沖縄県立博物館・美術館 [2009年05月08日(Fri)]
今日(2009年5月8日)は沖縄県立博物館・美術館に行ってきました。自然分野の展示資料(甲殻類の回遊などの部分)の作成や写真提供(ヤシガニやオカヤドカリ類の写真)などで少しお手伝いをしたので、一度は見てみたかったのです(あと、何かと物議をかもしている特別展も終わりに近づいていたのも理由です。一見してから判断したいですよね。)。実は開館時に招待券をもらっていたのですが、結局見に行くことはできず、今回が初めての訪館でした。
建物の外観は、シンプルで個人的には大変好みです。建設途中では何かの台座のように見えていて、この上に例えば巨大なシーサーとかが乗ってしまうのではないかとハラハラしていたので、落ち着いた感じになって嬉しかったです。ゲートをくぐると格子状の外壁から差し込む光がとても美しかったです。 自然系の展示についてはやはりとても限られたスペースのせいかどうしても薄く感じてしまいました。特に「海もの」に関してはエントランス部分しかないのは残念でなりません。展示手法は最近流行のもので見栄えは素晴らしいのですが、解説字数が平易かつ少なくなってしまっていて、ざっと眺めてしまいがちになってしまうように感じました(個人的には昔ながらの解説がびっしり書いてあるのが好きです)。最近、生物や自然環境の教育普及啓発に関わる機会も増えてきましたが、「分かりやすくするために(集客を増やすために)、あまりにも平易になりすぎてはいないだろうか」と気になっています。博物館くらい「堅苦しい場所」でもよいのではないでしょうか。いつか沖縄にも1日で見終わらないくらいの自然史博物館ができたらいいなぁ(無理か....)。 博物館・水族館などの楽しみの一つにミュージアムショップがありますが、ここでは大人の鑑賞に耐えうる興味深い資料がいくつも売っていました。美ら海水族館とはエライ違いです(デフォルメされた幼稚なグッズばっかり売っていて本当にガッカリする)。ただ、学術色の濃い大型ポスターなんかをもっと置いて欲しいです。沖縄の生物とか紅型とか漆器などを詳しく紹介しているようなものが売ってたら即買うけどなー。とりあえず今回は書籍を中心にいくつか購入しました。 |