式辞
温かな陽射しが注ぐなか、在校生が植栽したパンジーが春の匂いを漂わせ、厳粛な中にも思いがつまった温かい式場となっています。
本日、ここに教育委員会の惠上イサ子様をはじめ、多くの御来賓の皆様方に御臨席していただき、保護者の皆様方とともに、奄美市立金久中学校第六十九回卒業式が挙行されますことを感謝申し上げますとともに、心よりうれしく思います。
たくさんの思い出と、大きな夢や希望を胸にして巣立っていく百名の皆さん、卒業おめでとうございます。
人の一生には、いくつかの節目があります。今日は、その節目の時であり、新たな出発の時でもあります。卒業証書を手渡した時、一人一人の表情が晴れやかであることを感じるとともに、新たな出発への決意が感じられ、とてもうれしく思いました。
さて、中学生活を振り返るとどのような場面が出てきて、どのような顔が思い出されるでしょうか?
どのような経験であってもそのひとつひとつの経験がこれからの生活に活かされると思っています。
それでは、次に進むステージでの生活をどのように創造していますか?
夢や目標があるとよいと言われています。
私の最後の話しとして、「夢や目標」について君たちに伝えます。
大人や先生方は、夢や目標をもちなさいとよく言います。でも夢や目標がまだ、はっきりしない人もいるのではないでしょうか。反対に明確な夢や目標があっても悩んだりすることもあるかもしれません。大人であっても、明確な目標や夢をもって生活している人は珍しいかもしれません。
実は、夢や目標をはっきりとさせるにはどうしたらよいかと考え、君たちには、毎日の授業で実践してもらっていたことがあります。
それは「振り返り」です。自分の行動を振り返るということです。
行動してきた結果を一定の期間で振り返る。三年間、一年間、一学期、行事、一日、一時間の授業、今の行動,つまり結果を振り返るということです。結果には、自分自身の行動が影響し、行動には、考えがあったはずです。考えには、こうなりたいという自分自身の望みがあったはずです。望みは具体的なものにすると目標となります。
行動してきた結果をしっかり振り返り、次第に良い方、望ましい方へ変化させると進歩につながります。進歩が続いていくと、だんだんと目指したいこと,つまり夢がはっきりしてきます。
夢や目標は変わっていくこともあります。なぜなら振り返るからです。
これから、自分の行動を振り返り、夢や目標をはっきりとさせ一日、一日を大切に過ごしていくことを願っています。
終わりになりますが、絶えずお子様を励まし、温かく育んでこられました保護者の皆様の愛情に心からの敬意とお祝いを申し上げます。
また、PTA活動を通して金久中学校への御協力・御支援に深く感謝いたします。
私事になりますが、私は、目の前のこの生徒たちが大好きです。御臨席の保護者がずっと保護者であることが変わらないように、私もこれからずっとこの生徒たちの校長です。そして、先生方もずっと先生です。これからも、変わらず応援させていただきます。よろしくお願いします。
卒業生の皆さんお別れのときです。みなさんがこれから、振り返りを大切にして、自分らしく光り輝き、世の中を明るく元気にしてくれることをお祈りして式辞といたします。
令和七年三月十二日
奄美市立金久中学校
校長 当田 進一
Posted by 金久中管理者 at 17:17 |
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