トゲナガヒシガニ [2009年10月06日(Tue)]
今回も前回に続きヒシガニ科のカニ類を紹介します。今回紹介するのは、トゲナガヒシガニPseudolambrus longispinosus (Flipse, 1930) です。本種は、甲の幅が2cm程度の小型のカニ類です。このトゲナガヒシガニも、著者が10年前(1998年)に採集した標本を基にごく最近報告され、新標準和名が提唱されました。本種も、ガレバヒシガニ同様、サンゴ礁ガレ場に生息しています。 本種の特徴は、甲の中央付近に大小2つの突起があることですが、この写真では分かりにくいですね(側面からだと良くわかる)。極めて稀な種で、おそらく2例目であろうとのことです。ガレ場は熱いですね! <論文> Komatsu, H., & Takeda, M., 2009. Rare crabs (Crustacea, Decapoda, Brachyura) from Okinawa Island, with description of a new species of the family Leucosiidae. Bulletin of the National Museum of Nature and Science, Series A (Zoology), 35: 125-136. |