ハイテクごみ〜途上国が先進国の廃棄物処理場に〜 [2005年11月14日(Mon)]
先進国でいらなくなったコンピューターなどのハイテク機器が、途上国に持ち込まれてごみの山になっている。そして、機器に含まれる重金属などが環境汚染の原因になっている・・・
〓 〓 〓 ショッキングなレポートを目にしました。 このレポートは、「バーゼル・アクション・ネットワーク(BAN)」の現地調査によるもの。 BANが今年の夏にナイジェリアのラゴスで実施した調査によると、ラゴスには毎月約40万台!!のコンピューター関連機器が「リサイクル目的」で持ち込まれるが、その75%は使い物にならないごみとして、住宅地のすぐそばに放置され、焼却されたりしていたとのこと。 有害廃棄物の輸出入についてはバーゼル条約で規制がされているが、「リサイクル目的」の場合は規制の対象外となっているため、リサイクルと称した「ハイテクごみ」が次々と途上国に持ち込まれ、途上国は「廃棄物処理場」と化してしまっている。 日本でもごみの不法投棄問題や廃棄物処理場での不法処理が問題になったりしますが、これは、先進国が途上国を廃棄物処理場にしてる、国家が国家を廃棄物処理場にしているという、とんでもない話です。 しかも、「これは廃棄物だけどよろしく!」「それで外貨が稼げるならまあいいや」と、お互いに了解した話ならまだしも(もちろんそれでも問題とは思いますが・・・)、「リサイクル目的だよ!」「君たちのために送るんだからね!」という偽善を偽善で塗り固めたような行為がなんとも許せません。 こういうことって、これ以外にもたくさんあるのは分かっていますが、改めてどうしたらいいんだろうと悩み、考えさせられるレポートでした。ラゴスは、国際部時代に行ったことのあるところなので、なおさらです・・・ |