日曜日に北海道・網走に飛んで「あばしり未来塾」の勉強会でお話をさせて頂いた。スポーツ立国戦略と「新しい公共」について40分。
その後、登別市長の小笠原春一さん、北海道大学公共政策研究センター研究員の水谷洋一と一緒にパネルディスカッションを行った。テーマは、健康とスポーツと観光がいかに地域を豊かにするか。
登別市の国民健康保険が7億円の黒字を出している話を聞いて驚いた。登別市民が特別健康なのではなく、不必要な通院を温泉に行くことで代替しているのではないか。入湯税収入も網走の10倍に上るという。
網走にも素晴らしい温泉がある。丘の上からの湖、森を見渡す眺望も素晴らしい。お昼に女満別に到着してから、勉強会のスタッフの方々にいろいろとお連れ頂いて、感動した。森の中の蕎麦屋、ロールケーキ。マタタビアイスクリーム。そして同世代の彼らの子供の頃の思い出、海から見る知床・・
テラスでケーキを食べながら、移住したいと感じた。スウェーデンに移住したいと思っていたが、日本国内にこんなところがあるのだ。網走には何度か来ていたが、今回初めてそう感じた。
地元の人には日常でも、外から見ると特別だ。「関東の人が呑気なことを言っている」と思っているだろうか。とにかく「なにもしないこと」で充電するスウェーデン人の価値観を、ここでは緩やかに実現できるように感じた。ゆったり豊かだ。家族で移住することを夢想した。
水谷洋一は大学時代の親友。彼の下宿で飲み明かした。笑いながら他人の話を聞いて、走り出してしまう奴だった。農協に就職したと思ったらさっさとやめて網走に戻って政治の道に進んでしまった。
その彼が議員としての地位を捨てた。網走市長選挙に立候補するらしい。ライバル候補となる方は先輩議員(元市議会議長)だそうだ。
現市長の政策の継承を基礎にする点で主張はあまり変わらないらしい。
違いは年齢だが、水谷は若さを売り物にすべきでない。年齢は関係ない。80歳だろうが90歳だろうが、立派な人は立派だ。
しかし、彼の見てくれの良さ、相対的若さで何となく勝てそうな気分になる。これに流されると水谷は負けるだろう。
水谷は無所属。相手候補は民主党の公認を取った。組織票は手堅い。
みんな組織での締め付け投票は間違っていると思っている。でも組織票は雨が降っても晴れても確保される。投票率が低くて、自分で考え判断できない人々の組織票で負けるのは悔しい。
投票率は高く。その上で選ばれなかったのなら、諦め(あきらめ)もつく。
41555 彼のゼッケン番号は、偶然にも「洋一、Go Go Go !」となっている。
パネルディスカッション終了後の親睦会は、急遽、2000票差で敗れるであろう水谷候補の残念会となった。
神様は特別に時間を戻してくださった。
投票日の43日前。みんなで楽勝ムードになってしまった酒宴の最中に。