CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

« 国際活動 | Main | 航空機»
新型測量船「はましお」  三管本部に就役 [2018年05月28日(Mon)]

はましお.JPG

 三管本部は4月25日、横浜海上防災基地で新型測量船「はましお」(HS21、62d)の就役披露式を行った。
 
 同船は、3月に解役となった先代の「はましお」(27d、全長約21b)と比べ、全長約27・8bと船体が大型化したうえ、高機能な測量機器を搭載し、より深い海中まで測量が可能になった。
 また「防災情報等表示装置」を装備し、海洋調査や災害発生時に文字(ライトメ−ル)による航行安全情報の周知ができる。
 
 式典には、加藤幸弘・本庁海洋情報部長らが出席。宮ア一巳・三管本部長が「高度な海洋調査業務はもとより、当本部が対応する災害時の航路啓開支援など数多くの事案に迅速・的確に対処する」と式辞を述べた。続いて、梅垣裕至船長が謝辞を述べた。
 
 式典終了後には、出席者による船内見学会を実施し、海上保安友の会横浜支部会員17人も船内の最新の装備を見学した。           (三管海洋情報部)

尾道保安部で巡視艇2隻同時の就役披露式 [2018年05月16日(Wed)]

2隻同時の披露式.jpg

巡視艇「みちなみ」と「うきかぜ」

 尾道保安部は4月18日、尾道商工会議所において、巡視艇「みちなみ」(PC42、64総d)と「うきかぜ」(CL173、26総d)の就役披露式を行った。

 「みちなみ」は巡視艇「はやぎり」の、「うきかぜ」は「はざくら」の代替船で、ともに3月に引き渡しを受けた。

 式典には、平谷祐宏・尾道市長や、天満祥典・三原市長、海上保安協会の杉原毅・尾道支部長など多数の来賓が参加した。

 式典の最初に山本慶・尾道保安部長が「最新鋭の巡視艇が配属されたことは非常に心強く、気持ちを新たに引き締め、課せられた業務に全力を尽くす」と式辞を述べた。
 下野元也・六管本部長のあいさつの後、尾道、三原両市長が「巡視艇2隻の就役に地域住民は大変頼もしく感じており、大きな期待をしている」との祝辞を述べた。
 
 続いて、大本徳義「みちなみ」船長と松浦光孝「うきかぜ」船長が「地元の期待に応えるべく、乗組員一丸となって職務を全うする所存です」などと決意を述べた。
 
 式後、出席者による船内見学を行った。見学者たちは、最新の装備に強い関心を示し、乗組員にさまざまな質問を投げかけていた。  (尾道)

巡視船「おき」「えりも」マレーシアに供与 [2017年01月20日(Fri)]


 海上保安庁は1月5日、境保安部の1000d級巡視船「おき」(PL01)と釧路保安部の同「えりも」(PL02)を今月中に解役した後、両船をマレーシア海上法令執行庁(MMEA)に供与することを明らかにした。
 マレーシア政府からの要請を日本政府が受けたもので、海上保安庁が所有していた巡視船が外国の海上保安機関に供与されるのは初めてとなる。

PL供与1おき.jpg
    巡視船「おき」

 供与2えりも.jpg
     巡視船「えりも」

 巡視船の供与については、マラッカ・シンガポール海峡や南シナ海などの海上交通の要衝を抱えるマレーシア政府が、自国の海上保安能力の増強のために日本側に要請。昨年11月に来日したマレーシアのナジブ首相との首脳会談で安倍晋三総理が大型巡視船2隻の贈与を表明し、日本の駐マレーシア大使とMMEA長官との間で巡視船や資機材資金などの贈与を約束する書簡を取り交わした。

 日本政府はこれまでも政府間援助(ODA)としてアジアの主な国に「巡視船」を贈与しているが、いずれも水産庁の漁業監視船や民間の漁船などを巡視船仕様に改修したもの、「巡視艇」の場合は新造して贈与していた。
 海上保安庁もアジア諸国の海上保安機関の能力向上を支援し、MMEAに対しても技能強化や人材育成などで協力してきたが、所有していた巡視船艇を外国に供与したことはなかった。
 
 供与が決まった「おき」(全長87b、993総d)は平成元(1989)年9月に竣工し、「のじま」の船名で横浜保安部に配属。9年11月に境保安部に配置替えして「おき」となった。「えりも」(全長91・5b、1268総d)は3年10月に竣工して塩釜保安部の「おじか」として就役。12年10月から釧路保安部「えりも」として活躍してきた。両船ともヘリコプター発着甲板付き。

 2隻は今月下旬から日本国内の造船所で改修工事が行われ、並行して海保職員によるMMEA職員への各種訓練や引継ぎなどを実施。「えりも」は3月上旬ごろ、「おき」は4〜6月に「第二の活躍の場」をマレーシアに移す。(小野信彦記者)

海上保安庁の「船飯(ふなめし)」が本になりました [2016年09月01日(Thu)]

船飯2.jpg


 日夜、過酷な業務に励む巡視船艇の乗組員。その日常を支える巡視船艇の料理「船飯(ふなめし)」を紹介した本が8月27日、発行された。
 「海上保安庁のおいしい船飯(ふなめし)」(扶桑社刊)。
 全国の書店やネット書店で好評発売中だ。

 海上保安新聞に昨年5月から連載中の「自慢の船飯」のコンセプトを生かして、海上保安庁の全面協力のもと独自に編集されたレシピ集。(公財)海上保安協会が監修している。
 
 「みんなの大好き!船飯ベスト10」の章では、北は巡視船「いしかり」(釧路)から南は巡視船「みずき」(石垣)までの厳選船飯メニューを紹介。「海保のご自慢!とっておきカレー」の章では、牛すじ肉のカレー(田辺こうや)や骨つき鶏のスープカレー(横浜はまなみ)など12品のおいしいカレーを掲載している。

 さらに「ひと皿で満足!どんぶり&麺」の章や「ご飯がすすむ!和・洋・中のおかず」の章もあり、計52品のレシピを料理のカラー写真とともに紹介している。

 また、宮城保安部の巡視船「くりこま」潜入記では、乗組員の1日に密着し、その仕事ぶりや主計科職員の作る「牛タンシチュー」の作り方の秘訣などを載せている。
 「主計士は見た!海保『キッチン』事件簿」など楽しいコーナーもある。
  B5版80n、本体価格1400円。
「船底清掃ロボット」海上保安庁が開発 6月下旬から試行運用 [2015年06月09日(Tue)]

清掃ロボット全体図.jpg

ロボット清掃中.jpg

 海上保安庁装備技術部では、巡視船艇の船底をきれいにする「船底清掃ロボット」を民間業者と共同開発した。(上の写真は模式図、その下の写真は船底を掃除中のロボット)

 昨年6月から12月まで試行運用をしたところ、汚れを効果的に落とすことができるなど上々の結果が出た。
 今年度は6月から、七管本部管内の巡視船艇で第2段階の試行運用を行う。
 
 船底が汚れ、付着物が付くと、巡視船艇の速力が落ち、燃費もかかる。この問題を解決するため「船底清掃ロボット」を企画。装備技術部の管理課と船舶課は、NEDO(新エネルギー・産業開発機構)の平成23〜25年度SBIR技術革新事業として、民間業者と共同開発した。
 
 ロボットは長さ約1b、高さ約50a、幅約40aで、重さは約40`。
 前後と中央に付いた計6個の小さなプロベラを回して推進力とする。ロボット自身の浮力もあり、船底に下から吸い付くような形となる。
 
 ロボット上部には、ナイロン製の回転ブラシが2つ装備され、歯ブラシのように、船底のあかや付着物を取り除く。また、4つの車輪が船底とブラシの間隔を調整する。
 
 ロボットの操作は、職員がロボットに装着された小型カメラを見ながら、光ケーブルを経由して行う。家庭用の100ボルト電源で動くうえ、清掃で除去した貝などはネットに収容し、環境を汚染しないように配慮されている。
 
 昨年度は、民間業者との間でロボット1機の借入保守契約を結び、練習船「こじま」と三管本部管内の巡視船艇、延べ53隻で、装備技術部の職員3人が操作して試行運用した。
 
 この結果、船底についた、のり状の植物性の汚れや、小さな貝などは、うまく除去できることがわかった。ただし、フジツボなど強固な付着物の除去は課題として残った。
 
 清掃の結果、燃費が平均2・0%向上し、速力も平均2・0%回復した。船艇の汚れがひどくならないよう、2〜3カ月置きに小まめに清掃すると効果的なこともわかった。
 清掃に要した時間は、CL型巡視艇で約2時間、大型のPLH型巡視船で1日半から2日間だった。
 
 現在、船底の掃除は潜水業者と契約して行っているが、その間の巡視船艇の行動が大きく制約される。しかしロボットなら、巡視船艇が行動日か休養日かを問わず、空いた時間に海保職員が短時間でできるのが利点だ。
 
 今年度は本格運用を目指し、6月下旬から約5カ月間、七管内で船舶支援官が配置されている部署で試行を行う。                 (本庁装備技術部管理課)
巡視船「わかさ」 就役披露 [2015年05月02日(Sat)]

新造巡視船わかさ.JPG

 舞鶴保安部に配属された新造巡視船「わかさ」の就役披露式が3月19日、舞鶴市内のホテルで行われた。
「わかさ」は三井造船玉野事業所(岡山県玉野市)で新造され、2月26日に就役、3月6日に舞鶴港へ初入港していた。

 新しい「わかさ」は、旧巡視船「わかさ」(1月に舞鶴保安部から鹿児島保安部に配属替え)と比べ、速力がアップされ、30_機関砲が装備されるなど警備能力が強化された。
 さらに、救援物資を積み降ろしできる多目的クレーンや、被災者用のスペースが設けられるなど災害対応能力も大きく向上した。式典では満永政幸船長が「新機能を生かし、今後の業務に努める所存である」とあいさつした。

 船内を見学した招待者からは「警備面だけでなく、災害対応能力が向上され、実に頼もしい」との声もあがり、今後の活躍が期待される。(舞鶴)
「あきつしま」大任終え帰港 [2015年04月27日(Mon)]

あきつしまとヘリコプター.JPG


 天皇皇后両陛下のパラオ共和国ご訪問の際に、両陛下への宿泊先の提供や搭載ヘリによる送迎など、海上保安庁として初めてとなる任務を終えた巡視船「あきつしま」(全長約150b、約6500d)が4月16日、横浜港に帰港した。

 両陛下のご訪問は、太平洋戦争の激戦地だったパラオ・ペリリュー島での戦没者らへの慰霊が目的で、4月8、9の2日間の日程で行われた。

 「あきつしま」の利用は、今回のご訪問が戦後70年にあたっての陛下のご希望であること、現地での島間の移動手段などの面から、宮内庁から打診、要請があったもの。

 これを受けて海上保安庁は「あきつしま」に必要な改修を実施するとともに、停泊場所などの事前調査や飛行訓練など準備を念入りに行ってきた。

 「あきつしま」は一足早くパラオに到着。8日夜に搭載ヘリ「スーパーピューマ225(あきたか)」で両陛下を同船にお迎えし、宿泊していただいた。
 さらに翌日朝に両陛下をペリリュー島にお送りし、同島からパラオ国際空港にもお送りした。
 
「あきつしま」は10日午前中にパラオの海上保安機関との合同訓練を行った後に帰途につき、16日午前に横浜港に入港した。

 横浜海上防災基地内の専用岸壁で行われた入港式で、佐藤雄二長官は「現地で遺漏なく対応できたのは、常日ごろからの一人一人の努力、全職員が一丸となり業務に向き合った結果だ。
 任務の完遂を誇りに、今後も海上保安業務に対応してほしい」と訓示し、乗組員たちの労をねぎらった。
 
 「あきつしま」の川上直実船長は「このような重要な任務に携われたことに乗組員一同、大変光栄に思っている」と話し、両陛下からは乗組員たちやヘリ搭乗員らに、ねぎらいのお言葉があったという。                             (小野信彦記者)

(写真上は、パラオで任務につく「あきつしま」と搭載ヘリ。写真下は横浜に帰港後、報道陣の質問に答える川上船長)

あきつしま川上船長.jpg
巡視船「やしま」 スリランカに [2014年09月26日(Fri)]

 福岡保安部の巡視船「やしま」は、今年度第1回目のCPA業務として、7月16日から8月13日までの29日間、スリランカの中心都市であるコロンボへ派遣された。
 東南アジア周辺の海賊行為発生地域をはじめとする往復路公海上における巡視警戒、情報収集、スリランカ沿岸警備庁(SLCG)に対する人材育成協力などが目的。
(写真はスリランカでの歓迎模様。写真は現地でのレセプション後に撮影)

画像3.jpg

画像1.jpg

 現地では、SLCGと海上保安庁両機関による業務説明や海賊対処に係る意見交換を行った。またSLCG職員が日帰りで「やしま」に乗船しての短期研修や、帰路に職員3人を乗せての長期乗船研修も実施。大型巡視船や搭載機の運航について実技を含めた知識を伝えることができた。 

 また、日本とスリランカの友好を一層深めるため、両国それぞれによるレセプションが開催された。
 特に、在スリランカ日本大使館との共催で「やしま」船上で実施したレセプションでは、「オ・モ・テ・ナ・シ」の心を持って乗組員全員が接待した。
 SLCG長官をはじめ、20カ国を超える大使夫妻ら出席者に喜んでもらうことができ、両国の親善、連携、協力関係の促進という目的も達成することができた。   (福岡「やしま」)                               (「海上保安新聞」9月18日)        
巡視船「まつしま」が「おしか」に船名変更 [2014年09月20日(Sat)]

 宮城保安部の巡視船「まつしま」が8月29日をもって「おしか」に船名変更された。
 それに先立つ26日、偶然2つの船名が重なり合ったところを目撃した。
 4文字の間に3文字……巡視船「まおつししかま」?

まつしま上.JPG


 この「まつしま」は、昭和55年10月に就役し、十一管区配属となり、特警船「くにがみ」として活躍した。
 その後、平成21年2月に宮城保安部へ配属替えとなり、二管区特警船「まつしま」として活躍。尖閣諸島警備にも、二管区代表として何度も派遣された。

 平成23年3月11日には、福島県相馬港内に錨を降ろしていたが、東日本大震災の発生で緊急出港。
 相馬市沖約5`の海上を哨戒中に、10bを超える大津波に何度も遭遇しながら、これを乗り越えた。この時の映像が公表され、注目を集めたことは記憶に新しい。
 
 しかし老朽化が進み、9月30日就役予定の新「まつしま」に船名を譲り、巡視船「おしか」として、残りわずかな現役を全うすることになった。
 「まおつししかま」はペンキで船名変更途中のハプニングで、29日には山岡仁おしか船長らによって「まつしま」と書かれた幕が引き上げられると、真新しい「おしか」の船名が現れた。
(下の2枚の写真は米田堅持撮影)
5D3B5005.JPG


まつしまの下.JPG



「就役から34年間ご苦労様。まだまだこれから『おしか』として頑張って下さい」との声が聞かれた。                               (二管)
                        (「海上保安新聞」9月11日号)
巡視船「おくしり」 曳航訓練 [2014年06月05日(Thu)]

おくしり訓練写真1「海王丸」への接近状況.jpg


 函館保安部の巡視船「おくしり」(=写真左)は4月、北海道漁業取締船「海王丸」(306d、55・2b、写真右)の支援協力を得て、同船を機関故障船と想定し、潮流の速い津軽海峡で実践的な曳航訓練を行った。

 「おくしり」は昨年3月の就役以降、貨物船や作業船など3隻の機関故障船の曳航救助をした。
 しかし、今年4月の定期異動で乗員の約2分の1が交替。
 その一方で、4月に北海道沿岸でロシア貨物船などの機関故障船が3件発生していることから、航行不能に陥った船舶の曳航作業に備えて訓練を実施することにした。
 
 訓練では、空気式もやい銃を使って、「おくしり」と「海王丸」をつなぎ、函館山方向に「海王丸」を曳航した。
 
 風や潮流によって互いの船体が受ける影響の違いを確認しつつ、「海王丸」と共同作業を行うことで、現場レベルでの「顔の見える」協力関係を築くことができた。
                               (函館「おくしり」)
                        (「海上保安新聞」5月22日号から)