【レポート】北区市民活動連続講座(第2回助成金入門・第3回書いてみよう、助成金申請書)in北区(2013年11月13日・11月20日) [2013年11月27日(Wed)]
2013年11月13日(水)と11月20日(水)に、東京都北区で開催された、北区NPO・ボランティアぷらざさん主催による、
平成25年度市民活動連続講座 (第2回助成金入門・第3回書いてみよう、助成金申請書) で講師をつとめました。 この講座には、約20名(男性12名、女性8名)の方にご参加いただきました。 みなさま、ご参加いただきありがとうございました。貴重な機会をいただいた主催者のみなさまに感謝いたします。 それでは、この講座のレポートをお送りします。 <レポート> ■講座の資料 ○講義のレジュメ 市民活動連続講座_講義資料_北区_20131113 (1).ppt ○ワークのシート 申請書書式_ワーク用_北区_20131113 (2).doc ○助成金活用マニュアル ■講座の模様 ■質疑応答 Q.芸術等の分野の活動で事業の成果の記述が難しい場合はどうしたらよいか? A.できるだけ、この事業を実施することで次にどうつながるのかを記入するとよい。 ・たしかに、文化や芸術などでは、福祉等のように課題が明確な場合と異なり、事業の成果を説明しづらい。 ・ただし、この事業を実施することで次にどうつながるのか、あるいはどのような活動基盤ができあがるのかなどは書けるはず。 Q.審査基準で先駆性が高いことなどの条件が見られるが、審査では本当に判断できるのか?また、先駆性が高いことを申請者側に求めるのは筋違いではないか? A.先駆性が高いとはどういう意味であるのかはある程度定義しており、その定義にそって判断をしている。 ・ただし、先駆性が高いとはどういうことを意味するのかは助成制度によって異なるので、申請を検討する際には募集要項と事前相談でよく確認することをお勧めする。 ・ちなみに、先駆性が高いことを申請者側に求めているのではなく、多くの応募の中から選択するための判断基準としているということ。 Q.申請書を審査員が自宅に持ち帰ることはあるのか?それは個人情報保護法上は問題ないのか? A.審査員が自宅に持ち帰ることはある。 ・個人情報保護法との関連では、申請書や募集要項の中で、助成業務や審査業務に関連する範囲で利用すると書いてあり、審査員が審査をするというプロセスについても記載されているので、基本的には問題ないという認識。 Q.事前相談が大事とのことだが、担当者に相談しても本当に意味があるのか? A.意味はある。 ・意味(効果)の程度については、選考方法によって異なる。 ・事務局がなんらかの形で選考に関わる方式の場合、事前相談は特に有効となる。 Q.事業スケジュール等を記入する際に、まだ場所が確定していない場合はどう書いたらよいのか?また、確定していないからといって計画が甘いとはみなされないか? A.場所○○○(予定)というような記入をすれば大丈夫。そう書けば計画が甘いとみなされることもない。 Q.Webサイトをつくって人脈をつなぐような内容の事業は日本財団の対象になるのか? A.Webサイトをつくるだけでは足りない。 ・そのWebサイトを使って何をするのか?どんな課題解決を目指すのか?が求められる。 Q.イベントの開催等の事業の場合、事業スケジュールとしては似たような準備打ち合わせを何度も書くことになるが、そうするとコピペをしてさぼったと思われないか? A.すぐにさぼったとは思われない。 ・ただし、書き方の工夫として、同じ打ち合わせでも毎回目的や内容が異なると思うので、どんな目的と内容の打ち合わせなのかを補記することをお勧めする。 Q.助成金がなくなっても続けられるか?を考えるようにと言われたが、どう考えたら良いのか? A.まずは、中長期的な展望を描いてみること。 ・次に、その中長期的な展望を実現していく上で予想される費用を算出してみる。 ・最後に、その費用をどのように捻出するのか、会費、寄付、事業収入、助成金などなど、捻出方法について検討してほしい。 ・ここまで検討すると、助成金がなくなっても続けられるか?ということのイメージが具体的になってくると思う。 Q.イベントの目的が啓発や世論形成のように成果が見えにくい事業の場合、どのような書き方をしたらよいか? A.短期的な成果と中長期的な成果を分けて書くことをお勧めする。 ・啓発や世論形成が目的の場合、どうしても成果が抽象的になったり、短期的な成果が分かりにくいことが多い。 ・そこで、あえて短期的な成果として、この事業を実施することで次にどうつながるのか?どのような基盤ができあがるのか?を記載するとよい。 ・その上で、中長期的な展望についても記載することを忘れないように。 以上です。 |