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【レポート】The AI 3rd「AI時代の適者生存〜生まれ変わるために”今”すべきこと」(2019年2月13日開催) [2019年02月14日(Thu)]
2019年2月13日(金)に株式会社レッジ主催で開催された、「The AI 3rd『AI時代の適者生存〜生まれ変わるために”今”すべきこと』」に参加しました。

伝説のエンジニアの中島さんと、新進気鋭の研究者である大澤氏との意見の対立と、対立から生まれる建設的なディスカッションが刺激的でした。

備忘録的なメモをアップします。

【レポート:The AI 3rd「AI時代の適者生存〜生まれ変わるために”今”すべきこと」(2019年2月13日開催)】
◆特別講演 (パネルディスカッション) 「AIが浸透しはじめた今、企業と個人の生存戦略は?」
中島聡氏(一般社団法人 シンギュラリティ・ソサエティ 代表理事)
大澤昇平氏(東京大学大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻 特任助教 /株式会社Daisy CEO)
菊池佑太氏(株式会社ABEJA 執行役員)
橋本和樹氏(株式会社レッジ代表取締役)

●テーマ:AIに対する現状認識
●中島氏
・テクノロジーのサイクルで言えば、まだ登り始めた段階。
・この段階は、企業にはお金が集まるし、学生も集まるし、メディアも取り上げるなど、良いことが多い。
・AIバブルに近い状態。
・AIをテクノロジーやプラットフォームとしては様々なに活用している。
・AIそのものがビジネスになっているか?と問われれば、まだ。
・AIを使ってプレゼンテーションはするが、商談はAIではないビジネスだったりする。

●菊池氏
・AIのポテンシャルは非常に高い。
・すべての産業、すべての人の生活の中にAIは溶け込んでいくだろう。
・AIが自然に存在するようになるだろう。
・クライアントもAIに関する情報や知識を多く身につけている。
・AIの失敗事例に接した際に、AIに対して尻込みやキョリを置くケースも出てくる。
・どのような産業のどのような課題がAIによって解決しやすいのか。
・この情報を提供することで、お客様側で活用してもらう。
・お客様としてのリテラシーも重要。
・リテラシーが高まることで、相乗効果が生まれるようになる。

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●大澤氏
・東大松尾研は特殊。
・起業する学生が多い。
・ディープラーニングやAIの技術はブレークするーがあった。
・AIバブルというよりは、もっとあがる可能性があると思う。
・バブルが期待過剰の状態だとすれば、AIになにを期待するのか?

●中島氏
・長期的にはAIに非常に期待している。
・さらに言えば、AIを使いこなせない起業は生き残れないだろう。
・大企業はこれからAIに投資をするところが増えるだろうが、成功するケースは少ないだろう。
・無名、ベンチャー的な企業はAIで成功するケースが増えるだろう。
・10年、20年の長期的な時間軸でのAIのあり方。

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●大澤氏
・オーバーバリューがはじけることはあるかもしれないが、長期的にはAIが成功、普及すると思っている。

●中島氏
・20年後には、日本の銀行の店舗はすべてなくなっているだろう。

●大澤氏
・なぜ20年かかると思うのか?

●中島氏
・ボトルネックは人。
・人をきるわけにはいかないから、新しい企業がとって変わるしかなく、それには時間がかかる。

●橋本氏
・AIを活用していく上での課題は?

●菊池さん
・企業が抱える課題は、3つのポイントに集約される。
・@お金、A人、Bデータの扱い。
・この3つのポイントが負のスパイラルを起こしている。
・デジタルマーケティングの業界のAIに対するリテラシーは高い。
・一方で、その他の業界の企業は低い。
・人材研修や育成が必要になる。
・お金を人に投資するとともに、データを活用できるように整備すること。
・コンピューターサイエンスのバックグラウンドを持ち、起業している人たちはAIリテラシーも高い。
・データサイエンスに関する教育が不足。
・プログラミングは言語(ツール)に過ぎず、本質的にはデータを扱える素養を養うべき。
・AIの民主化というのは、AIの知識がない人でも使いこなせるようになるということ。

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●大澤氏
・エンジニアが神格化されすぎている。

●中島氏
・技術の問題よりも、データを集める大事さなどの根本がわかっていない人が多い。
・中国はキャッシュレス社会の普及で、大量のデータを集めることがどんどん進んでいる。
・日本の銀行は会計ソフト起業を買収すべき。
・会計ソフトを通じて起業のデータを大量に得ることができる。
・データの重要性、取得することの重要性。

●大澤氏
・コンサルティングバリューを持ったエンジニアを育てること。
・東大も今の総長になり、起業する学生を増やす方向に力を入れている。
・ディープ30。

●橋本氏
・今後、どうしていけばいいのか?
・日本の企業はどう変わっていけばいいのか?

●テーマ:今後のAIの展望
●中島氏
・今の経営者には退場していってもらうしかない。
・くすぶっている人は、起業するのは大変なので、まずは今の会社の中で思い切りあばれること。

●大澤氏
・日本のシステムインテグレーターをどうするのか?

●中島氏
・日本の企業文化は、スペシャリストは持ちたくない。ホワイトカラーのゼネラリストを育てる志向が強い。
・日本のSI企業では、エンジニアは下請け企業の派遣だったりする。

●大澤氏
・本当のエンジニアの必要性については議論したい。
・googleもビジネスとしては広告モデルで大きくなった。

●中島氏
・マイクロソフトやgoogleは優秀なエンジニアに莫大な投資をしたからこそ、あのサービスを実現、維持できた。

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●菊池氏
・エンジニアやリサーチャーがチューニングするポイントが減っていくだろう。
・AIがより人間の脳に近づいていく。
・例えば、前提知騎や思考回路を持つようになるなど。
・AIの成長や機械学習は赤ちゃんを育てるのに似ているところがある。
・赤ちゃん→子どもへの成長過程において、人間が自身で習得していくことに似た感じ。

●大澤氏
・トーナメントを行うと、育て方がうまい人が勝っていく。

●菊池氏
・子育ては非常に時間がかかる。
・AIについても、同じように長い時間がかかるという感覚をもってほしい。

●橋本氏
・最先端の分野の今後は?

●大澤氏
・画像認識は一定程度進歩してきたので、次はロボティックス。
・Uターン、IターンではなくAIターン。

●菊池氏
・ロボティックスについては、局所的な部分に商店があたりすぎている気もする。
・たとえば、AIも異常検知という局所の会話が多く、そもそもなにをしたいのか?工場の全体をスコープに入れることを忘れてしまっていることが多い。

●中島氏
・一番のショックはトランプが大統領になったこと。
・なぜ、ありえないことが起きたのか?
・その背景には機械化、自動化、
・最終的には、ごく一握り(1%)の人だけが裕福で、残りの99%は貧困になる。
・ポピュリズム政治の広がりも含めて、将来への懸念はある。

●大澤氏
・AIイニシアティブを発表。
・中国に対するライバル意識。
・AIの領域では、中国と米国は対等。
・データを集めやすいという意味では、中国の方が強いかもしれない。
・GAFAかBATかでいえば、BATに軍配。

●テーマ:今すべきこと
●菊池さん
・採用と人の育成。
・例えば、新入社員は全員データサイエンティストを採用するなど。
・お金の投資先は人。
・データや事業戦略などのパッケージング化はどんどん進んでいく。
・なぜなら、パッケージング化していかないとコストと価格がさがらない。

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●大澤氏
・若手を大事にしてほしい。
・大事にというのは、ちゃんと評価するということ。
・能力のある職員が飼い殺しされるのはもったいない。
・One on Oneのコミュニケーションを。

●中島氏
・本気で危機感をもってほしい。
・今いる大企業も、10年でつぶれるかもしれない。
・当事者意識をもって、10年後、20年後はどのような世界になっているか?を大局的にみる。

●橋本
・最後に一言ずつ。

●中島氏
・2月15日にシンギュラリティソサイエティで大澤氏との対談イベントを行う。
・週刊ライフ・イズ・ビューティフルというメルマガも。

●菊池さん
・AIでどんなことができるのかなどのイメージを深めてもらいたい。
・ABEJAで事例集をつくっている。
・3月4日・5日にABEJAのカンファレンス(ABEJA-SIX)を開催。

●大澤氏
・WEBを参照してもらいたい。

以上
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