【倫敦奇稿】GuideStar成功の秘訣 [2005年12月12日(Mon)]
本日午前中、無事に帰国しました!
【倫敦奇稿】と題した4泊6日の出張も、本日、日本に帰国し終了いたしました。 ですが、出張はここからが本番です。 出張の成果をどうやってだすか、成果を出してこその出張ですので。。。 そこで、成果を出すべく、さっそく第一報を速報としてまとめてみました。 今回の出張の概要をおさらいすると、 【目的】 (1)GuideStarAllianceの総会に出席することで、NPOの情報公開の先駆者でありガリバー的存在である米国GuideStarから、 ・最新の状況を把握する ・成功の秘訣を学ぶ ・Canpanへフィードバックする (2)ロンドンの日本人コミュニティを訪問し、Canpanの周知を行う。 【報告】 そこで、まずは報告第一弾! ◆米国GuideStar成功のポイント◆ (1)NPOの財務レポートという情報基盤が存在 ・米国では、NPOは政府へ財務レポートを毎年提出することが義務付けられている。 ・財務レポートという確実な情報基盤があるので、毎年必ず一定の情報を入手・更新することができる。 ・この情報基盤はまた、情報を公開されると評価につながるのでは?というNPOの心配・抵抗感を低くしている。 (2)政府との密接な協力関係 ・GuideStarは政府と密接な協力関係を築き、この財務レポートのWebサイト公開を受託している。 ・この協力関係により、GuideStarは情報基盤の構築・維持という莫大な負担から逃れることができる。 ・政府にとっても、Web公開をNPOに委託することで、財務レポートの有効活用につながるメリットがある。 (3)検索機能の充実による様々なサービスの提供 ・財務レポートの公開のみならず、様々なサービスの提供により、顧客の拡大に成功した。 ・特に、充実した検索機能の提供により、ユーザーが知りたいことが知ることのできるサイトとしての地位を確立。 ・さらには、検索結果による比較分析が可能なため、単なる検索サイトの域を超え、比較分析・研究サイトとしての地位も確立。 (4)様々な顧客の獲得 ・当初は寄付者をメインターゲットと想定していた。(寄付したい人が寄付先を探すサイト) ・様々なサービスの提供により、NPOの運営者、助成財団、研究者、行政関係者、コンサルタントなど、顧客層が拡大した。 ・公益教育のためのツールとしても利用されている。 ・顧客が拡大することにより、新たなニーズの発掘や新たなサービスの提供などがますます活発になっている。 ◆Canpanへのフィードバック◆ GuideStar成功のポイントからCanpanが学ぶべきことは、 (1)自分たちが実現したいことは何か(Vision) (2)そのためには何が欠けているのか(Needs) (3)されにそれを提供すれば誰がそれを活用してくれるのか(User) (4)上記3点について徹底的に検証をし、仮説を立てる(Plan) (5)ユーザーのニーズに徹底的に応える(passion) 私なりにまとめると上記の5点になります。 GuideStarは、この5点を追求した結果、 ・あそこにいけば分かる ・あそこにいかなければ分からない ・やっぱりここにきてよかった という、Only Oneになれたのだと思います。 今回の出張では、GuideStarの創設者をはじめ、GuideStarに関わるたくさんの方々と直接お話をすることができ、肌にビリビリとくるものを感じてきました! 【次号第二弾を乞うご期待!】 |