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2022年04月16日

3/27 中学生以上例会『トッケビー鬼ヶ島と呼ばれた島ー』

新型コロナウイルス感染症のため、以前の生活には戻れぬまま社会がポストコロナに向けて動き始めています。その中、中学生以上例会も人数の制約や感染症対策に十分注意しながら開催することができました。

地元の劇団むすび座さんによる人形劇「トッケビ −鬼ヶ島と呼ばれた島−」は中学生以上の未来の大人に向けたメッセージ性の強い作品だったなあと感じました。

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お話の舞台がお隣の国、韓国ということで、体育館のステージを背に作られた平土間の舞台と黒の暗幕と竹素材を生かした舞台の背景素材は、アジアのイメージでしょうか。今作品は鹿児島子ども劇場の子ども青年が参加したプロジェクトから出来上がった作品で近代韓国と日本の歴史を下敷きに桃太郎のお話を設定に用いたものです。 

近代韓国と日本といえば李氏朝鮮時代から始まる明治日本との関り、第二次世界大戦時の植民地政策といった歴史的にもとても重く、考えていかなければならないことがたくさんあります。平成令和といった時代のなか「冬のソナタ」のように韓国のK-POPを中心とした音楽・ドラマ・映画などの文化交流も盛んです。華やかな文化交流の陰に隠れがちですが、韓国との歴史には悲しい過去があり、それを忘れてはいけないのだと、考えさせられました。

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演者さん四人で人形を操り、村人を演じの大忙しでしたが、人物たちが生き生きとし人形に表情が見えてきて、引き込まれる舞台でした。

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手柄を立てるため「タロの国」からやってきた桃太郎一行ですが、トッケビとともに生きていた島人たちを巧みに誘導し植民地化していく姿とそれに流されていく島人、そしてそこに淡々と生きていこうとするおばあさん。あっという間に島人たちの意識も変わっていく様子や桃太郎たちの姿が恐ろしく、人とは何かを考える助けになったのではないかと思います。


看板

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今回は切り絵風の看板に。
透明感ある作品が、もの悲しさを伝える劇のイメージにぴったり。
陵南ブロック作品です!


プレゼントプレゼント

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旅に出るような堤の中身は手作りブックマークと韓国&桃フード


小夜食

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✿春がテーマの小夜食は緑陽ブロック作
デザートは那加ブロック作




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劇団さんの食卓を華やかに飾ったバラの花は会員の青年が生けてくれましたぴかぴか(新しい)

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posted by 各務原子ども劇場 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 鑑賞
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