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ヤシガニ、恋の季節 [2016年05月23日(Mon)]
160523_tarama_yashi.jpg 先日、またまた多良間に行っておりました。ヤシガニ関係のお仕事です。この時期、道路など、目につき易い場所でのヤシガニが少ないせいか、「ヤシガニにはまだ早い」と島人にも言われることが多いのですが、おそらく、森(海岸林)の中で、雌雄が出会っているため、出歩く個体が少ないのではと思っていました。5月最終週〜6月初めには抱卵個体が見つかることは既に分かっていましたし、その後のヤシガニの繁殖期は8月ごろまでだらだらと続くので、交接や繁殖行動を見るチャンスは恋の季節の最初が最も可能性が高いと踏んでいたのです。予想通り、念願叶って初めて自然状態の交接を見ることもできました。島内での交接観察に適した場所の特定も進んだところだったので、あと3〜4日滞在したかったのですが、この時期は講義等があり、週末しか時間が取れないため、泣く泣く島を後にしました。次回は、最初の放卵(放仔)後のタイミングがチャンスかと思っていますので、機会があればまた行ってみたいと思います。
ヤシガニの島 [2016年05月18日(Wed)]
160518_birgus.jpg 先日、多良間島に行ってきました。梅雨前の晴天に恵まれ、相変わらず美しい島だと思いました。
 今回は、ヤシガニ関係の仕事でしたが、これまであまり行っていなかった場所なども調査することができ、とても有意義でした。
 写真は今回宿泊した宿に飾ってあったヤシガニ(剥製)です。真ん中に置いてありました。宿のご主人は漁師でもあり、ヤシガニにもとても詳しい方でしたので、色々と話をすることができました。
ヤシガニのロードキル [2014年07月24日(Thu)]
140722_road kill.jpg 今回も多良間の話題です。
 多良間島にはマクガン(ヤシガニ)保護条例があります。捕獲サイズの制限(甲長8cm以下は捕獲禁止)、捕獲禁止時期の設定(7月1日〜8月31日は捕獲禁止)、抱卵雌の捕獲禁止が主な内容です。島の方々に話を聞いていると、必ずしも守られていない状況もあるようです。現在は宮古島や石垣市にも条例が出来ていて、新しいものほど厳しい(より研究データに基づいたもの)ものになっています。そろそろ、見直しの時期に来ているのかもしれません。
 そんな中、今回の多良間でのヤシガニ調査中には、ヤシガニのロードキルを確認しました。道路で車に轢かれたヤシガニがいるということなのですが、多良間は交通量も多く無く(特に夜)、安全運転の方が多いので、これまでヤシガニのロードキルはほとんど見かけませんでした。しかし、今回は1晩で3個体のロードキルを確認しました。たまたまなのだと信じたいのですが、ちょっと気になっています。
ビンに入ったオカヤドカリ [2014年07月23日(Wed)]
140719_tarama_okayado.jpg 今回も多良間の話題です。先日多良間に行った際(2014年7月17日〜19日)、夜はヤシガニ調査をしていたのですが、その際に割れた瓶(栄養ドリンクの容器かな?)に入ったオカヤドカリ(ムラサキオカヤドカリ)を見つけました。ペットボトルや酒瓶のキャップに入った個体は何度も見た事がありますが、瓶に入っているのは僕は始めて見ました。海ゴミの話をする際の資料がまた一つ増えました。
 結構大事そうに背負っていて、色々いじったりしても抜け出る事はありませんでした。茶色ビンだったので良いのかな。でも中身は透けて見えているので、殻を支えるための仕組みが良く分かりました。貝殻がねじれてなくても、やはり体(腹部)をねじるんだね。昔、ガラスの貝殻オカヤドカリ類を入れてみたことがあるのですが、やはりこちらの方がより自然な感じかな。
津波石 [2014年07月22日(Tue)]
140719_tarama2.jpg 今回も多良間の話題で。多良間島の北海岸には多数の津波石があります。満潮時に海に入って半水面写真を撮ってみました。津波石なので、流されてきた岩ということになるのですが、こういう感じで見ると基底に付着する事無く "乗っているだけ" ということが良く分かります。干潮時の写真は以前撮ったんで、合わせて良い資料になったかな。でも、満潮時だとリーフ外からの波の影響を受けるので、なかなか半水面写真を撮るのは難しかったです。しかも今回はベタ凪ぎではなかったのでちょっとね。長年使ってきたワイドレンズも傷やヤケが目立つよう(映り込むように)になり、そろそろ限界かな。


140719_tarama1.jpg
サンゴは少し白化気味 [2014年07月20日(Sun)]
140719_tarama_sango.jpg 2014年7月17日〜19日の日程で多良間島に行ってきました。ヤシガニ調査とマクガン(ヤシガニ)展の片付けが目的でしたが、日中の空いた時間を利用して少し泳いできました。今年は多良間にしばしば行っていますが、海に入れたのは始めてでした。
 先週、沖縄には特別警報が出るほどの台風が接近していたのですが、宮古・多良間は東側を通過したこともあり、大きな被害は無かったようです。「そよ風程度」の台風だったと多良間の知人は行っていましたので、避難勧告を出さなかったのも頷けます。海の中はどうかなと思ったのですが、特に被害はなさそうでした。サンゴは相変わらず見事でしたが、若干白化気味かなと思いました。
空が広い島で [2014年07月19日(Sat)]
140719_tarama3.jpg 2014年7月17日〜19日の日程で多良間島に行ってきました。ヤシガニ調査とマクガン(ヤシガニ)展の片付けが目的でした。島に入るまで、僕は心の整理ができないでいました。先日、僕にとってとても大切な島の知人が急逝されました。「島のすべてを知っている」と評される方でした。今、沖縄で行われているヤシガニ保全活動は、この方との出会いから始まったと言っても過言ではないと思います。今回の多良間でのヤシガニ展も、宮古での企画展が終わった後に「いつか多良間でも」と言われていて、やっと今年開催にこぎつけたものでした。
 つい先日(6月末に多良間にいったおりに)、島で会って、展示最終日には久々に飲もうと約束したばかりでした。この時は、飲みに誘われたにも関わらず、撮影手伝いや調査メンバーのこともあったので、座には加わって小一時間は話したものの、僕にしては珍しく酒を酌み交わすことなく帰ったのでした。その時、島のヤシガニについて幾つか宿題をもらったのですが、まさかそれが最期になるとは。ヤシガニ展の開催は見届けてもらうことができたので良かったのですが、先日出された宿題を終わらせたときには誰に見せればよいのだろうか。

 今回の滞在の最終日、午後に少し時間ができたので、島を1周してきました。いつものように多良間の空は広く、澄んだ青でした。
マクガン展 [2014年07月17日(Thu)]
140717_tarama.jpg

今日で多良間のマクガン展も終わりです。

Sさん、マクガン展の開催、長い事待たせてしまって申し訳ありませんでした。
でも見て頂けたことを嬉しく思います。ありがとうございました。

ヤシガニクリアファイル [2014年07月04日(Fri)]
140704_yashigani.jpg 現在、多良間村ふるさと民俗学習館の2F展示会場にて、特別展「マクガン(ヤシガニ)と人の暮らし」が開催されています(7月17日まで)。子どもから大人まで、島の方々が大勢見に来てくださっているようです。嬉しいですね。
 さて、この特別展では、来展者にプレゼントがあります。一つは、杉浦千里氏によるヤシガニ博物画のポストカードで、杉浦千里の作品保存会からのご好意により、先着100名に配布されました。ただし、先日多良間に行った時(2014年6月29日)には、すでに配布済みの状態でした。さすがの人気ですね。
 もう一つは、左写真のクリアファイルです。ヤシガニの生活環や多良間村ヤシガニ保護条例の内容を簡潔にまとめたものになっています。これは、僕が作成したもので、展示会が終わっても島で配布していただこうと思って500部作りました(僕が貰っている「かいぎん環境貢献基金」の助成金で制作しました)。こちらも好評とのことですが、制作数が多いので、まだ残部はあるようです。
多良間島ヤシガニ展 [2014年06月16日(Mon)]
140616_tarama_yashi2.jpg 2014年6月14日〜16日の日程で多良間島に行っていました。多良間でのヤシガニ展の準備のためです。
 明日6月17日から7月17日まで、多良間村ふるさと民俗学習館の2F展示会場にて、特別展「マクガン(ヤシガニ)と人の暮らし」が開催されます。この特別展は、2009年に宮古島市総合博物館にて開催された企画展の内容を一部修正・改変して実施されるものです。思ったより会場が広くて、埋まるのかどうか不安になりましたが、逆に窮屈にならずにすべて収容できました。
 見所は、「最新の研究知見を交えたヤシガニの生態解説パネルです」と言うべきところですが、やはりここは「僕がコツコツあつめた世界のヤシガニグッズです」といいたいです。これはおそらく島の人にもウケると思います。多良間島は、マクガン(ヤシガニ)王国と言えるほどヤシガニが豊富ですが、多良間ピンダに押されているのか、お土産もののヤシガニグッズがないのです。これを機に、ヤシガニグッズを作成し、島おこしの一助にしていただきたいと思います。今後、島でヤシガニグッズが販売されるようになったとしたら、それは私のおかげです(笑)。


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