【レポート】平成23年度企画力向上研修<実践編>in宮崎(2011年10月16日開催) [2011年10月20日(Thu)]
2011年10月16日(日)に、宮崎県宮崎市で、宮崎県NPO活動支援センターさんの主催により、
平成23年度企画力向上研修<実践編> が開催されました。 この講座には、30名(男性16名、女性14名)にご参加いただきました。 どうもありがとうございました。 このレポートをお送りします。 【レポート】平成23年度企画力向上研修<実践編> ■講座のレジュメ ○講義資料「NPOが助成金を獲得できない7つの理由」 ○申請書作成ワーク ○助成金活用マニュアル ■講座の模様 ○主催者からのご挨拶 ○模擬審査の模様 ■模擬審査からの気づき 今回の講座では、午後のワーク第一部として、実際の申請書を用いて、模擬審査を行いました。模擬審査で審査員を体験することで、日頃、申請する側の立場しか知らないNPOのみなさんが、審査する側、助成する側の視点を体感できることにこのワークのねらいがあります。相手=助成する側のことを知ることは、助成金活用の重要な一歩なのですが、そのためには、相手の立場を体験してみることがなによりの学び、気づきになります。模擬審査の発表から、みなさんの気づきの声を紹介します。 ・内容の分かりやすさ、読みやすさの重要性がわかった ・事業名と内容があっているかも大事 ・予算規模の妥当性が必要 ・専門用語は分かりづらい ・事業をやることによる効果がみえるかが大事 ・事業の継続性があるかが大事 ・熱意が伝わってくるかが大事 ・費用対効果が妥当であることが大事 ・自主財源の内容も重要である ・学校との連携などがあると、そのブランドイメージでしっかりしているという安心感がある ・呼び水となるような事業かどうか ・感性への訴えも重要 ・具体性があるか ・将来性があるか ■申請書作成ワークからの学び 模擬審査に続いて、ワーク第二部として、今度は自分たちで助成金申請書を作成し、それをグループでブラッシュアップしました。模擬審査を通じて気づいたことを、今度は自分たちで実践できるかどうか、言うなれば人のふり見て我がふり直せというワークです。このワークを通じての学びを紹介します。 ・一般には知られていないモノを紹介するために、名刺にモノの絵を入れる工夫はすばらしい ・やりたいことが多いため、どうしても目的や事業内容がよくばりになってしまうが、ある程度はしぼることも必要 ・イベントをやりたいのは分かるが、イベントそのものはどうしても一過性で、次につながっていく要素がなくなることが多い。しかし、助成をする側はそれでは物足りず、そのイベントを通じて次に何がつながっていくのかを期待する ・元々取り組んでいる課題に新たな課題を付け加えることはよいこと。ただし、付け加えた課題に取り組むことが、元々の課題にどのような影響、効果があるのかを明確にする必要がある ・自分たちが向き合っている問題への思いが強すぎ、思いだけを書いてしまってはダメ。その問題の解決策を具体的にし、かつ実現可能なものを提示する必要がある ・事業内容によっては、どの助成財団に出すのがよいのかが変わってくる。事業内容と助成する側の目的やレベル感があうかどうかを考えることが必要 ・ハード=箱もの系の場合、自分たちにとっては必要でも、本当にニーズがあるのかどうかが微妙な場合がある。建物や施設がないから必要、あったらいいなではなく、そもそもなぜ無いのか?本当に必要なのか?必要としている人はどれだけいるのか?維持していけるのか?などをじっくりと考える必要がある ・やりたいことや問題意識がたくさんあるのは良いが、自分たちの立ち位置を明確にすること、自分たちを主語にして整理することも必要 ・先駆的なモデルになることを目指すのは良いことだが、この先駆的あるいはモデルとなるということに対する意味や期待値は助成する側によって異なる。特に、地域で頑張るという場合に、無理して全国への発信とか日本初のというようなことを求めなくても良い 以上 |