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キノボリエビ [2013年01月11日(Fri)]
130111_kinobori1.jpg



130111_kinobori2.jpg 今回はキノボリエビ Merguia oligodon (De Man, 1888) を紹介します。本種は、モエビ科に属する体長2cm程度の小型種です。本種は、主に河口域の転石下やマングローブ林内のヒルギ類の根の間などに生息し、半陸性の生活様式を示す極めて特異なコエビ類です。ケニア、タイ、インドネシア、日本に分布しており、国内では沖縄島、宮古島、石垣島、西表島から記録があります。本種は夜行性で、夜間に活発に活動します。また、雄性先熟の性転換することが知られていて、甲長4.4 mm未満の個体はすべて雄とされています。なお、本種の和名は2002年に提唱されたキノボリエビが定着していますが(本稿もそれに従いました)、別の報告では「ミーピカラーモエビ」も提唱(?)されています。「ミーピカラー」は、沖縄方言で「目の光る者」的な意味ですが、夜間の調査で懐中電灯の光が本種にあたると目が光って見えるので、妙に納得です。語呂や語感はキノボリエビが素晴らしいですが、沖縄在住者としてはミーピカラーも味わい深いです。
 本種は、沖縄県版レッドデータブックおよび日本ベントス学会編集の干潟の底生無脊椎動物に関するレッドデータブックにおいて、共に「絶滅危惧U類(VU)」に評価されています。

<文献>
諸喜田茂充, 1980. 大浦川・億首川マングローブ湿地付近の動物. “沖縄県自然環境保全地域指定候補地学術調査報告書”, 沖縄自然研究会, 101–120.
Komai, T., 2002. New record of a semi-terrestrial hippolytid shrimp, Merguia oligodon (De Man) (Crustacea: Decapoda: Caridea) from Japan and Thailand. Natural History Research 7: 75-82.
藤田喜久, 2005. キノボリエビ. “改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物 (動物編)レッドデータおきなわ”, 沖縄県編, 沖縄, 200-201.
藤田喜久, 2009. 宮古島から得られたキノボリエビ. 沖縄生物学会誌, 47: 29-31.
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