• もっと見る
«コマチガニ属の一種 | Main | 西表島カニある記4:浦内川の滝»
プロフィール

藤田喜久さんの画像
メニュー
<< 2023年01月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
最新記事
リンク集
最新コメント
宮脇文子
海のクリスマスツリー:イバラカンザシ (01/25) 橋本
論文紹介 (05/24) 吉村圭世
安部オール島 (10/19) 井村
オキナワクダヒゲガニ (09/17) 藤田喜久
沖縄のエビ・カニ類 (07/07) 高江洲カオリ
沖縄のエビ・カニ類 (07/06) ryoko.h
海藻押し葉 (06/11) Calappa
ホソメドクロカシパン (04/01) 赤サンゴで健康に@よしの
首里城など (10/26) 藤田喜久
タガヤサンミナシのお食事 (10/02)
オキナワクダヒゲガニ [2008年10月14日(Tue)]
















 今回は、オキナワクダヒゲガニ Albunea okinawaensis Osawa & Fujita, 2007 を紹介します。本種は、異尾下目クダヒゲガニ科に属しています。異尾下目というのは、ヤドカリ類、コシオリエビ類、カニダマシ類スナホリガニ類などが含まれているグループです。
 本種の体の形は、異尾類の中では一見、スナホリガニ類に似ているような感じですが、第1触覚がとても長いことや第1胸脚がはさみ状になることで簡単に見分ける事ができます。本種は、甲の長さが1.7cmほどで、眼や尾節の形態により近縁種と区別することができます。
 本種は、金武湾の砂浜で採集された個体を基に新種記載されました。僕はそれまで沖縄でクダヒゲガニ類の成体を見た事はなかったのですが、金武湾のとなりの中城湾では、随分昔からクダヒゲガニ類の幼生が良く採集できていました。「きっとどこかにいるっ」と思って気にかけていたので、本種を得たときはとても嬉しかったことを記憶しています。
 本種は、ほとんど情報が無いので、もし見かけた方はご一報いただけると幸いです。


<参考文献>
Osawa, M., & Fujita, Y., 2007. Sand crabs of the genus Albunea (Crustacea: Decapoda: Anomura: Albuneidae) from the Ryukyu Islands, Southwestern Japan, with description of a new species. Species Diversity, 12: 127-140.
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました

コメントする
コメント
ベトナム駐在でダナンの海岸で台風の後に生きている珍しいカニがいたので持って帰った来ました。
見たことのないカニだったのでインターネットでけんさんさくしていてこのページにたどり着きました。
メールいただければ写真送ります。
Posted by: 井村  at 2017年09月17日(Sun) 21:29

初めてコメントさせていただきます。
私は大阪に住んでいますが、チリメンジャコ(しらす干)の網の中に一緒に入ってくる小さな生き物に興味を持っています。

先日はクダヒゲガニのゾエアらしきものが手に入りました。
ブログに写真をUPしているのですが、一度ごらんいただけないでしょうか?
こちらです。
http://blog.goo.ne.jp/tirimon_osaka/e/cf8213d3f75062829bdbfe4388159358
そちらに住むクダヒゲガニのゾエアもこんな形をしているのでしょか?

Posted by: ゆめえび  at 2008年10月18日(Sat) 11:45