
2009年8月18日〜8月23日にかけて、石垣島、鳩間島、西表島、黒島に行ってきました。8月18日には、西表島に向かう途中で鳩間島に半日程度滞在しました。鳩間島カニある記2009では、そこで出会った生き物、風景、思ったことなどを綴っていきます。
鳩間島を訪れるのは丁度1年振りでした。今回は、事前に島の人とコンタクトをとっていたので、洞穴や井戸を案内してもらい、その後に海岸を探索しました。小さな島なので、短時間で色々できるのが魅力です。でも次は滞在して調査してみたいです。

鳩間島は文化財の井戸があり、そこでチカヌマエビの記録があります。今回はDavidが同行していたので、ぜひ採集したいと現状変更申請までして訪れたのですが、残念ながら土砂で埋まっていたようで水はありませんでした。
右の写真は、島の某所にある洞穴に置かれている泡盛です。洞穴の土地の所有者に、洞穴中に入る際に「酒の本数を数えてきて」と言われたのでその結果を伝えました。どうやら洞穴に勝手に誰か入っている形跡があるらしく(洞穴までの道がキレイにされていた)、盗られていないか気になったそうです。

洞穴や井戸での調査は芳しくありませんでしたが、飛沫転石帯の方では、それなりに成果があがりました。ムラサキオカガニの小型個体を採集することができました。写真の個体は、脱皮直後の個体です。転石下で脱皮が行われていることが分かりました。やはり、飛沫転石帯は陸性甲殻類にとって重要な環境であると言えます。また、転石下からはヤシガニも採集できましたが、甲長が7cmくらいあり、稚ヤシガニというほど小型のものではありませんでした。次回はもう少し気合いをいれて探したいです。

鳩間島はヤシガニ研究の盛んな場所として有名です。そのせいかどうかは分かりませんが、ヤシガニグッズもいくつか見つけました。写真のものは「鳩間島ステッカー」で、ヤシガニがデザインされたものがあります。他に、Tシャツ、手ぬぐい、マグネットなどをゲットしました。宮古での企画展には間に合いませんでしたが、いつかまたヤシガニ展ができるようになったときに使いたいと思っています。