Aさんは、自ら訴えることは困難ではあられますが、いつの間にか、周囲の利用者のかたがそっと寄り添って席に誘導されていたりなど、人を引き付ける方で、やっぱりこの方もみんなから愛されています。目が合うと「にこ〜っ」とされ、ドリフなどの大笑いが大好きのようです。時々、わざとひげダンスで場所移動され、周りを笑わせて下さります!

Mさんは、私が近づくとたくらんだような笑いをして、笑いに誘います!元気をもらっています!ついつい、「Mさ〜ん」と声をかけてしまいます。家の掃除や洗濯など手伝いをどんどんされているそうでたくましい方です。この方も、さりげなくAさんや困っている人を助け、本当に優しい方です。



しかし、私が感じた「いるだけで 伝わことがある」より、もっと深い「いるだけで 伝わることがある」があることを知りました。私自身はまだまだ人生経験浅いなと感じることがありました。
先日、当園を利用されていた大切な方がなくなられました。
なくなる数日前に入院され、「何かしないと」と勝手に考えてしまいましたが、お葬式の時のご本人さんの写真を見て、「入院したから何かしないと」と焦っていた自分が恥ずかしく思いました。
その方の写真は、学園で還暦祝いした時の写真でした。女性指導員の方2人が主になって、店じまいでもらってきた赤い素敵なドレスをその方に準備し、そして、髪のセット、お化粧をされ、みんなでその方を囲んで還暦祝いをしました。その時に撮った写真でした。
それを見て、「すでに、指導員の方は、その方が幸せに生きるには何が必要か、毎日の生活で考えて、実行されていたんだ。」ときづきました。
そして、その方も幸せだったから、あんなに素敵な笑顔で写真に写っておられるんだと思いました。
大切なのは、一緒に過ごす日々を、どれだけ一緒に大切にしてきたかなんだと気づきました。長年、この方と還暦祝いを実行された女性指導員の方は、共に長い年月過ごされ、お互い信頼があり、素敵な日々を過ごされていたんだと思いました。まさに、以心伝心の関係で、本当にすごいなと思いました。
しかも、私が何かしてあげると一方的に考えているのも間違っていました。私は、逆に元気づけられています。
まだまだ、勉強することが多いようです
