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瀬底ナマコダイブ [2011年07月01日(Fri)]
2011年6月30日は瀬底島で潜水調査をしました。

 目的はコイツを見つけて採集すること。瀬底島のガレ場で時々見ていて、気になっていたのですが、先日来沖していたナマコ研究者によると、種が良くわからないとのこと。やっぱりそうか!ということで採集を試みることにしたのです。








 けれども、潜ってみてビックリ。瀬底島のガレ場が先日の台風の影響で大きく様変わりしていたのです。ガレ場がほとんどガレ場で無くなってしまっていました。
 こんなナマコもいました。これは近々和名の付くナマコで、普通水深40-50mくらいの少し深いところにいる種です。それが、今回は水深20mくらいのあちこちで見られました。瀬底島ガレ場では、これまで浅いところではほとんど見なかったのに変だなぁ。




 結局、2本潜っても目的のナマコは見つけれませんでした。やや深場を結構な時間探しまわっていたので、長い長い停止時間が課されました。で、久々にリーフ際のクレバスに行って、ヤドカリ類や好暗性の無脊椎動物を撮影して時間をつぶしていました。そういえばコイツも瀬底島が基産地の一つでした。「懐かしいなぁ。あの頃は拾うヤドカリがほとんど未記載種だったなぁ。」とか思いながら写真を撮影していました。




 さて、瀬底島のガレ場ですが、昨日の様子はこんな感じ。ほとんど「砂場」になってしまっていました。ガレ場を構成する死サンゴ塊や石灰岩片などは、かなり深い方まで吹っ飛んでいました。また、40m以深のガレ場もかなり変動していて、先の台風の影響が見られました。









 2009年の2月23日の同じ場所の写真です。いいガレ場だったことが分かります。
 瀬底島でガレ場の定期的なモニタリング調査を初めたのは2007年の6月ですが、同年夏に大きな台風が来た際に水深20mの場所でも一時的に環境が激変して、その後徐々に戻ってきていました。ガレ場とはそういう「変わり易い」環境なんでしょうね。だから、セソコヒメウミシダのような特殊なウミシダもいるのでしょう。
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