岐阜出身のフォトジャーナリスト久保田さんのお話を聞き危機感を感じた子ども達が
もっとたくさんの人に久保田さんのお話を聞いてほしいと思い、peace　of　peaceで講演会を企画しました。



そんな熱い想いのある子ども達。
でも中々同世代を巻き込めない現実・・・
自分達の未来のことなのに、政治的な事になると敬遠されてしまう。
そんなもどかしさの中、今日の会も始まるまで果たして何人の方が来てくれるのか・・・
とっても不安な子どもたちでした。
でも、本当にたくさんの方に参加して頂き、励ましの言葉やpeaceの活動にも関わりたいとの声もあり、とても勇気を頂きました。



久保田さんのお話は、正直重い内容で胸にズシッときています。
でも、知らなきゃいけない事がいっぱい・・・
久保田さんの映像には、中東の人々のたくさんの笑顔がありました。
みんなが一緒に写真を撮りたがり、温かく声をかけてくれる。
言葉がなくても、感覚で通じ合える。
日本人が大好き、信頼されている・・・それが伝わってきました。

中東の歴史、背景を知ることで、日本人が信頼され、米英が嫌われている理由が見えてくる。でも、その信頼が今回の政府の言動で揺らいでいます。

そんな今の政権がとっても不安。
でもそれはメディアのせいでもある。
メディアは権力が暴走しないよう真実を伝えなければいけないのに、全く機能していない現実が怖いと思った。
久保田さんが紹介してくれたニューヨーク・タイムズ東京支局長マーティン・ファクラーさんの記事（神奈川新聞）これ、是非読んで欲しい。
http://www.kanaloco.jp/article/84926/cms_id/129022

日本のメディアの報道ぶりは最悪だと思います。事件を受けての政府の対応を追及もしなければ、批判もしない。安倍首相の子どもにでもなったつもりでしょうか。
などなど痛烈な批判。でも、めっちゃ納得。
世界から見た日本の現状です。

世界の「報道の自由度ランキング」１位はフィンランド。
日本はなんと６１位。
民主党政権時代には11位だったのが安倍政権になってから61位に落ちたそうです。

メディアリーテラシ―　情報を比べること。
日本は大学で学ぶそうですが、アメリカでは小学生で学ぶそうです。
例えば新聞を読み比べたり、情報の発信者を知ることで判断したり・・・
多くの情報から確かなものを感じる力、選ぶ力。
信じられるもの、その直感・・・感覚がとても大切。
その為にも、学ぶ事、人と関わること、たくさんの経験が大切だと思った。

ジャーナリストの役割はとても大きい。
ジャーナリストが伝えなかったら、なかったことになっていく事実。
誰かが伝えなくてはいけない。
いつも遺書を書き取材に出かける久保田さんの覚悟。
流れ弾に当たって死ぬより、政治の道具にされることの方が嫌だという思い。
そんな久保田さんの命をかけて伝えようとしている思いをつなげていきたい。

国は本気で憲法を変えようとしています。
でも、私たち国民は本気で憲法を守ろうとしているのでしょうか？

大きな岐路に立っている日本。でもその危機感のない国民。伝えないマスコミ。
お先真っ暗で凹みそうでしたが
「中東の人から失われた日本の信頼は取り戻せますか」と尋ねた中学生の問いに
「まだ、今なら大丈夫。政府が止めても、NGOや民間の人たちが今までと変わらず関わっていくことで、まだ信頼は取り戻せる。」その久保田さんの言葉にホッとした。

あきらめない事。
大きな力はないけれど、大切な人に伝えたり発信したり、まずは自分に出来ることからはじめよう。
世界からみた日本は悲しくなるような現状でしたが、一人一人の小さな力を信じて、これからもpeace　of　peaceの子ども達をサポートしていきたいと思いました。