今回は東北学院ボランティアステーション派遣の学生9人と松圃地区を歩きました。
地元案内人は地元住民4人の方々にご協力いただきました。
9月12日(1日目)
まだまだ暑さが残る9月ですが、
Aチームの案内人は元気なお母さん2人!「栃浜(とちばま)」「たけすぱま(“高石浜”がなまったらしい)」と松圃屈指の2つの浜、築100年以上のお屋敷、「まちの小さな博物館(元・遠洋漁業漁師が世界中から持ち帰ったお土産やサンゴ礁を展示している家)」、伝統工芸品「はじき猿」をつくっているおうちなどを案内してくれました。
Bチームの案内人は野菜作り・料理のプロ!ご自宅の広い畑や車部品を作る工場、庭いっぱいに盆栽のあるおうち、「たけすぱま」、「まちの小さな博物館」、地区の神社などをまわりました。
Cチームの案内人は地元をよく知る元気なおじさん。埼玉から移り住み、粘土フラワーを公民館で教えている先生や、震災後に大漁旗の手芸品をつくっているチーム「Coco唐」の製作工場、昔からある鍛冶屋さんなどをめぐりました。
お昼からAチーム、Bチーム合流して浜でお母さん手作りの漬物でお昼を食べます。かつての漁師さんたちは浜で網仕事をしながらご飯を食べていたそうです。
午後には各案内人の方のおうちでお茶をしながら、その日見たおもしろかったもの、不思議に思ったことなどをメモに書き留めます。そんなこんなで1日目は終了。
9月13日
2日目は朝から「唐桑製作所(車の部品を作る工場)」の事務所をお借りしてまとめ作業です。
まずは、チームごとに前日あるいてまとめたことを全体で共有。
そして、みんなでわいわい絵を書いたり色を塗りながらひとつの大きな絵地図をつくっていきます。名付けて「MAP圃(まっぷばたけ)」!
午後はできあがった地図を紹介する発表会&みんなで意見交換会!地元住民の方々や公民館の方が集まりました。
緊張した面持ちのメンバーたち。みんな初めて唐桑にきた子たちでしたが、唐桑・松圃を歩いてみておもしろかったもの、不思議に思ったことを発表しました。
発表会後は地元住民の方々と一緒に机をかこんで意見交換会。「地元に住んでいるとわからないことがたくさんある」という声や「ここはもっとこうだ」「あそこは行った?」など、住民の方自ら学生たちに地元を教えようとする姿も見られました。
最初は「なんもわがんねえがら〜!!わたしより他の人の方が知ってるよ〜」と言っていた案内人のお母さんたちでしたが、いざ歩いてみるとおもしろい話が出てくる出てくる!どんどん盛り上がって、話が止まらなくなっていました。
浜でたべた手作りの漬物も、都会に住む学生たちにとっては忘れられないものになったことでしょう。
学生たちも初めての土地、唐桑で、初めてのものを見たり聞いたりして、「またきたい!」「もっとまち歩きしたい!」と言っていました。
好奇心・探究心というものはいつ、どこに行っても忘れてはいけないものですね。
今回できあがった絵地図や「唐桑あるものカード(地域資源カード)」は地区の集会所と公民館に貼りました。今後も機会があれば展示していきたいので、よろしくお願いします。