3月10日(木)に行われた「ウミネコ留学生巣立ちの会」の様子を紹介します。
本年度もコロナ禍での開催を余儀なくされ,時間,内容,参加者を制限した形で行われました。
ウミネコ留学制度実施委員会会長のあいさつに続き,参列された市教育長先生がごあいさつをされました。
大変嬉しかったのが,「思い出作文集」に掲載されている留学生たちの作文を,たくさん褒めていただいたことです。
「丁寧に書かれた文字を見ただけで,留学生の学びと成長を感じます。」
「書きぶりも分かりやすくてとてもいいですね。」
「留学でできるようになったこと,成長したことがたくさん書かれています。」
3月末に留学生は実親さんの元に帰ります。
親子でその思い出作文集を読みながら,たくさん話をしてほしいと思います。
続いて,「留学修了証」が一人ずつ手渡されました。子どもたちは緊張しながらも,しっかりとした態度で受領していました。
最後に,留学でお世話になった家族,里親さんに留学生から花のプレゼント。
1年間(長い子は,4年間)お世話になった御家族や里親さんたちは,どんな思いでこの時を過ごしていたのでしょうか。
家族留学で過ごされた保護者さんの言葉です。
「私は,子どもは家庭と学校だけで育てるものだと思っていました。留学で,地域でも育てていただけるということ,そして,成長するんだということを知りました。」
そして,里親さんの言葉です。
「留学生を引き受ける度に,最初は不安です。人様の子を預かるのですから。そして,難儀も多いです。でも,こうして,1年過ごしてみると,別れることが寂しくてたまりません。」
時代が進み,家族の状況が変わり,生活様式も変化してきています。同時に,人の心や考え方も変わっていくことでしょう。
でも,ウミネコ留学という経験をとおして,人が生きていく中で大切なものは何かということを感じ取り,学びに変えていけるということは,本当にありがたいことなんだと,子どもたちや御家族や里親さんたちを見ながらあらためて考えることでした。
第26期ウミネコさんたちは,もう少しで巣立って行きます。