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2020年02月23日

必ず「残高の確認」を!(預り金)

決算で行うことのシリーズの続きです。

資料を準備、作成し、仕訳伝票をつくって
ソフトでデータ入力したのち、貸借対照表に
表示される各勘定科目の残高を、必ず
再確認します。

現金や預金通帳の確認はもちろんのこと
特に大切なのは「預り金」の残高の確認です。

「源泉所得税」は預かっている税金です。
預かっている残高が正しいかどうか、について
「人に説明できる資料」作成と共に確認します。

1)毎月、源泉所得税を納付している場合

(例1)毎月預かって、同日に納付している場合には、
預り金残高は、ゼロ円のはずです



(例2)毎月預かって、翌月10日までに納付している
場合には、預り金残高は、直近1か月分の預かり額だけに
なっているはずです。


NO151.png

この金額が、直前の給料からの預かり額と一致しているのか、
給料明細で確認をして、表を作成します。

NO152.png



2)納期の特例(6か月ごと)を適用している場合

6か月ごとに納付する場合には、6か月分の残高が
残っているはずです。
ここでは、3月末を例にします。

(例1)12月末に年末調整の還付をし、残りを
納付してしまい、1月から3月までの3ヶ月分が
残高である場合


NO149.png

NO153.png


(例2)12月末に年末調整の還付をしたとき、
預り額から控除しきれずに、マイナスが残っている
場合には、1月から3月までの預かり額から、マイナス分
を、控除した金額が、残高となります。



年末調整時の、6か月分の納付書
NO155.png

NO156.png

講師謝金の残高も、同時に確認します。

NO154.png

残高と一致しているか、確認!

NO150.png

預り金は、かならず、このように「スッキリ」と
残高が一致するはずです。

もし、一致しない場合は、いろいろな理由が
考えられます。

*納税したときの科目が間違っていないか
*預かり処理がもれていないか
*納税額が間違っていないか

決算時には、必ず確認しましょう。
posted by JNAN at 17:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 決算

2020年02月19日

「決算仕訳」を作成しよう


決算資料の準備ができたら、次にすることは、
「仕訳を書く」ことです。
「決算仕訳」というものですが、これは、
先に説明した「決算の準備資料」を基にします。

決算の資料及び仕訳は、後日、見ることが非常に多いため
できるだけ「人が見てわかる状態」にしてファイルしておくことが
大切です。

「決算の準備」の資料 ⇒「仕訳作成」⇒「ソフトへ入力」


仕訳は「振替伝票」に記載します。
市販の伝票を使用しても構いませんし、エクセルで
フォーマットを作成してもいいです。

この「振替伝票」を見ながら、会計ソフトへ入力を
していきますが、必ず「決算仕訳」を入力する箇所
いれるようにしましょう。

事業年度最後の月に(例えば3月)続けて入力をすると、
通常の月の処理と区別がつきにくくなります。
年に一度だけ、決算の時に処理をするものは、区別しておく
ほうが、後から見るときに、わかりやすくなります。


(1)今年度の収入のはずだけれど、入金は翌年度になる

 〔未収金〕

NO138.png

〔仕訳〕

NO130.png

これを会計ソフトに入力します。
その後、試算表で「当残」の金額が正しいか確認します。

NO134.png

残高が合わない場合には、決算までの金額が影響しているか、
入力間違いなどがありますので、かならずチェックが必要です。


(2)今年度に購入したけれど、支払は翌年度になる

 〔未払金〕

NO139.png

〔仕訳〕

NO131.png

これを会計ソフトに入力します。
その後、試算表で「当残」の金額が正しいか確認します。

NO136.png


(3)次年度の費用を、今年度に先に支払いをした

 〔前払金〕

NO140.png

〔仕訳〕

NO132.png

これを会計ソフトに入力します。
その後、試算表で「当残」の金額が正しいか確認します。

NO135.png


(4)次年度のものを、今年度に先に受け取った

 〔前受金〕

NO141.png

〔仕訳〕

NO133.png

これを会計ソフトに入力します。
その後、試算表で「当残」の金額が正しいか確認します。

NO137.png

ここまでできたら、決算処理はあと一息です。
がんばりましょう!
posted by JNAN at 11:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 決算

2020年02月08日

「決算」で最初にするべきことNO.2

決算のための準備の、次の段階です。

「決算」で最初にするべきことNO.1
準備を終えたら、次に、それをまとめます。

決算というのは、その年度以降の会計処理に
影響するので、次のことが大切です。

〇後日、なぜ、その金額でそういう処理をしたのかが
「パッと見て」、わかるようになっていること

〇第3者が見て、なぜ、その金額でそういう処理をしたのかが、
「パッと見て」、すぐに理解できること


この二つ、とっても大切です。
自分が説明しないとわかりにくい状態になっていませんか?

さて、(3月末決算の場合)
4月になって
「年度をまたがる取引」についての資料を準備します。

資料の準備=確認できる資料を複写して整える


1)今年度の収入のはずだけれど、入金は翌年度になる。

(例)
〇3月中に介護サービスを行った利用者に対して、
 3月末締めで請求書を作成するので、入金は4月になる。
〇助成金の決定通知書は受け取っているが、入金予定は
 4月になっている。
〇国保連の入金は、毎月2か月遅れなので、
 2月分が4月に入金、3月分が5月に入金になる。

資料が準備できたら、それを「パッと見てわかる」ように、
一覧表にします。

NO138.png

2)今年度に購入したけれど、支払は翌年度になる。

(例)
〇3月中にアスクルで物を購入したけれど、
 4月になってから振込をした。
〇給料は、月末締め翌月15日支払のため、3月労働分の
 給料の支払は、4月15日になる。
〇宅配便の利用料は、月末締めなので、3月に発送した分は
 4月になってから請求書が届いて振込をする。

NO139.png

3)次年度の費用を、今年度に先に支払いをした。

(例)
〇5月におこなう総会の会場費について、予約をした
 3月で、先に支払いをした。

NO140.png


4)次年度ものを、今年度に先に受け取った。

(例)
〇新年度の正会員会費を、3月中に受け取った。

NO141.png


上記のような一覧表をつくるときに、絶対ダメなことは、
「会計ソフトや総勘定元帳を見ながら、一覧表をつくること」です。

この一覧表の意味は、
「会計ソフトや総勘定元帳が正しいのかどうかを検証する」ために、
証拠資料から一覧表をつくる、のです。

それなのに、会計ソフトから写していては、意味がないですね・・

これらの資料の整理(ファイル)と一覧表が完成したら、
会計ソフトやエクセルに、入力して反映させます。

詳しくは、NPO法人会計力検定テキスト参照

posted by JNAN at 15:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 決算

2020年02月02日

「決算」で最初にするべきこと(NO1)

年度末になる前に、(ここでは3月末決算を例にします)
1月、2月のうちに今まで入力した内容について、
今一度、見直しをします。

決算作業の流れは、およそ、以下のようになります。

NO69.png


3月を終えたら、すぐに3月分までの月次締めを済ませます。
同時に、4月にはいると、
「年度をまたがる取引」について調査します。

1)今年度の収入のはずだけれど、入金は翌年度になる。

(例)
〇3月中に介護サービスを行った利用者に対して、
 3月末締めで請求書を作成するので、入金は4月になる。

〇助成金の決定通知書は受け取っているが、入金予定は
 4月になっている。

〇国保連の入金は、毎月2か月遅れなので、
 2月分が4月に入金、3月分が5月に入金になる。

上記のようなものが「年度をまたがる収入」です。
これらについて、頭で覚えるのではなく、まずは、
請求書や決定通知書をコピーして、決算準備資料として
整えます。


2)今年度に購入したけれど、支払は翌年度になる。

(例)
〇3月中にアスクルで物を購入したけれど、
 4月になってから振込をした。

〇給料は、月末締め翌月15日支払のため、3月労働分の
 給料の支払は、4月15日になる。

〇宅配便の利用料は、月末締めなので、3月に発送した分は
 4月になってから請求書が届いて振込をする。

これらのようなことが無いか、日々のお金の出入りを
思い返して、リストアップし、受け取った請求書や納品書を
コピーして、決算準備資料として整えます。


3)次年度の費用を、今年度に先に支払いをした。

(例)
〇5月におこなう総会の会場費について、予約をした
 3月で、先に支払いをした。

支払をした領収証などのコピーをし、また、それが
次年度に使うものであることがわかる書類をセットします。


4)次年度ものを、今年度に先に受け取った。

(例)
〇新年度の正会員会費を、3月中に受け取った。

受取った正会員会費が、新年度のものであることが
わかる書類を準備します。


まずは、以上のように「年度をまたがるもの」がないかを
考え、かならず、その証拠となる書類を準備します。
準備する、ということは、そういう「ファイル」をつくり
背表紙に「決算資料」としてください。
単に、会計担当者の引き出しにいれておく、というのは、
だめですね。
posted by JNAN at 12:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 決算

2020年01月19日

決算が近いとき!

年度末が3月末のみなさま

いよいよ、決算が近くなってきたな〜、
一年が早いな~なんて、感じておられるでしょうか。

年度末を迎える前に、今のうちに、ぜひとも
「収益、費用の科目間違いの確認」をしておきましょう。

会計ソフトを利用している方も、エクセルの方も、
使用する帳票は「月別収益費用計算書」です。
はい、毎月の動きを横に並べて比較してみる表です。

並べてみると、思いがけず発見があります。
「収益」の場合
*毎月、収益がある場合、ある月だけ変化がないか
*補助金が単月にあるとき、その対象期間は?
*会員数と、受取金額は一致している?

もちろん、法人によって特徴が違うので、自法人の
月々の状況を把握しておくことも大切ですね。

NO67.png

特に「費用」は、
月別にすることで入力間違いの発見がしやすいです。
ただし、最初は、部門別ではなく、
法人全体の状況を見るほうが良いです。
たとえば、50万円の備品を購入したとき、本当ならば
固定資産に計上しなければならないのに、消耗品費、として
各部門に分けて処理してしまっていたら、部門別だと金額が少なく
なるので、気が付かずに見過ごしてしまうことがあります。

NO68.png

*ある月だけ金額が多いのはなぜ?
*毎月のはずが、金額がまちまちだったりマイナスになっていたり
 その原因は、わかっている?
*支払が定額のものは、ちゃんと12回ある?

日々の処理をしていたら、「こうなっているはず」があります。
でも、実際「そうなっていない」ときに、理由があればOK
理由がなければ「なぜ?」原因究明ですね。

年度が終了して、いざ、決算作業に取り掛かる前に、
今のうちに、入力の間違いなど、ケアレスミスは発見して
片付けておきましょう!

ミスを発見したとき、本来は「上書き修正」は禁止です。
それは、毎月、きちんと処理をして、計算書を印刷し、
「月締め」という処理をしていることが前提です。
間違いは、振替仕訳、をします。

このあたりは、少し難しいですね。修正の仕方は、
法人の日々の処理状況によって違ってきます。

でも、今のうちに、1年を振り返ってみることは大切です(^^♪

posted by JNAN at 11:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 決算

2020年01月12日

休眠預金制度のことを知ろう!

【休眠預金制度についてのミニ勉強会】

いよいよ、休眠預金制度による資金の分配が始まります。
今回の助成の総額は、約29.8億円と言われています。

政府や行政機関ではできない領域の社会課題解決を図る
ために、資金支援と担い手育成を行うことが目的と
いわれていますが、実際に、どういった制度で、
どういうお金の流れが予定されているのか、
どういったところが資金を分配するのか、そして、
その結果、NPO法人全体にどういう影響があるのか

いろんなことが気になる制度でもあります。
NPOに関わる者として、他人事ではなく、
最低限の基本知識と現状について、知っておきましょう。

日時:2020年2月5日(水)16時〜18時ごろまで
定員:先着10名
参加料:500円
講師:ひょうごコミュニティ財団 実吉威氏
会場:NPO会計支援センター事務所

お申込みは、メールにて
infok@npokaikei.com (松岡宛)

共同主催:全国NPO会計担当者ネットワーク
     NPO会計支援センター
posted by JNAN at 11:42| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ

2020年01月08日

税金を還付したとき(年末調整)

年末調整を終えて、スタッフ個人個人に
所得税を還付することがあります。

そのときの「還付額」の勘定科目について
悩む方が多いかもしれません。

勘定科目を何にすべきか、は、
「還付額」が、何なのか、ということになります。

年末調整、というのは、スタッフそれぞれの
年間の給与額を確定させて、それに対する
「正しい年税額」を計算する作業です。

この「正しい年税額」と、1年間給与から
控除して(預かって)きた年税額とを、比較して、
多く預かり過ぎていたら、本人に返金、
預り額が足りなければ、追加で預かる、という
作業をします。

そのときの、返金、あるいは、追加徴収
する額を指して「還付額」といいます。

つまり、この還付額は、源泉所得税です。
したがって、返金するときも、追加徴収するときも、
「預り金」で処理をします。


ここで「えっ、すでに税務署に納税して残っていない
のに、本人に返金するの?」とか思う人もあるかも
しれませんね。

そうなんです。すでに一年間、納税してしまっている
のに、スタッフに返金したら、法人としては、
「支払ばかり」になってしまいますね。

でも安心してください。支払ばかりになるのではなく、
還付した金額は、翌月以降に納付する金額と相殺を
することで、税務署から返してもらうことになるのです。

給与から預かった源泉所得税の納付

給与から預かった源泉所得税を
納付するときに処理(勘定科目)を
間違っていることが多くあります。

税金を払うのは租税公課だと思い込んで
いる人も多いかもしれませんが、
「源泉所得税」は、租税公課ではありません。

そもそも、源泉所得税、というのは、
所得に応じて、個人が国に納める税金を、
法人(会社)が、給料を払うときに、
預かっておいて、代わりに納める、ものです。

法人の費用(租税公課)ではなく、
「預かって」「支払う」ものですね。

NO47.png

したがって、その言葉どおり、
所得税を預かったとき「預り金」とし、
それを払ったときも「預り金」とすることで、
プラスマイナスがゼロになります。


つまり、源泉所得税を納付したときには、
給料から税金を預かったときと同じ「科目」である
「預り金」を使います。

NO48.png

預り金には、社会保険料もあるため、区別するために
預り金(源泉所得税)としています。

2019年12月16日

昨年度の処理に間違いを発見したとき!

たまたま、何かの理由で昨年度の会計処理をしていて、
間違いを発見して、冷や汗が・・・・・!という経験ありませんか?

そんなとき、どうしたらいいか考えてみましょう。
間違いの内容にもよるのですが、たとえば、
「費用の勘定科目を間違っていたとき」です。

(例)現在は2019年度
発見した間違いは、2018年度で、電気代なのに「通信運搬費」になっていた。
本当は「水道光熱費」にすべきだったのに。。。

NO12.PNG

こんなのを発見したら、焦りますよね〜

会計処理では、利益が変わる間違いや、次年度に引き継がれる貸借科目の
間違いなどは修正することができます。しかし、費用の科目は、
その年度で完結してしまいますので、あとから修正できません。
したがって、費用の科目間違いは、決算時に十分に確認しましょう。

もちろん、もっと大きな間違い、大勢に影響するような大問題は
修正が必要なこともありますので、注意してくださいね。

今回は、2018年度で気が付くべきでしたね。
1)月別の計算書で横に並べて確認しましか?
2)毎月、1か月が終わったら入力内容を確認していますか?
3)次年度の予算を立てるときに、毎月の金額を確認しましたか?
4)領収書と入力内容を確認しましたか?

今年度、同じような間違いをしないように、ルール決めをしましょう!

2019年12月07日

税率変更後の会計処理

軽減税率制度が導入されてから、はや2ヶ月が経ちました。
皆さま、食料品の購入処理について、問題なく日々、
過ごせているでしょうか?

NPO法人の中には、法人内部で食材を購入して
昼食などを提供しているところが多くあります。
そのうち、消費税の申告があり、本則課税で計算を
している法人にとっては、今回の軽減税率制度は
面倒なことですよね。

笑い話のようですが、以下のように
「本みりん」は10%になるので、軽減8%の食品とは
分けて会計処理をする必要があります。

NO5.PNG

合計は、1,592円ですが、仕訳は次の2つになります。

食材(軽8%)1,265円(1172+93円)
食材(10%)327円(298+29円)

そのほか、最近は多くの法人様で見かける
「ウォーターサーバー」の料金支払についても注意が必要です。
水の代金は、軽8%ですが、サーバーレンタル料は10%です。
いままでは、合計で、福利厚生費とか食材費にしていた法人も
多いのではないでしょうか。

悩み深いですね〜ほんとに。

消費税申告に関係のない皆様は、ホッと胸をなでおろして
おられるかもしれませんね。
ただ、5年後には、そうも言っていられない消費税改正があり、
影響があるかもなので、ちょっと心配です。
posted by JNAN at 17:38| Comment(0) | TrackBack(0) | つぶやき