つづき
(前編はこちら→
https://blog.canpan.info/karakuwamaru/archive/24)
●1日目(26日)
ミッションその1:とりあえず歩いてみる朝8時半に集合して臨海花劇場の方付けを終えたあと、滝浜へ。
2チーム(N班:巨釜〜滝浜 S班:滝浜〜御崎)に分かれ、代表の加藤から今回のプログラムの説明を受けます。

各チームには地元案内人・地元の有志・からくわ丸事務局スタッフがつき、それぞれ15名ほどで1チームを構成。
遊歩道をとりあげた「からくわ未来予報誌KECKARAけっから。#2」を片手に、
地元案内人のあとをついて遊歩道を歩きます。
【N班の案内人】千葉正樹さん
シーカヤックなど唐桑で楽しめる体験ツアーを新たに起こそうとしている熱い唐桑人!

【S班の案内人】伊藤惇さん
最低でも月に1度は調査のために歩くという遊歩道のプロフェッショナル!

2時間弱という短い時間でしたが、
だれひとり怪我をすることなく無事に遊歩道を歩き終えました。

みんなどんな発見があったのでしょう!
ミッションその2.振り返り海岸亭で腹ごしらえ(マスター、ごちそうさまでした!)をしたあとは、
午前の遊歩道探索をふまえてのワークショップ。

「こんな遊歩道はいやだ!」という点から
「こんな遊歩道にしていきたい!」を導いていきました。

ゴミが落ちてない遊歩道
案内板がきちんと整備されてる遊歩道
安全に歩くことのできる遊歩道
地元の人達に愛される遊歩道
・・・・・
みんなの理想の遊歩道が挙げられていきます。
海岸亭を発ったあとは、Gakuvo恒例津波の勉強会。
馬場国昭さんに、津波の映像を交えながら震災の啓発をしていただきました。
ミッションその3.翌日の活動内容を検討するそこからさらに場所を移し、翌日遊歩道で実際に何ができるか考えていきます。
「やっぱりゴミ拾いじゃないかな」
「壊れていたベンチなおしたい」
「看板つくりたいけど、道具もないし明日いきなりは無理だよね...」

様々な意見がでるなかで、
「今後に繋げていくなら、看板をたてたい個所や整備すべき個所を地図におこして次の活動につなげていくのはどうかな?」
これだ!
S班、N班、すこし内容は違えど、「地図づくり」をするという目的のもとに再度遊歩道をあるくことが決まりました。
それでも自分達が今できる範囲で修繕できる個所は修繕したい!という熱い想いのメンバーにより、
S班は作業班も併せて結成。
その後、気仙沼旧市内をめぐるツアーを加藤がおこないました。
●2日目(27日)
ミッションその4.活動の実践ふたたび滝浜に集合です。
初日にそれぞれ学生たちが決めたプロジェクトを実行します。

2日連続の遊歩道あるきは体力的にもきついところがありますが、
そこはさすが若者パワー!
2日目も誰ひとり怪我することなく無事活動終了。
ミッションその5.まとめ&発表午後はGakuvoと縁の深い民家「唐桑御殿 つなかん」にてまとめ作業と発表会。
当初1時間を予定していたまとめ作業でしたが、学生たちも熱がはいり、30分の延長!

いよいよ発表会です。

各班が作成したまとめ資料・地図はこちら!
【S班】作業チーム

わずかの時間に、道と階段の整備・倒木の撤去・ベンチの修復・草刈りまでやってのけました。
【S班】調査・地図づくりチーム

(以下、アップ)


各ポイントごとにそれぞれ色を分け、わかりやすくまとめてくれました。
「植物は自分達では正確な名前はわからないから、専門家の人達にききたい。看板があったらもっと植物も楽しめる」
など具体的な意見が出たことは大きな成果です。
【N班】
滝浜と巨釜(おおがま)の地図、その名も「TAKIBAMAP×OGAMAP」。
ネーミングセンスが光ります。

(以下、アップ)



危険個所を信号にみたて色分けしてマッピングをおこなったり、ユニークな看板案など、
学生ならではの視点でユーモアあふれる地図が完成しました!
【N班】N班が考える今後の遊歩道

(以下、アップ)


なるほど!遊歩道を利用したイベントがあれば人が訪れるきっかけになります。
学生たちがまとめてくれたこれらの情報は、今後の遊歩道改善のヒントになりました!
ミッションその6.総振り返り陣のしめくくりでは5チームに分かれてグループディスカッション。
『Gakuvoに参加する前とした後で気持ちがどう変化したか』
『今後自分は何をしたいか。どう関わっていきたいか』
を各チームで話し合いました。
「来る前はガレキ撤去をすると思っていた。こういうカタチのボランティアがあることを知った。」
「地元のおじいちゃんがわたしと話したことですごく喜んでくれた。うれしかった。若いだけで力になれることもあるんだと思った。」
「東京ではもう被災地の報道はほとんどないけど、実際に現地へ来て見て復興にはまだまだ時間がかかることを痛感した。友達や家族に話して一人でもおおくの人へ広めたい。忘れない。」
「絶対にまた唐桑へ来たい」
想いを語る時のみんなの表情は真剣そのもの。
同じ景色をみていても、同じ活動をしていても、感じること考えることはほんとうに人それぞれ。
大切なことは、忘れないこと継続すること。
今回の陣に参加したみんなが、どうか思い出にしないように。
唐桑でも唐桑以外でも、場所はどこだっていい。
今回の経験を今後に活かしていってほしいと思います。
4泊5日、お疲れ様でした!
