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2010年は暮れて [2010年12月31日(Fri)]
行動しながら考える1年であった。
立ち止まってはいられない。
刻々と状況が変わるからだ。

We are all in the gutter, but some of us are looking up to the stars.
我々はみんな下水溝に浸かっているが、そのうち何人かは星を見上げている。

心地よかろうが、腐った水が流れる下水溝にいつまでも浸かっていられない。今は心地よくてもすぐに下水が流れ込んでくることだってある。

変化を楽しもう。楽しんだ1年だった。

今年はTwitterを通じて多くの方々と知り合った。
インターネット上のみならず、外でもお目にかかった。
私の世界は広がった。

iPadも導入した。重要なことはiPadは小さなパソコンではないということだ。
本も電子化して読むようになった。本棚としてもホワイトボードとしてもサインボード(電光掲示板)としてもアルバムとしても活用している。指で操作するということがどれだけ重要なことかが理解できた。

あっという間の1年だったが、1年前と比べると大きく変化した。
来年も更に変化するだろう。

波を見ながらパドリングも一所懸命にする。
そして流されるのではなく、波に乗って楽しもう。
2011年暮れ [2010年12月30日(Thu)]
あっという間の1年だった。歳を重ねるごとに本当に加速している。

スターバックスにいくと2011年と刻印されたデザインマグが販売されている。毎年年末にイヤーマグを購入するので店員さんに聞いた。

「来年のイヤーマグはいつ売るんですか?」
「ウサギちゃんのマグがあったんですが3日で売り切れました」

なんと売り切れなのだ。

別のスターバックスへ行った。
一つ売れ残っていた。最後のひとつだった。
しかし、買って気がづいた。

ウサギマグは干支マグでイヤーマグではない。
今年は2010年。2011年は来年だ。
最初の店で売っていた2011年と刻印されたマグが来年のマグだ。

入試は翌年度の名称で呼ぶ。
今年実施してきた入試は「2011年度入試」。気持ち的に2011年の暮れの雰囲気になっていた。

よかった。もう一度2011年を過ごすことができる。
SSFスポーツエイド [2010年12月29日(Wed)]
今年度で笹川スポーツ財団が20年間にわたり実施してきた「SSFスポーツエイド」が終了する。2002年の国際障害者武道協会の活動の立ち上げの頃から助けて頂いた。

「SSFスポーツエイド」のすばらしさは法人格を持つことが助成される条件となっていないところだった。任意団体の国際障害者武道協会も支援していただけた。

「SSFスポーツエイド事業」であるということで、私と学生達を中心に運営しているような国際障害者武道協会も社会的信用を得ることができた。SSFスポーツエイド事業になってから、トヨタ自動車からの支援が得られ、EUやスウェーデン大使館も支援してくれた。エリクソン、全日空やエレクトロラックス、大塚製薬が参加してくださった。学生のお願いにサッポロビール、ボルボ、永谷園が応えてくれた。

一番最初は「SSFスポーツエイド」だった。
別の企画も立てて申請を出したことがあった。残念ながら選に漏れた。国際障害者武道協会は、多くの申請の中から選んで頂けたのだということを実感した。だから、「SSFスポーツエイド事業」であることの責任の重さも感じた。自立しなければ申し訳ないと思っていた。だんだんと支援いただく金額を減らしていった。

「SSFスポーツエイド」にはサブタイトルがついていた。
Spors for all. Sports for everyone.

「スポーツ フォー オール」はよく言われる。
みんなのスポーツ。

「スポーツ フォー エブリワン」が良い響きだった。
それぞれのスポーツ。
「それぞれの」という表現に感銘をうけた。

障害者武道の活動を始めるに当たって、スウェーデンに調査に行った。本当に目が開かれる旅だった。当初は「身体障害者」武道協会の立ち上げを考えていたが、「障害者」武道協会になった。スウェーデンでの状況を表すのにぴったりだったのが、「みんなの武道、それぞれの武道」だった

笹川スポーツ財団にお願いして、「武道 for all. 武道 for everyone.」を使わせていただいた。快諾下さった事にも感謝している。

SSFスポーツエイドに育てられたことに責任を感ずる。
志を引き継がないといけない。
「みんなの武道、それぞれの武道」の実現に奔走しないといけない。
恩返しを社会に対してしないといけない。
国際中学生柔道大会 [2010年12月28日(Tue)]
山下泰裕先生が7月末にイスラエルとパレスチナの子供に柔道指導しに行ったのを契機に、イスラエルとパレスチナの中学生チームが福岡でサニックス旗国際柔道大会に出場した。

松前柔道塾で交流練習会が両国選手団が初めて顔を合わせる場面となったが、彼らは一緒に汗を流すうちに打ち解けていったそうだ。

東京では、イスラエル大使、パレスチナ代表部大使同席で歓迎会があった。「わずか2日間行動をともにしただけで、両国のメンバーが肩を寄せ合っている姿は感動的で、特にコーチ陣はどっちがどっちの引率者かわからないほど親しくなっていた」と同行した先生から聞いた。

今朝、両国チームの来日の様子がNHKの「おはよう日本」で放映された。

NHKの記者の印象は同行した先生とは少し違ったようだ。お互いに緊張して近づかない様子が強調されていた。

もちろん、柔道さえすればパレスチナとイスラエルの対立が消えるわけではない。

私がイスラエル人に生まれれば約束の地を回復する戦いの列に加わり、パレスチナ人に生まれれば略奪者への聖戦の列に加わっただろう。その過程でたくさんの同胞の血が流れれば、対立は更に強化される。対立の相手は「鬼畜」となり、乗り越えるのは困難になる。

その「鬼畜」が、信ずる宗教は違えど(この場合、神は一緒か・・)同じ悲しみや痛みを感ずる「人間」だと想像する機会を持つことは重要だ。しかし、競技を見る者にとってはもちろん、行う者にとっても対立構造が強化される機会ともなり得る。そうではない結果をもたらすのは武道・スポーツの思想部分だ。

ニュースの中で、参加した各国の中学生に山下先生が「礼の意味」を諭すシーンが印象的であった。
ダイアモンド・ヘッド [2010年12月27日(Mon)]
「ダイヤモンド・ヘッド。「ハワイに来ても仕事かぁ」と嘆いてみれば、年末の仕事も楽し」
と写真付きでツイートしたら、

「うわー、うらやましいです!」

とコメントいただいた。

ワイキキではない。官軍塚手前からの景色だ。
朝、走った時に撮影した。
遠くに見える岬がダイアモンドヘッドのようだ。

4年生は「勝浦で見る朝日もあと何回だろう」などとツイートしている。
最後が近づくと気づく。

有り難や、有り難や。
サッカー指導リハーサル [2010年12月24日(Fri)]
カンボジア先遣隊の調査が進む。
こちらのリクエスト通りに受け入れてもらえているようだ。
山平芳美(大学院)のクメール語交渉はさすがだ。
教育省のオクサレットさんと現地の高校を視察。
中央は高校生ではない。サムデックアウ高校の校長先生。

この校長先生、静かだが、やる気があって優秀。

来年2月の対抗戦は、客を増やすためにアンコール高校で開催したい。この案に「アウェイでは不利だ」と反対したらしい。勝利に執念を燃やす。いいねぇ。

山平は現地で調達する用品の価格調査、障害者武道募金用のポロシャツの発注などに駆け回る。ありがとう。ブルーパンプキン(現地喫茶店)のネットでskypeがつながらなかったようだ。実は23日は日本でも各地でskype接続の調子が悪かったようだ。ブルーパンプキンが悪かったワケではなさそうだ。

SPCスタッフ学生は8208教室で現地の様子をテレビ電話で見る予定だったが残念。現地に行ってからのお楽しみだ。本日は強風の中、サッカー場を使用してサッカー版の指導予行リハーサル。多くの学生が生徒役で協力してくれた。
寒い中、ありがとう。
木村先生も寒風吹く中グランドに立ち続ける。

カンボジアでは山平がサッカーリハーサル。
GOD JUL & GOTT NYTT AR ! [2010年12月23日(Thu)]
スウェーデンのポントス先生と今年最後のskype。
スウェーデンはクリスマス休暇に入る。

来年2月4日からの障害者柔道キャンプの件。
来年は私も行けそうだ。

希望する学生もそれぞれ検討中。
チャンスはやってくる。
あとはタイミングの問題。

ブーデンの町はマイナス28℃。
今年は寒くなりそうだ。
カンボジア先遣隊 [2010年12月22日(Wed)]
山平芳美(大学院)が今朝カンボジアへ向かった。
2月末に行く活動の事前調整、並びにシハヌークビル州小学校での調査と運動会実施のための渡航だ。


SPC2011のメンバーが見送る。


夕方研究室で仕事をしていると、山平隊長のskypeがonlineになっていた。仁川空港でトランジット中だ。テレビ電話。
韓国・仁川空港は北東アジア最大のハブ空港を目指している。ネット接続も無料でできる。日本も見習うべきだ。ここは儲けるところではない。日本人利用客はネット接続手段を持っているだろう。外人向けのサービスが必要。

素晴らしい仁川空港も、現在は近くの島で朝鮮半島情勢が緊迫している。


明日は祝日。しかしSPC2011メンバー学生は大学8208教室に集合する。
シェムリアップの山平隊長とskypeする予定。来年が初めての渡航する学生達は生中継されるカンボジアの姿を見て、2ヶ月後に現地に渡る自分を想像する。
柔道が良医を育てる [2010年12月20日(Mon)]
月刊武道12月号に掲載されている、「医療に生かす武道の心得」。

医学部に入学して、それまで運動などしたこと無かったのに「見学だけ」とだまされ、柔道部に「入ってしまった」石川恭三先生(杏林大学医学部名誉博士)の寄稿。結局石川先生は6年間柔道を続けた。

山口輝義先生(東海大学)の親友、David Miller先生(Royal St. George's College 同校はミラー先生の尽力で、カナダで唯一、柔道が必修科目になっている高校)の柔道師匠も医師だ。

アリゾナ州立大学医学部教授のWalter VanHelder先生。東京オリンピック金メダリストのヘーシンク先生(オランダ)に師事し、アメリカ大陸に移住。Medical SchoolとLaw Schoolを同時に修了したという信じられないような秀才&努力家。

アリゾナ州立大学に採用された理由は
「英語は下手だけど、柔道で鍛えた精神力でどんな状況でも冷静に対応できる(外科手術など)」
だったそうだ(山口先生がVanHelder先生から直接聞いた話)。

VanHelder先生のお嬢さんは熊本の東海二高に留学し、柔道で全米3位になっている。アリゾナ州立大学でMBAを取得し、現在はロースクールに進んでいる。なんとフェニックスのVanHelder先生の柔道道場には松前重義先生の写真が飾られている。
左が山口先生、右がVanHelder先生

読みたくなった?
月刊武道12月号、定価530円。
研究室に来れば先着5名に差し上げます。
特別だ。1月号もつけよう。
手弁当で手伝い [2010年12月17日(Fri)]
最初のTeam Norrbotten。スウェーデンでの研修プログラムに参加してくれたOB御崎智徳君(鳥取県体育協会)が武大水泳部が運営するウィンターカップ(高校生の水球大会)の手伝いのためにやってきた。6年前の卒業生。今日から3日間、私の宿舎に泊まる。

手弁当で手伝いに来た。審判としての勉強。卒業しても立派な態度。

喜んで宿舎は提供する。私はいないけどね。勝手に使え。貯蔵酒も飲んで良し。成年男子学生を連れ込んで教育しても良し。

但しバイクの鍵は取り上げろ。飲酒運転は絶対ダメだ。
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