郷土料理レシピづくり「第一回クッキングババ」 [2013年01月23日(Wed)]
からくわ丸の初企画、「クッキングババ」。
これは冬場で天候・気温的に外でのまち歩きが難しいため、屋内でできる「あるもの探し」という位置づけで、「唐桑で昔から食べられている郷土料理を「よそもの」の視点を取り入れたレシピで記録し、地域住民および次世代へ伝えていく」という主旨で、始めました。 今回は4人の地元住民の女性にご協力いただきました。 さっそく3チームにわかれて料理スタート! Aチームの先生は、サンフレッシュと夕市会員である男乕くら子さん。 しらすの香りただよう「干ししらす入り味付けご飯」と唐桑で昔から食べられているおやつ「鍋焼き(やきもち)」をつくります。 Bチームの先生は、千葉てるみさんと小山知喜子さん。 寒い冬に体あたたまる「けんちん団子」を。 そしてCチームの先生は、三浦智恵子さん。 唐桑の海でとれたミネラルたっぶりのひじきを使った「ひじきの炒め煮」を料理することになりました。 各チームには地元高校生とからくわ丸スタッフがそれぞれ入って、教えてもらいます。 野菜の切り方から炒め方まで、料理のプロのお母さんたちに教えてもらいます。 普段料理をしない男子も、今日はがんばってます! どんどん作業は進んでいき、料理ができていきます。 ・・・すると。 お母さんたちがなにやらそわそわ。 お茶の準備を始めました。 時計をみると10時。 「仕事してようがなにしてようが、10時はたばこの時間だよ」 家から持ってきたキムチや漬物、干し芋を机に並べます。 唐桑では午前10時と午後3時には、「たばこ」といって、いわゆる休憩をします。 こうやって自家製の漬物や和菓子を出してお茶を入れれば、お茶っ子のはじまり。 昔の人も10時と3時のたばこで息抜きしながら畑仕事とか浜仕事をしていたらしいです。 「仕事に集中するためにはたばこで休憩することも必要なんだよ」 みんな口を揃えてこう言います。 休憩しながら昔の話、畑の話、家族の話などに花を咲かせます。 さて、一息ついて、炊き込みご飯のいいにおいがしてきたら、いよいよラストスパート!! けんちん団子に団子を入れ、鍋焼きも焼きあがりました。 おなかが空いてきたところで、いよいよお楽しみの試食会。 お皿に料理を盛り付け、みんなでテープルをかこみます。 「これ、昔はどんなときに食べてたんですか?」 「おいしい!うちのと味ちがーう」 いろいろな話がとびかいます。 試食が終わったら次はレシピ記入。 教えてくれた先生に確認しながら、地元高校生を中心にレシピを書いていきます。 聞いた話を書いたり、イラストを書いたり・・・ これで今日のレシピ作りは終了! 最後にみんなで挨拶をしてお母さんたちは帰っていきました。 材料の調達から慣れない手つきの私たちの指導まで、ありがとうございました! さて、ここからは地元高校生たちの時間。 普段なかなか話せない、気仙沼や唐桑に対する思いをここでみんなで話し合ってみよう! ワークショップのはじまりです。 「気仙沼・唐桑の好きなところは?」 「よく行くお店・遊ぶ場所は?」 「こんな店が気仙沼・唐桑にあったらいいな」 「これから気仙沼・唐桑を外部にPRするならどうやってする?」 など、いろいろなテーマで話し合いをします。 気仙沼・唐桑の好きなところは、こちら。 自然や景色、人のつながりや文化・風習などの地域性が魅力的なようです。 これは外から来た「よそもの」が見ても納得。 いつも遊んでいる場所・よく行くお店は? 気仙沼・唐桑にどんなものほしい? どうやって外部にPRしていく? そこで出てきたアイデアはこちら! 「ほろぎばっとう屋さん、いいね〜」 「はじき猿(唐桑に古くから伝わる伝統工芸品)をストラップにして売ったらかわいいし絶対売れると思う!」 わくわく、きらきらが詰まったワークショップでした。 そんなこんなで、今回の「第一回クッキングババ」は終了しました。 できあがったレシピはこちらをご覧ください。 からくわ丸HP(http://karakuwamaru.net/report1.php) ご協力くださったお母さん方、ありがとうございました! そして地元高校生のみんな、スタッフのみんな、お疲れ様でした。 クッキングババは今後も継続してやっていきますので、よろしくお願いします! 次回の料理はなにかな〜 |