現場ではこんなこと、ありませんか?
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9月27日、理事長がでかけると言うので、
玄関スリッパの購入を頼みました。
いくらか、わからないのでとりあえず5千円渡しました。
28日に、領収証と残金 3,490円を返してもらいました。
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こんなとき、ちゃんと現金出納帳を書いていますか?
理事長が帰ってきて、
お釣りをもらってから処理しよう!なんて
思っていませんか?????( ゚Д゚)
重要ポイント(1)とりあえずでも、なんでも「お金を金庫から出したとき」
必ず、現金出納帳に書く。
5,000円の支出を「出金欄」に記入します。
『とりあえず払った』⇒ 仮払金、という科目を使います。
摘要には、誰にどういう意図で渡したのかを書きます。
重要ポイント(2)このとき、領収証がないのでお金を出した証拠がありません。
証拠書類がない!のに、お金を出してしまうと、あとから、
わからなくなる可能性があるので、要注意です!というか、
駄目ですね。相手が、理事長でもスタッフでも誰でも同じです。
★間違いや不正は、こういうところから発生します★こういう場合には、仮払金申請書、などのフォームを
作成しておいて、お金を持ち出す相手に記入してもらいます。

そうすることで、担当者の記入漏れや処理忘れが防げますし、
お金を預かった人も、精算が必要だ!と、思います。
確かに、面倒ですが、NPO法人のお金は、
自分個人のお金とは違うので、大切なことですね。
重要ポイント(3)精算時には「精算書」が必要です。
必ず、仮払金精算書を、買い物をした人に記入してもらい、
おつりと領収書を受け取ります。
ここで、会計の担当者が「こちらで書いておきます!」と、つい、
言いがちなのですが、それだと間違いがあっても、気が付かないままに
なってしまいますので、いけません。
お金のことですから、2人以上で、検証できるよう工夫しましょう。
重要ポイント(4)問題は、お釣りを受け取ったときの現金出納帳の書き方です。
理事長が持って帰ってきた現金は、3,490円です。
しかし、この金額を現金出納帳には書きません。
手順1)
理事長から現金を受け取ったとき、まず、
5,000円から領収証の金額を引き算した金額と、
受け取ったお釣りの現金が正しいかを確認します。
つまり、3,490円ちゃんとあるかどうか確認します。
手順2)
仮払精算書の記入とも確認し、領収証(レシート)とも
確認チェックします。
仮払精算書の金額の書き間違い、が、よくあるので気を付けます。
「ハイハイ!」なんていってお金を受け取って、そのまま
確認せずに金庫に入れたり、、しないよーに(*´Д`)
手順3)
現金出納帳の「入金欄」に、5,000円を記入し、
そして、同時に、レシートの金額、1,510円を「出金欄」に記入します。
つまり「仮払いしていた5,000円が戻ってきて、1,510円を支払った」
と考えます。
重要ポイント(5)現金出納帳を記入する日は、精算した日、ですから、ここでは9月28日です。
レシートの日付ではありません。レシートの日付は、現金出納帳の摘要欄に書きます。
このように記入したら、現金出納帳の残高まできちんと計算をします。
その後、一日がそれで終わりであれば、必ず現金を数えて、
「金種明細表」を作成しましょう。