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日本とロシアの海上保安機関が小樽市で合同訓練   [2018年06月26日(Tue)]

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国境警備艇「コーラル」迎え

両国船の一般公開など交流行事も

 一管本部は6月5〜8日、北海道小樽市で、ロシア連邦保安庁サハリン州国境警備局との合同訓練と、ロシアの国境警備艇の一般公開などの関連行事を行った。

 この合同訓練は2000年に海上保安庁とロシア連邦国境警備庁との間で両長官により署名された「日本国海上保安庁とロシア連邦国境警備庁との間の協力の発展の基盤に関する覚書」に基づき、01年からほぼ毎年、日露両国が相互に訪問して実施しているもの。

 小樽市での開催は今回で6回目。日本側からは岩ア俊一・一管本部長ら一管職員約100人と、小樽「えさん」、留萌「ちとせ」、江差「かむい」の巡視船3隻、小樽「やぐるま」の巡視艇1隻、千歳航空基地のMA724「おおわし」、釧路航空基地のMH904「しまふくろう」が参加した。ロシア側からはサハリン州国境警備局のクドリャショフ局長ら職員約40人と、同局の警備艇「コーラル」(630総d)が参加した。

 6月6日、小樽港沖合海域で実施した合同訓練では、密輸容疑船に対し、日露の海上保安機関が連携して追跡、捕捉し、停船させた容疑船に双方の職員がゴムボートにより移乗、制圧するまでの訓練を行った。
 両機関ともにスムーズに連携・協力をし、双方の警備手法などを確認した。また、訓練後には巡視船「えさん」に同乗していた多数の報道陣による岩ア本部長とクドリャショフ局長に対するインタビューが行われた。
 また、訓練を視察していたガルージン駐日ロシア大使にもマイクが向けられ、新聞・テレビで大きく報道された。
 
 さらに関連行事として6月7日午前、小樽港第3ふ頭で、日本へは初寄港となる警備艇「コーラル」と、巡視船「えさん」の一般公開を行った。オリジナルポスターの掲示や海上保安庁ツイッターなどのSNSを活用した事前の周知活動が功を奏して、会場には平日午前中の2時間という短い時間にも関わらず、約360人の市民らが訪れた。
 岸壁上では国境警備局職員による歌や楽器演奏が披露され、大いに盛り上がった。
 
 さらに、各種レセプションやスポーツ交流(サッカーと野球の的抜きゲーム)、日露双方の乗組員が互いの船を訪問するなどの交流行事を通じて、両国の親睦・理解を深めた。
 
最終日の出港式典では、岩ア本部長とクドリャショフ局長が固い握手を交わした。
 「帽ふれ」により参列した職員が見送る中、警備艇「コーラル」は小樽港を出港し、サハリンへの帰路についた。                      (一管)
日本財団・笹川会長に国際海事賞 [2015年12月03日(Thu)]

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 国際海事賞授賞式が11月23日、ロンドンの国際海事機関(IMO)本部で行われ、笹川陽平・日本財団会長に国際海事賞が授与された。
 同賞が設けられた1980年以降、35年間で、IMO事務局関係者を除き、日本人では初の受賞となる。

 同賞はIMOの活動や目的に多大な貢献をした個人などに与えられる。
 笹川会長は、IMOの付属機関である世界海事大学や国際海事法研究所など10機関と協力し、奨学制度の提供を通じて、海洋関連の人材育成に貢献した。これまで10機関で131カ国、1099人が学んでいる。
 また国際海事大学連合の設立、運営への支援を通じて、海事教育訓練の向上にも尽力。マラッカ・シンガポール海峡の海図作成、航路標識設置への支援も行っている。
(写真は授賞式での笹川氏=中央。その右は関水康司IMO事務局長、左は江島潔国交大臣政務官)
韓国警備艦が横浜に寄港 [2015年09月18日(Fri)]

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 韓国警備艦「3010艦」が8月31日、横浜港に寄港した。

  今回の寄港は、韓国海洋警備安全本部からの申し入れによるもので、日本をはじめフィリピン、中国へ警備艦を派遣し、海難救助や災害防止に関する知見を広めることが目的とされる。
 
 横浜港大桟橋へ入港後、チョン・テギョン西海本部企画運用課長を団長とする韓国派遣団21人が、横浜海上防災基地を訪問し、今井丈二・横浜保安部長と宮本伸二・横浜機動防除基地長へのあいさつ、懇談の後、ギフト交換などが行われた。
 
 また、災害対策室で、本庁警救部国際救難係による救難業務の説明と、横浜機動防除基地業務調整官による業務説明が行われた。意見交換では、韓国側から活発な質問が出された。
 
 その後、横浜管理次長が案内しての施設見学や、特殊救難隊によるつり上げ救助などの展示訓練、防除隊による防除資機材の説明が行われた=写真。
 
 「3010艦」は3日間横浜に在舶。9月1日には、警備艦において見学会とレセプションが開催され、今井部長や宮本基地長らが出席した。これらの交流を通じ、相互の情報交換を行い、良好な関係構築に役立つものとなった。                    (横浜)
巡視船「やしま」が 東南アジア派遣から帰港 [2015年06月04日(Thu)]

 東南アジア海域に派遣されていた福岡保安部の巡視船「やしま」は5月19日、博多港に到着し、4月23日から27日間の派遣業務を終えた。

 派遣期間中、往復路の公海上では、海賊行為などに対する巡視警戒を行った。また、国際協力の一環として、マニラ港(フィリピン)では、フィリピン沿岸警備隊(PCG)と海賊対処の日比連携訓練などを実施した。

 その後、「やしま」はダナン港(ベトナム)に寄港。ベトナム海上警察(VCG)職員に、採証・警備手法や海賊対処についての研修を行った。また、海賊対処および救助に関する日越連携訓練を行い、協力関係の強化を図った。
 
 また、VCGなどベトナム政府機関に表敬訪問した。VCG第2管区では、バドミントンと卓球のスポーツ交流を実施した。
 さらに、VCG職員やベトナム政府関係者を招待して、「やしま」主催の船上レセプションを開いた。武道演武や伝統芸能の披露のほか、餅つきを行い、つきたての餅や、巻き寿司など日本食を振る舞った。

 締めくくりに、うみまる・うーみんも参加して、盆踊り「炭鉱節」を行い、やしま乗組員と招待客らが輪を作って踊りを楽しんだ。踊りの後、子供や大人たちが競うように、うみまる・うーみんの周りに集まり、海を越えての人気の高さを示した。
                                     (やしま)
アジア海保長官級会合に 新たにオーストラリアが加入 [2015年05月29日(Fri)]

◎オーストラリアが新加入
◎捜索救助など4分野合意

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 アジア各国の海上保安機関の長官クラス幹部による「第11回アジア海上保安機関長官級会合(HACGAM)」が5月5日、フィリピンのマニラ市で開かれた。
 海上保安庁からは佐藤雄二長官が出席し、オーストラリアが参加国として新たに加入すること、今後の活動として捜索救助や海洋環境保全などの4分野の課題に取り組むことで合意した。
 
 同会合は平成14(2002)年に日本の提唱で第1回を開催。
 アジア地区の19カ国・地域の海上保安機関が参加し、日本財団と日本海難防止協会の支援と協力を得て、ほぼ毎年各国持ち回りで開いている。
 オーストラリアは昨年9月末に横浜市で開かれた第10回会合にゲストとして出席していたが、今回の会合で、同国の要望が認められ正式のメンバーとなった。これで参加国は20カ国・地域。

 さらに、第8回以降、共通課題として取り組んできた5分野のうち「自然災害への対応」については実質的に他分野の活動と重なることから見直し、「捜索救助」「海洋環境保全」「海上不法活動の予防・取り締まり」「海上保安能力向上」の4分野に再編して、前進させることにした。

 また、同会合の円滑な運営を目的とするガイドラインに合意した。
 共同宣言で「安全で、明るく、美しいアジアの海」をいつまでも保つために、各国間の連携を維持し、発展させることを強調した。
 
 当日の出席国・地域は、長官級では日本のほかインド、インドネシア、シンガポール、スリランカ、パキスタン、バングラディシュ、フィリピン、ブルネイ、香港。代理出席は韓国、タイ、中国、ベトナム、マレーシア、ミャンマー。欠席国はカンボジア、モルジブ、ラオスだった。さらに日本から国際協力機構(JICA)とアジア海賊対策地域協力協定情報共有センターの職員らもオブザーバー参加した。                     (小野信彦記者)
ネパール地震 国際緊急援助隊・救助チームが帰朝 [2015年05月27日(Wed)]

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 ネパール地震で、日本政府の国際緊急援助隊・救助チームのメンバーとして被災地に派遣された海上保安庁職員14人のうち、同チーム副団長を務めた稲葉健人・警備救難部救難課専門官ら代表8人が5月13日、佐藤雄二長官に帰朝を報告した=写真。

 同チームは警察や消防などと約70人で編成。海上保安庁からは稲葉専門官のほか羽田特殊救難基地や巡視船「いず」、「いすず」、「くろせ」、「おき」の職員と、福岡基地、鹿児島基地、那覇基地の職員が参加した。

 一行は地震発生の翌4月26日夕に成田を出発。
 現地空港の混乱で予定より遅れて28日に現地入りし、5月6日まで首都カトマンズ市内や近郊で9日間の捜索救助活動を実施。9日帰国した。
 
 稲葉専門官は「厳しい状況下だったが、全員が必死、懸命に捜索・救助活動に従事した。残念ながら生存者の救出には至らなかったが、本来の任務を全うできた」と報告した。
 
 佐藤長官は「無事帰国できてうれしい。みなさんの真摯(しんし)な活動はネパール政府・国民から感謝された。一国民、同じ海上保安官として誇らしく思う」とねぎらった。
                                  (小野信彦記者)
国際緊急援助隊・救助チームに国連から「最高」評価 [2015年05月12日(Tue)]

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 特殊救難隊や潜水士など海上保安庁職員14人を含む日本の国際緊急援助隊救助チームはこのほど、国連による各国救助チームの外部能力再評価の最高分類である「Heavy(ヘビー)」級の評価を平成22年に続いて受けた。

 この評価は、被災地における海外救助チームの能力に応じて活動現場などを効率的に調整するための指標で、「ヘビー級」チームは最前線の災害現場での活躍が期待される。
 厳しい条件をクリアし、ヘビー級の評価を受けているのは、日本をはじめ、米、英、独、豪、中、シンガポールなど計28チーム。5年ごとに再評価が行われる。
 
 日本の救助チームは、外務省をはじめ、警察庁、消防庁、海上保安庁のほか、国際協力機構(JICA)職員や医療関係者、構造評価専門家などのメンバーで構成される総勢70人の災害救助の専門集団。最近では、2010年に発生したニュージーランド地震に派遣された。
 
 災害現場を想定し、3月3〜5日にかけ、昼夜を問わない約40時間連続の模擬救助活動を実際に行い、審査が行われた=写真上下とも審査の様子。

 審査開始後しばらくすると冷たい雨が降り始め、活動現場は一面泥だらけの非常に滑りやすい状況となった。また、雨がやんだ明け方には、気温が氷点下近くまで低下する劣悪な環境下で、隊員たちはほとんど休むことなく活動を続けた。これまでの訓練成果を遺憾なく発揮し、見事「ヘビー級」の再評価を勝ち取った。
 
 世界各国から集まった救助の専門家である6人の評価員からは「素晴らし技術とタフな精神力を持った世界トップレベルの救助チーム」との評価を頂いた。
 世界の災害現場で、より一層の活躍が期待される。(本庁国際危機管理官、救難課)

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ミャンマーへ航空機を初派遣 [2015年02月19日(Thu)]

 那覇航空基地のファルコン900(LAJ570、江畑豊機長)は1月19〜23日まで、ミャンマーとフィリピンへ国際飛行を行った。
 ミャンマーへの海上保安庁の航空機派遣は初めて。

 今回の飛行は、海賊など海外で緊急事案が発生した時に迅速、適切に対応するための国際飛行能力向上が目的。竹田聡・本庁総務部参事官を団長に迎え、計16人が派遣された。

 19日に羽田を出発し、マニラ国際空港で燃料補給後、同日にミャンマーのヤンゴン国際空港着。21日にヤンゴンからネピドー国際空港に向かい、23日にマニラを経て羽田に帰着した。
 各空港で、管制方式や燃料補給、不具合発生時の整備作業環境などについて確認した。

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 中でもネピドー国際空港は、2006年にミャンマーの首都がヤンゴンからネピドーに遷都したことに伴い、2011年に開港したばかりの真新しい空港。
 新しいターミナル、駐機場、誘導路などについての航空情報が提供されず、駐機場など不明なままでの出発となった。
 実際の到着時には、誘導路から駐機場まで先導車により誘導されたためトラブルはなかった。
   (写真はミャンマー職員を乗せてネピドー国際空港に到着したファルコン900)
 
 フライトは、天候にも恵まれ、ほぼ予定通り進んだ。ただし、マニラからヤンゴンに向けカンボジア上空を飛行中、カンボジアとタイ国境付近でタイ管制官から再三領空通過許可に関する質問を受け、「領空通過許可の確認が取れないので、その位置で待機してください」と言われた時には一瞬コックピットが凍りついた。
 待機を開始した直後、「領空通過許可の確認が取れました」と管制官から言われ、乗組員一同、ほっとする一幕もあった。
 
 21日には、ミャンマー海事局長ら4人の海事局職員が体験飛行を行い、ヤンゴンからネピドーまで同乗した。
 職員たちはコックピットで、計器などについての機長の説明に熱心に耳を傾けた。
 
 ファルコン900の海外派遣は、昨年7月のパプアニューギニア派遣に続き今年度2回目で、平成元年の就役後、通算60回目となった。         (那覇基地)
日印長官級会合 「海上テロ対策」で協力 [2014年10月15日(Wed)]

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 海上保安庁とインド沿岸警備隊による「日印海上保安機関長官級会合」が10月2日本庁で開かれ、佐藤雄二長官とインド側からアヌラグ・G・タプリヤル沿岸警備隊長官などが出席した。
 海上テロ対処の情報共有や対処能力の向上を図ることや、インド近海国のスリランカやモルディブなどの海上保安能力の向上のために、日印連携訓練への参加を促すことなどで合意した。
                  (写真は訓練を視察する佐藤長官とタプリヤル長官)
 
 両機関の交流は、平成11年(1999年)10月に起きた「アロンドラ・レインボー号事件」がきっかけ。
 この事件では、日本企業が運航する貨物船が、マラッカ海峡でインドネシア人の武装集団に乗っ取られたが、約3週間後にインド沿岸警備隊が拿捕、逮捕した。翌年に両機関の長官級会合を開いて以来、ほぼ年1回開催し、今回が14回目となる。

 同会合を通じて、両機関は海賊対策に関する情報の共有や、インド洋周辺国に対する海上法執行能力の強化に取り組んでいるほか、合同の日印連携訓練を行って海賊対処能力の相互向上などを図っている。

 今回は、9月29日にインド沿岸警備隊の巡視船「サムドラ・パファレダール」(3178d)が日本に来港。
「第10回アジア海上保安機関長官級会合」の一環として10月1日に東京湾羽田空港沖で行われた展示訓練と共に、海上保安庁の船艇やヘリとの海賊対策連携訓練を実施した。
                            (「海上保安新聞」10月9日号)
アジア海保長官級会合が横浜で開かれる [2014年10月14日(Tue)]

▼「海上不法行為」に連携して対処
▼「安全で、明るく、美しいアジアの海」を保つ
▼安倍総理を表敬訪問


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       (巡視船「いず」船上に整列した各国代表。背景に巡視船「あきつしま」が見える)


 日本の海上保安庁などアジア各国の海上保安機関のトップによる「第10回アジア海上保安機関長官級会合」(HACGAM)が9月30日と10月1日の両日、横浜市で開かれ、実務者レベルで平成24年以降取り組んでいる捜索救助や自然災害対応、海洋環境保全などの5分野の活動の有効性と今後の継続を確認。
アジア海域で発生している海上不法行為に各国が連携して対応することに合意する共同宣言「将来に向けた相互協力」を採択した。(小野信彦記者)

 同会合は、海上保安行政におけるアジア地域での連携強化を目的に、日本の提唱で平成16年に第1回を開催。
日本財団と日本海難防止協会の支援協力を得て、ほぼ毎年各国持ち回りで開いている。

 今回の会合には、海上保安庁の佐藤雄二長官をはじめインド、フィリピン、ベトナム、香港などの13カ国1地域の海保機関の長官らが出席。
代理出席は中国と韓国、タイの3カ国で、中国海警局からは副局長が出席した。
欠席はカンボジアとラオスの2カ国。国際協力機構(JICA)とアジア海賊対策地域協力協定情報共有センターの職員がオブザーバー参加した。

 会合では、平成24年の第8回会合(インド)で喫緊の共通課題として取り上げられ、幹事国が中心となって取り組んできた「捜索救助」(幹事国・インド)や「自然災害対応」(タイ)、「海洋環境保全」(フィリピン)、「海上不法活動の予防・取締り」(日本)、「海上保安能力の向上」(マレーシア、日本)の5分野の活動を高く評価し、今後も継続することを確認した。

 また、重要な海上交通路であるマラッカ・シンガポール海峡の周辺を含むアジア海域で、海賊によるタンカーの石油製品抜き取り被害が増加していることが議論され、これらの海上不法行為に各国が一致団結して万全の対応を期すことで合意した。

共同宣言では「安全で、明るく、美しいアジアの海」をいつまでも保つために、各国間の連携を継続していくことも盛り込んだ。
来年の第11回会合はフィリピン、第12回会合はインドネシアでそれぞれ開催することも決まった。
   ◇   ◇
 第10回アジア海上保安機関長官級会合の各国参加者と日本財団の笹川陽平会長らは9月30日夕、官邸に安倍晋三首相を表敬訪問し、懇談した。
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