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屋良部沖海底遺跡調査 [2017年09月28日(Thu)]
170925_no3anchor.jpg

怒濤の夏調査も大詰め。今回は石垣島に来ました。
目的は、名蔵湾北端の屋良部沖海底遺跡周辺の環境確認調査のためです。
ここでは、琉球王国時代(17〜19世紀)の四爪の鉄錨が7つ見られます。
写真は「第3鉄錨」です。長さは1.5mほどあります。
石灰岩(かつてのサンゴ)に覆われていることからも歴史を感じることが出来ます。



170925_jars.jpg

壷屋焼きの壷の密集地もあります。
完全なものもいくつかありました。
これらも石灰岩(サンゴ)で覆われています。
*考古学では遺物に「触らない・動かさない・持ち帰らない」が原則です。
川平湾干潟のモニセン [2017年08月22日(Tue)]
170819_kabira.jpg

伊江島の次は石垣島に行っていました。
毎年恒例の川平湾の干潟生物調査が目的でした。
川平湾はいつも美しい。
最近は石垣島に行く機会もめっきり減って、何時振りかなと思ったら、昨年の6月以来でした。
お店など、色々と変わっていて驚きました。
川平調査 [2016年06月06日(Mon)]
160605_kabira.jpg 毎年恒例の川平の干潟調査に出かけて来ました。まだ梅雨中ということもあり、前日の天気予報では雨だったのですが、調査日の二日とも恨めしいほどの晴天でありました。これまでの調査でも、スコール程度はあったものの、基本的に晴天に恵まれています。私が様々な研究で一緒になる人の中には強度の雨男(嵐男)がいて、やきもきすることも多いのですが、おそらくこの川平調査メンバーは晴れ男揃いなので(あるいは雨男がいない)、私は雨対策を初めから全くしておりませんでした(笑)。日焼け対策も、春先から徐々に焼いておいたおかげでバッチリでした。
地形派ダイバーが行く石垣島 [2015年09月12日(Sat)]
150907_ishigaki.jpg 先日、石垣島に行っていました。某大学の先生のサンゴ礁地形研究の調査に同行させていただいていました。特殊な手法で測深して作成された詳細な海底地形図を基に、実際に潜水してその特徴を記録するという作業でした。この写真は石垣島某所にある巨岩なのですが、形状も丸みを帯びており、周りは一面の砂地で、直近にいわゆるサンゴ礁はありません。また、同じ様な形をしている巨岩(写真のものよりも大分小さい)も周辺にいくつかありました。パッチリーフ群で見られる「根」とは様相がかなり異なっているので気になっていたら、どうやら津波石ではないかと言う事でした。海中津波石群とも言うべきか。その他、最近、研究をしている「カタマ(ハタマ)」についても先の海底地形図から容易に見る事が出来るので、実際に潜ってみました。カタマにも色々とバリエーションがあるようです。さらに、海底洞窟についても便宜を図っていただいて、ありそうな場所も潜らせてもらいました。残念ながら海底鍾乳洞は見つける事はできませんでしたが、礁縁部に生じる浅い洞窟をいくつか潜ってみることができました。最近、サンゴ礁の微環境(微地形)と生物の関係性について大きな関心を持っているのですが、生物屋さんだけの仕事には限界があるので、今回のように異分野の研究者と恊働して行く事は今後必須となると思われます。
川平調査 [2015年08月07日(Fri)]
150801_kabira.jpg 大学の期末試験期間も終わり、なんとか前期を乗り切りました。これから大学は夏休みに入るので、調査をする時間もとれるようになります。1つ目は石垣島川平湾の干潟調査でした。ここ数年参加させていただいている川平湾のモニタリング調査(モニセン)です。甲殻類や棘皮動物を担当しています。生物の方は干潟でおなじみの種を見ていたので特筆すべきことはないのですが(それはいい事だと思います)、川平の風景の美しさに目を奪われていました。今年は例年に比べて野外調査機会が少なかったので、ここまで見事な夏空を見るのは今年初めてだったかもしれません。
沖縄・台湾漂着ごみ対策交流事業 [2014年10月20日(Mon)]
141020_ishigaki.jpg 2014年10月19日〜20日は再び石垣島に行っていました。沖縄・台湾漂着ごみ対策交流事業に参加するためです。現在、海岸漂着ゴミの委員をしているのですが、その関連のワークショップに出席する必要がありました。本当は先日の川平での仕事からそのまま滞在できれば良かったのですが、色々と用事もあって一度沖縄本島に戻りました。台湾からの海ゴミ関係の方々はとても熱心で、沖縄側のビーチクリーン関係者もとても刺激になっていたようでした。海ゴミの問題は国を超えた対策が必要なので、このようなイベントも必要なのかも知れません。
川平小中学校での「この先、海です。」その2 [2014年10月19日(Sun)]
141016_konosaki2.jpg 2014年10月15日〜18日の日程で石垣島に行っていました。石垣市立川平小中学校にて、「この先、海です。プロジェクト」を実施するためです。今回の「この先、海です。」は、川平小中学校の全児童・生徒に実施することになりました。今回は、その内容の紹介をしたいと思います。
 今回の実施は、2009年に石垣島で実施した「この先、海です。」をたまたま見た川平小中学校の保護者(大学の先輩)から、ぜひ川平でもということで計画を進めていました。
 小中学生すべてとなると、学年によって学習理解度は大きく異なるので、初日(10月16日)は、小学1・2年生、3・4年生、5・6年生、中学生と分けて、それぞれ異なる座学を行いました。写真は3・4年生に実施したサンゴのテリトリーウォーズの様子です。このプログラムは、サンゴの陣取り合戦(サンゴの成長と他種との生息空間を巡る競争)のゲームを通して、サンゴの成長に必要なことやサンゴの成長を妨げる要因について学ぶものです。このプログラムを実施した後に、沖縄での海岸環境の問題を紹介し、その中から特に海岸ゴミの問題を取り上げて、それらが生物に与える影響についての講義を行いました。その他学年での講義では、当然内容は大きく変えており、例えば中学生には、僕が川平湾で調査研究してきた結果を話す事で川平湾の特殊性についても話をしています。


141016_konosaki3.jpg 翌日(10月17日)は、小学生(1年生、2年生、3・4年生、5・6年生、中学生に分かれてペイント作業をしました。ペイント数や実施箇所は、市や県に許可申請する際に決めていたのと、景観を乱さない程度の数に押さえるという理由もあって、全校生徒がペイントできる数を確保できる訳ではありません。なので、小グループごとに作業を分担して実施してもらうことになります。それでも作業がない時間帯が産まれた場合には、「今回勉強したことを周りの大人達(地域の人や観光客)に説明するように」という課題を子ども達に出していました。
 右の写真は、子ども達が地域の商店で買い物を終えた方にプロジェクトの説明をしているところです。とても勇気がいる行動だとは思いますが、このような経験は大事なことだと思っています。最初は不安そうだった子ども達も、最後の方には多くの人たちにプロジェクトの紹介をしていました。


141016_konosaki1.jpg 左の写真は、ペイント作業と同時に行った、路面用ステッカーの貼付け作業の様子です。この路面用ステッカーは、印刷するものなので、細かな言葉も盛り込めるし、ペイントに比べて耐久性もとてもあります。それなりにコストがかかるため、あまり多くの枚数は用意できませんでしたが、今回は、中学生にこの作業を実施してもらいました。貼る場所については、大まかなエリアを指定して、その中で「どこが人が多くて、問題がある場所か」を生徒自身に考えてもらってから実施しました。
 今回の川平の「この先、海です。プロジェクト」は、僕たちが考案したプロジェクト内容のほぼ全体を実施できたことになります。欲を言えば、事前学習にさらに時間をかける事ができれば、より効果的な学習に繋がることになりますし、事後にさらに「何かできること」を考えば(例えばポスターを作るとか)、さらに素晴らしい取り組みになると思います。けれども、色々なことを学ばねばならない学校教育の中で、今回の問題(海ゴミ問題を中心とした環境問題)を学ぶための時間をこれ以上費やすことは難しいと思っています(僕も子どもがいる身としては、特定のことに時間をかけすぎるのも問題かなと思うようにもなっています)。そうした忙しい中で、今回、実施を認めてくださった川平小中学校の先生方、僕と学校との間をとりもっていただいた大学の先輩(川平小中学校の保護者)の方には、とても感謝しています。プロジェクト実施終了後には、先生方とのぶがりのーしも行っていただきましたが、とても熱い議論を交わす事が出来、とても勉強になりました。久々に充足感のある活動ができたように思えます。

 一方で、今までの活動を通じて、気になっていることもあります。今回の授業には、石垣で環境教育をされている方も見学に来られていましたが、おそらく将来的にご自身でも実施しようとされているのかもしれません。しかし、ペイント作業などの上辺の部分だけを見て、「やれる」と思われたら大きな間違いで、それに繋ぐ部分に力を注ぐことこそが最重要だと考えています。僕は今まで、環境教育に関わることも度々あり、いくつかのプログラムや教材などを作成することもありましたが、「良い部分」だけを使って、全体の構成やそれを作成するにあたった理念の部分を理解されていないと感じることが沖縄では多い様な気がします。今回も石垣滞在期間を利用して現地の環境教育の方々に講習会でもしようと提案したのですが、そういうのにはどうも関心がないようでした。
 個人的には、「この先、海です。ゴミを捨てないで」の言葉や活動が色々な場所で拡がることを期待しています。しかし、誤った実施方法が拡がってしまうと、その責任はプログラムを考案した我々に降り掛かってくることも考えられます。今回の路上でのペイント作業は、道路管理者の許可が必要で、石垣市と沖縄県に届け出て実施しました。この部分もきちんと理解していただきたいです。現在、沖縄の某地域では、僕が参加しない形(僕とは他団体が実施する)「この先、海です。プロジェクト」の実施の計画が挙がっています。そういう動きは大歓迎していますので、アドバイスや資料の提供を行うこともできます。ぜひ「良い形」での「この先、海です。プロジェクト」が拡がっていくことを期待したいと思います。
川平小中学校での「この先、海です。プロジェクト」 [2014年10月18日(Sat)]
141018_kabira.jpg 2014年10月15日〜18日の日程で石垣島に行っていました。石垣市立川平小中学校にて、「この先、海です。プロジェクト」を実施するためです。長年計画していた案件でしたが、やっと実施できました。
 写真は、路上ペイントをしている際に子ども達が道路に影を映して遊んでいたものを撮らせてもらいました。これはなかなか面白いなと思いました。環境系イベントでもできそうな感じ。
 活動の様子は八重山毎日新聞で紹介されています。
 路上でのペイント作業は、道路管理者の許可が必要です。今回も石垣市と沖縄県に届け出て実施しました。
石垣 [2014年10月03日(Fri)]
141001_kabira.jpg 2014年10月1日〜2日の日程で石垣島に行っていました。相変わらずの強行スケジュール。
 川平でアレの調整をしていました。5年越しの念願、ついに叶いそうです。僕の時間も限られていて、いわゆる環境教育活動に費やす時間もほとんど無くなっている中で、できることはすべてやりました。あとは、当日、晴れることを祈るだけ(曇りでもよいから雨はヤメテ)です。
 夜は焼き肉オリオンで前祝いを行いました。うま過ぎで写真を撮るのを忘れました。
クルマエビ [2014年08月20日(Wed)]
140819_ebi.jpg 2014年8月19日〜20日の日程で石垣島に行っていました。今秋に予定されている川平小中学校での授業に関連する調整のためです。許可事もとてもスムーズに調整が進みました。後は内容を詰めて行きたいと思います。
 夜は調整が上手く行ったことを祝して、先輩と飲み会でした。クルマエビをごちそうになりました。とても美味しかったのですが、やはり冬ものの方が甘みが強いと思います。刺身や寿司にすると余計にそれが際立つなと思いました。
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