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アシナガベンケイガニ [2013年01月09日(Wed)]



 今回は、アシナガベンケイガニSesarmoides kraussi (De Man, 1887)を紹介します。本種は、ベンケイガニ科Sesarmoides属に属する甲幅2cm前後のカニです。本種は、マングローブ域に生息していますが、ヒルギ類などが生育する軟泥の場所よりは、むしろその後背林(陸よりの場所)周辺の転石帯や石灰岩岩礁などに多く見られます。その名の通り歩脚がとても長く、甲羅の幅の2.5〜3倍ほどの長さになります。大型の個体では体の色がくすんだ褐色ですが、小型個体では赤みが強くとても美しいです。国内では、沖縄島、石垣島、西表島で記録があります。ごく最近、宮古島と伊良部島で本種が発見され、もうすぐ報告論文が出版されます。本種は、沖縄県版レッドデータブックおよび日本ベントス学会編集の干潟の底生無脊椎動物に関するレッドデータブックにおいて,共に「準絶滅危惧(NT)」に評価されています。

<参考文献>
Davie, P.J.F. & Ng, P.K.L., 2007. A new genus for cave-dwelling crabs previously assigned to Sesarmoides (Crustacea: Decapoda: Brachyura: Sesarmidae). The Raffles Bulletin of Zoology, Supplement, 16: 227–231.
Komai, T., Nagai, T., Yogi, A., Naruse, T., Fujita, Y., & Shokita, S., 2004. New records of four grapsoid crabs (Crustacea: Decapoda: Brachyura) from Japan, with notes on four rare species. Natural History Research, 8: 33–63.
成瀬貫, 2005. アシナガベンケイガニ. pp.222–223. 沖縄県文化環境部自然保護課 (編), 「改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物 (動物編) レッドデータおきなわ」. 沖縄県文化環境部自然保護課, 那覇市, 561pp.
成瀬貫, 2012. アシナガベンケイガニ. p.199. 日本ベントス学会 (編), 「干潟の絶滅危惧動物図鑑 海岸ベントスのレッドデータブック」. 東海大学出版会, 秦野市, 285pp.
藤田喜久(印刷中). 宮古初記録のアシナガベンケイガニ. 宮古島市総合博物館紀要.
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