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【レポート】 CSRセミナーin盛岡「地域で信頼される企業であるための経営戦略、企業が持続発展するCSRとは!?」(2009年2月18日開催) [2009年02月19日(Thu)]
昨日、岩手県盛岡市で、いわてNPOセンターさん主催により、

CSRセミナーin盛岡
地域で信頼される企業であるための経営戦略
企業が持続発展するCSRとは!?


が開催されました。

このセミナーには、14名(荻上カウントで)の方にご参加いただきました。
みなさま、どうもありがとうございました!


【一言】
実は。。。開催直前まで参加申し込みが少なく、開催が危ぶまれていました。

でも、ふたを開けてみれば14名のご参加をいただき、無事に開催することができました。
開催にご尽力いただいたいわてNPOセンターさんに深謝です!

ところで、ポータルプロジェクトの関連で全国でワークショップを開催してきましたが、岩手の特徴は「とても静かでまじめな雰囲気」ということです。

県民性なのか?

とも思いましたが、どうも会場も雰囲気に影響を与えているようです。
といいますのが、岩手のセミナーは会場が広いので、なんとなくお互いに距離感を感じてしまいやすいようなんですね。


【レポート】
CSRセミナーin盛岡
地域で信頼される企業であるための経営戦略
企業が持続発展するCSRとは!?


■講義「地域の会社が本気でCSRしなきゃいけない10の理由」
川北秀人さん(IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]



○IIHOEとは?
・市民団体の運営のお手伝いをしている。特定の地域ではなく、各地を飛び回っている(流しの支援センター)。
・年間の予算規模は約5500万円。そのうちの6割は市民団体の運営サポートから。2割は行政の協働、2割は企業のCSRなど。

○CSRレポートについて
・日本の企業でCSRレポートを出しているのは1000社くらい。
・CSRレポートを読むときには、まずは目次に目を通してほしい。その企業がレポートで何を伝えようとしているのかが分かる。
・パンフとレポートの違いは何か?パンフは自分たちに都合が良いことだけ書けばよいが、レポートは不都合なことも書く必要がある。
・CSRレポートの末尾には第三者意見がある場合がある。
・監査と第三者意見の違いは何か?監査は報告内容の正否を問うが、第三者意見は取り組みそのものについて問うもの。
・前年度の第三者意見に対して、翌年度にどう取り組めたのかの回答も求めている。

○CSRとは?
・CSRは社会責任全般のことで社会貢献活動ではない。
・CSR活動は×(頭痛が痛いというの一緒)、CSRの取り組みが○。
・CSRは企業の社会における全ての責任のこと。社会的(っぽい)責任ではない。
・大きな会社には大きな期待と責任が、小さな会社にも小さな期待と責任が。すべての会社に責任があるということであり、できるできないという話ではない。
・CSRは、地域の企業が地域で生き残るために必要な、すべてのこと。
・船場吉兆や赤福も、法律違反が問題だったのではなく、消費者の信頼を裏切ったことが社会問題になった。
・なぜ障害者を雇用するのか?社会貢献のためではなく、それが自社の利益につながり、生き残ることに必要だと判断したため。
・リーバイスは途上国で児童労働の問題が起きたときに、法律を超えた対応(教育機会の提供)をした。
・一方でナイキは、児童労働しない宣言をしたが、翌年に監査を行ったらまだそのままだったので、不買運動が広がった。

○法律を超えた社会責任を果たす
・法律の変化よりも社会の変化の方が早い。
・安全であることを主張しても安心に結びつくとは限らない。安心はお互いの関係性に基づくもの。
・原発で事故があった後に、企業側が安全です安全ですと言っても、地域住民は安心と重うとは限らない。
・白い恋人も事件後に品質管理を徹底しているからこそ消費者の信頼を回復してきた。
・対話を通じて責任範囲を確認し、期待に応えていく。
・お互いの関係性を築くためにも、不都合なことも含めて日頃から情報開示していくことが必要。
・社会変化の激しい時代だからこそ、まずはしっかりと守りのCSR(華やかさがないが大事なこと)に取り組む。

○CSRからSRへ(ISO26000)
・ISO26000が2010年に発効予定。
・CSRからSR(すべての組織の社会責任)へ。
・産業界、NPO、消費者、労働者の代表が策定に参加している。
・自主目標設定、自主取り組み、自主開示して社会に評価、という自主性を基本とするガイドライン。
・この自主性という考え方は、日本の産業界が提案したこと。だからこそ、自信を持って、責任を持って向き合ってもらいたい。
・NPO自身も社会責任を果たしているのか?が問われる時代がやってくる。
・ISOの範囲はとてつもなく広い。

○本気でCSRしなきゃいけない10の理由
・守りのCSR(それをしないと会社の持続が危うくなる)と攻めのCSR(それをすることで会社の強みを高めることができる)。
・ユニクロの障害者雇用率は7.3%。これは法律を超えた取り組み。
・CSRで大事なことの一つが関係者の関係性を良い状態で維持すること。そして、この関係性は中小企業ほどCSRは取り組みやすい。
・自治体も本気でSRに取り組まないと生き残れない。(暮らしやすい、働きやすい、育ちやすいまちとそうでないまちの差が大きくなる)
・コンプライアンスは法令遵守だけでなく、法令と期待にきちんと応えること。

○どう始めるか?どう進めるか?
・CSRは小さな会社ほど関係者が少ないので取り組みを始めやすい。
・まずは本業の基盤の強化、持続性向上につながるところに目を向ける。
・日本でもっとも進んだ取り組みをしているのはデンソー。デンソーは現場で小集団活動がきちんと機能しているから。
・CSRは伊達や酔狂で取り組むものではなく、本業を守り抜くために取り組むもの。
・千葉県の大里綜合管理の取り組みや山口県のミチガミ医院の取り組み。
・朝日酒造(久保田)の取り組みも社員自らが始めみんなで取り組んでいる。
・ただし、これは自然保護が目的ではなく、久保田というブランドを存続していくために自然保護が必要だったから。
・運送会社でのエコ安全ドライブの取り組み。エコドライブに取り組んだら、結果的に事故が半分に減った。そして事故が減ったので保険料が大幅に下がった。
・本業をいかに生きながらえさせるかが柱になり、そのために従業員が本気で取り組める。
・同業他社と一緒に取り組むこと、あるいは地域の他者と一緒に取り組むことで、結果的にお互いの利益や存続につながることもある。
・企業は地域のNPOのユーザーになってもらいたい。

■話題提供「地域の企業のCSR推進を応援するウェブサイトのご紹介」
荻上健太郎日本財団CANPAN運営事務局)


■情報提供「企業のためのNPO紹介」
早坂良和さん(いわてNPOセンター

・企業のための岩手県内のNPOリストを3月末までに冊子として作成予定。
・NPOニュースいわてとは、岩手日報社といわてNPOセンターの協働で、毎月最終週にカラー一面をNPO紹介の場として提供してもらっている。
・このNPOニュースいわての内容をブログ(https://blog.canpan.info/iwate-npo/)でも発信中。


■ワークショップ(身の丈からCSRを実践するために世界一簡単なSRレポートをつくってみよう!)

○個人ワーク
・A3用紙を二つ折りし、1枚目の上半分「社名(団体名)、企業理念・行動原則、事業概要、事業の経緯」、2枚目の下半分に「安全に関する、これまでの取り組み、今後の取り組み」、裏の上半分に「人権・健康に関する、これまでの取り組み、今後の取り組み」、裏の下半分に「環境に関する、これまでの取り組み、今後の取り組み」を書いてみる。

○グループワーク
・他社・他者のつくったレポートを読んで、第三者意見を書いてみよう。
・付箋(企業の方:緑、市民団体の方:ピンク、行政の方:黄色)に「助言・提案」「気付きを与える質問」を書く。
・もらった付箋をもとに意見交換(=ステークホルダーダイアローグ)。

○川北さんからコメント
・せっかくなので課題も記載するようにした方がよい。
・課題を書くとそれに対してコメント、ヒントをもらえる可能性も高くなる。
・北国、雪国ならではの取り組みがあれば、絶対に書いた方がよい。また名刺にも書いた方がよい。
・山口県の安成工務店の取り組み。
・積水ハウスの5本の木の取り組み。
・JALの機体の着氷を融雪する取り組みやゴミ削減(コーヒー用のミルクと砂糖を別にする)の取り組み。
・BAは社会責任を進めるためにお客さんにも荷物を減らすことに協力してくれるように呼びかけている。
・自社内、業界内、地域内、さらに広がりをもって取り組んでもらいたい。

■開催要項
開催要項はこちら(PDFファイル)

以上
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