CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
«【開催案内】今からNPOが行うべき「情報開示」のための講座&ワークショップin宮崎(2009年1月25日開催) | Main | 2009年1月21日 今日の空»
目 次
https://blog.canpan.info/kaizokudan/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/kaizokudan/index2_0.xml
Google

CANPAN全体
このブログの中
<< 2019年03月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
リンク集
月別アーカイブ
【レポート】これからの時代を生き抜くために CSR入門セミナーin岡山〜地域・生活者と共に歩んでいくためのCSRを学ぶ!〜(2009年1月19日開催) [2009年01月20日(Tue)]
昨日、岡山県岡山市で、岡山NPOセンターさん主催で、

これからの時代を生き抜くために CSR入門セミナー
〜地域・生活者と共に歩んでいくためのCSRを学ぶ!〜


が開催されました。

このセミナーには、28名(荻上カウントで)の方にご参加いただきました。
みなさま、どうもありがとうございました!

【一言】
「CSRのセミナーでなんでウェブサイトなのか?」ということが分かりにくいというお声を耳にしました。

そこで、プレゼンの最初に、

「CSRを推進するには、関わるひと同士の関係性が大事ですよね。そして、良い関係性を構築するには、お互いに信頼できる関係であることが必要ですよね。その信頼の基盤になるのが情報開示ですよね。今の時代、情報開示とウェブサイトは不可分ですよね。」

というお話をさせていただきました。

みなさんいかがですか?お分かりになります?

【レポート】
■基調講演「地域の会社が本気でCSRしなきゃいけない10の理由」
川北秀人さん(IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]

○ワークショップの経緯
・地域でNPOの情報開示を応援する取り組み、加えて地域を地域で支える取り組みが行われている。
・この取り組みを行っている、もしくは行いたいと考えている中間支援組織と連携し、勉強&取り組みの促進のためのプロジェクトを開催
・このプロジェクトの一環として、「NPOの情報開示」「NPOと行政の協働」「CSR、そして企業とNPOのパートナーシップ」の3つのテーマでワークショップを開催。

○CSRレポートについて
・日本の企業でCSRレポートを出しているのは1000社くらい。
・CSRレポートを読むときには、まずは目次に目を通してほしい。その企業がレポートで何を伝えようとしているのかが分かる。
・パンフとレポートの違いは何か?パンフは自分たちに都合が良いことだけ書けばよいが、レポートは不都合なことも書く必要がある。
・CSRレポートの末尾には第三者意見がある場合がある。
・監査と第三者意見の違いは何か?監査は報告内容の正否を問うが、第三者意見は取り組みそのものについて問うもの。
・前年度の第三者意見に対して、翌年度にどう取り組めたのかの回答も求めている。

○CSRとは?
・CSRは社会責任全般のことで社会貢献活動ではない。CSR活動は×、CSRの取り組みが○。
・CSRは企業の社会における全ての責任のこと。社会的(っぽい)責任ではない。
・CSRは、地域の企業が地域で生き残るために必要な、すべてのこと。
・ユニクロの障害者雇用率は7.3%。これは法律を超えた取り組み。
・なぜ障害者を雇用するのか?社会貢献のためではなく、それが自社の利益につながり、生き残ることに必要だと判断したため。
・リーバイスは途上国で児童労働の問題が起きたときに、法律を超えた対応(教育機会の提供)をした。
・一方でナイキは、児童労働しない宣言をしたが、翌年に監査を行ったらまだそのままだったので、不買運動が広がった。

○法律を超えた社会責任を果たす
・法律の変化よりも社会の変化の方が早い。
・安全であることを主張しても安心に結びつくとは限らない。安心はお互いの関係性に基づくもの。
・お互いの関係性を築くためにも、不都合なことも含めて日頃から情報開示していくことが必要。
・社会変化の激しい時代だからこそ、まずはしっかりと守りのCSR(華やかさがないが大事なこと)に取り組む。

○CSRからSRへ(ISO26000)
・ISO26000が2010年に発効予定。
・CSRからSR(すべての組織の社会責任)へ。
・産業界、NPO、消費者、労働者の代表が策定に参加している。
・自主目標設定、自主取り組み、自主開示して社会に評価、という自主性を基本とするガイドライン。
・この自主性という考え方は、日本の産業界が提案したこと。だからこそ、自信を持って、責任を持って向き合ってもらいたい。
・NPO自身も社会責任を果たしているのか?が問われる時代がやってくる。
・ネスレの粉ミルク提供プログラムも、途上国の衛生状態、経済状態を考慮しないと本当の役に立つプログラムにならない。
・自治体も本気でSRに取り組まないと生き残れない。(暮らしやすい、働きやすい、育ちやすいまちとそうでないまちの差が大きくなる)
・ISOの範囲はとてつもなく広い。
・例えば、トヨタが残業削減で定時帰社を行ったところ、同時刻に帰る社員が多くて地域の道路が各地で渋滞。このケースでは、渋滞を起こさずに残業時間を減らす工夫を考えるところまでやらないといけない。
・ネスレが粉ミルクをアフリカに普及した際も、衛生状態の悪い水のことを配慮せずに、粉ミルクの販促だけ行った。

○本気でCSRしなきゃいけない10の理由
・守りのCSR(それをしないと会社の持続が危うくなる)と攻めのCSR(それをすることで会社の強みを高めることができる)。
・千葉県の大里綜合管理の取り組み。

○CSRがうまくいく秘訣は「現場」が機能すること
・C(Corporate)SRとE(Employee)SRの両方が必要。
・CSRにきちんと取り組めている企業は、トップダウンだけでなくボトムアップがしっかり効いている。現場の小集団活動が成功している。
・世界でもトップ水準でCSRに取り組めているデンソーの秘訣は、各部門で小集団活動が実践できているから。そして、小集団活動を基盤とするボトムアップを補うためにCSR担当部門(トップダウン)を設置した。

○どう始めるか?
・現在の不況はチャンスでもある。不況だからこそ、無駄を省く取り組みなどは実施するチャンス。
・まずは本業の基盤の強化、持続性向上につながるところに目を向ける。
・CSRは伊達や酔狂で取り組むものではなく、本業を守り抜くために取り組むもの。
・高校生を対象に本気の就業体験やインターンシップに取り組む。なんちゃって就業体験は×。
・朝日酒造(久保田)の取り組みも社員自らが始めみんなで取り組んでいる。
・ただし、これは自然保護が目的ではなく、久保田というブランドを存続していくために自然保護が必要だったから。
・運送会社でのエコ安全ドライブの取り組み。エコドライブに取り組んだら、結果的に事故が半分に減った。そして事故が減ったので保険料が大幅に下がった。
・本業をいかに生きながらえさせるかが柱になり、そのために従業員が本気で取り組める。
・同業他社と一緒に取り組むことで、結果的にお互いの存続につながることもある。

○企業とNPOの付き合い方
・企業はNPOの支援者(サポーター)ではなく、利用者(ユーザー)になってほしい。
・NPOは企業にお願いしに行くのではなく、提案をできる存在になってほしい。
・このような関係になることで、継続性のある深い関係を構築することができる。



■岡山県内の事例紹介「障がい者雇用の取り組み」
岡本睦美さん(株式会社ベネッセビジネスメイト

○会社の概要
・ベネッセコーポレーショングループの一つ。
・ベネッセの社名は企業理念を意味している。ベネ=よく、エッセ=生きる→一人一人のよく生きるを支援することが企業理念。
・教育、生活、語学、介護の4つの柱で事業を展開。
・ベネッセビジネスメイトは、障がい者の雇用創出を図ることを目的とした特例子会社。
・2005年4月に多摩で事業所をオープンし、2006年4月に岡山事業所をオープン。
・現在の障がい者従業員が84人で雇用率は2.32%。

○岡山事業所について
・従業員56名。うち31名が障害者。
・クリーン(清掃)サービス、メール(グループ内郵便)サービス、図書館の運営サービス、オフィス(グループ内事務)サービス、OA(コピーなど)サービス



■岡山県内の事例紹介「複数企業による取り組み」
永山久人さん(岡山YMCAフィランソロピー協会)

○岡山YMCAフィランソロピー協会について
岡山県内の23社が協力して設立。
・官だけの公益から民も公益に。その一翼を担う。
・落書きの消去活動、パラリンピックの卓球代表の応援、ホームレースのサポートなど。
・日本社会がもっていた相互扶助の精神を忘れずに、頑張っていきたい。

■質疑応答
Q.ISO26000は自主性が基本なので外部チェックが入らないとのことだが、これだと表向きだけやってるように見せかけるところが出てくる心配はないのか?
A.心配はある。
実際に、認証やラベルを期待する動きもある。その方が企業(特に大企業)は楽だから。
認証システムやラベルは構築にお金がかかるし、そこが不正の温床にもなる。

Q.ISO26000を地域の中小企業にも分かりやすく説明するものはないのか?
A.各地域でつくるしかない。
ISO26000がなぜゆるい規定になっているのか?それは、組織経営という文化的な要素が強いから。工業規格はかっちりしないと事故になるが、文化は規格でしばるのことではない。

Q.CSRは社会貢献ではないと言うが、社会貢献というイメージが強い。
A.経済団体はかなり以前からCSR=社会的責任と定義してきたが、一番分かってないのはマスコミ。
でも、一般市民に一番目に触れるのはマスコミなので、ある意味ではマスコミが混乱を招いているとも言える。

Q.(岡山YMCAフィランソロピー協会さんへ)一社ではできなかったことが、協会ができたことで相乗効果はあったのか?
A.旭川荘という福祉施設での草刈りの際に、協会参加各社の持ってる強みをお互いに持ち寄ることが出来た。
庭の枝払いをしているときに参加者が落下して怪我した。翌年は中国電力が高所作業車で協力してくれた、など。


■話題提供「Web×CSRの可能性〜日本財団公益コミュニティサイトCANPANの紹介〜」
荻上健太郎(日本財団CANPAN運営事務局)



■ワークショップ(身の丈からCSRを実践するために世界一簡単なSRレポートをつくってみよう!)
○個人ワーク
・A3用紙を二つ折りし、表の上半分「社名(団体名)、企業理念・行動原則、事業概要、事業の経緯」、表の下半分に「安全に関する、これまでの取り組み、今後の取り組み」、裏の上半分に「人権・健康に関する、これまでの取り組み、今後の取り組み」、裏の下半分に「環境に関する、これまでの取り組み、今後の取り組み」を書いてみる。

○グループワーク
・他社・他者のつくったレポートを読んで、第三者意見を書いてみよう。
・付箋(企業の方:緑、市民団体の方:ピンク、行政の方:黄色)に「助言・提案」「気付きを与える質問」を書く。
・もらった付箋をもとに意見交換。

○川北さんからコメント
・レポートするだけではモノローグでしかない。ダイアローグ(対話)を通じてコミュニケーションを。
・さらに、コミュニケーションを通じてエンゲージメント(お互いに相手を巻き込み、相手の力を借りる)へ。
・NPOも、ただ企業にお願いする、支援してもらうというところでとまらないように。企業との対話を通じて、お互いの力を借りあえる関係に。



■開催要項
開催要項はこちら

以上
トラックバック
ご利用前に必ずご利用規約(別ウィンドウで開きます)をお読みください。
CanpanBlogにトラックバックした時点で本規約を承諾したものとみなします。
この記事へのトラックバックURL
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
トラックバックの受付は終了しました

コメントする
コメント