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外国漁船違法操業で合同訓練 [2015年06月26日(Fri)]

サンゴ漁船訓練.jpg


 中国漁船によるサンゴ密漁問題を受けて、海上保安庁と警視庁、水産庁、東京都は5月2日、小笠原諸島の父島(東京都小笠原村)で外国漁船の違法操業や外国人の不法入国などを想定した初の合同訓練を行った。
 関係機関の約240人が参加し、相互の連携を確認した。
 
 父島・二見港付近で行われた海上の訓練には、三管本部から巡視船「しきしま」「しきね」のほか固定翼機「みずなぎ」や搭載ヘリ「うみたか」、その職員など約150人が参加した。

 海上の訓練は「小笠原諸島の周辺海域で巡視船や水産庁の漁業取締船、東京都の漁業調査指導船が哨戒中、違法操業をしている外国漁船を発見」との想定。
 
 停船命令を無視して逃げる容疑船(警備艇)を巡視船の搭載艇とヘリが追跡し、海上保安官が移乗して船長らを取り押さえた。
 
 陸上の訓練では「複数の不審者がいる」との情報を得た警視庁が警察官7人を島に派遣し、島内警戒と捜索を実施。外国人容疑者らを逮捕した。
 
 本土から約1000`離れた父島のような遠方離島での緊急対応として、三管本部は航空機を使って、警官チームの羽田から硫黄島経由での父島への移送、および逆コースでの容疑者らの羽田移送の訓練も行い、警視庁と手順を確認した。
潜水士 氷の下で救助訓練 [2015年03月23日(Mon)]

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 小樽保安部の巡視船「ほろべつ」乗組員と石狩消防署は2月18日、北海道石狩平野を流れる茨戸(ルビ、ばらと)川で氷下潜水訓練を行った。

 訓練には「ほろべつ」潜水士5人と石狩消防署の潜水士4人が混成チームを編成して参加した。
 当日は、石狩では比較的暖かい日だったが、それでも気温は2〜3度と低い。「釣り人が結氷した河川の開口部から転落した」との想定で、茨戸川に張った厚さ約20aの氷にチェーンソーで穴を開けて、潜水士たちが捜索・救助訓練を行った=写真。

 翌19日には、石狩湾港花畔(ルビ、ばんなぐろ)埠頭に着岸中の「ほろべつ」上で火災船舶救助訓練を合同で行った。

 「ほろべつ」を火災船と想定し、船内での要救助者の徒手搬送訓練および「ほろべつ」乗組員と石狩消防署による捜索・救助訓練を行った。同消防署員は、狭い船内での救助活動の難しさを実感したようだった。                       (小樽)
旅客船で事故対策訓練 鹿児島「さつま」 [2015年03月13日(Fri)]

 鹿児島県種子島西之表港で2月5日午後5時から、着岸中の高速旅客船を使って集団災害救急事故訓練が行われ、鹿児島保安部や消防、警察、医療機関などが参加した=写真。

 「高速旅客船が海上浮遊物と衝突し、乗員・乗客に多数の負傷者が発生した」との想定で訓練を開始した。
 巡視船「さつま」から潜水士と機動救難士計11人が旅客船に移乗した後、船体の損傷状況や負傷者の確認やトリアージを行った。
 
 その後、地元消防救急隊も合流して「さつま」職員と連携して、近くのフェリー待合室へ負傷者を搬送し、応急処置へと引継いだ。                    (鹿児島さつま)

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釧路 氷の海で初訓練 [2015年01月21日(Wed)]

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 釧路保安部の巡視船「えりも」は1月2日、年初訓練を行った。
 訓練開始時の気温はマイナス10度、海水温度は4度。釧路港に係留している「えりも」の周辺海域は、一面、厚さ約3a前後の氷で覆い尽くされた。

 潜水士6人は、気合いを入れてウェットスーツを着用し、岸壁から一斉入水。行く手の氷を砕きつつ、船首から船尾までの約90bを、足ひれだけで泳ぐ「ドルフィン」で往復した。

 続いて、前部甲板から海面につり降ろした約6bのスタティックロープで登はん訓練を行った。一人目が登った後のロープは、付着した海水があっという間に凍りつき滑りやすくなるため、後続の潜水士は悪戦苦闘。
 冷たい海水で手足の感覚がマヒ寸前の状態となるなか、果敢に挑戦し登はん訓練を終えた。
 
 潜水士たちは、ウェットスーツからランニングウェアに着替えると、支援班員11人とともに釧路埼灯台近くの厳島神社までの往復約2`をランニングして心身を鍛え上げ、初訓練を無事終了した。                         (釧路)
「スマートフォン」と「ヘリテレ」で3元中継 [2014年12月18日(Thu)]

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 十管本部は11月7日、携帯電話通信事業者の協力を得て実施した旅客船事故訓練で、スマートフォンなどに利用されているLTE回線網を利用した同管区初の3元同時中継映像の伝送訓練を行った。

 訓練は「大型旅客船で多数の負傷者を伴う事故が発生した」と想定。
 船内に取り残されている乗客などの状況をいち早く把握し、救出やトリアージ(負傷者の識別救急)などの作業を関係機関と連携して迅速に行なえるようにする目的で行われた。
 
 事故想定船となった大型旅客船内の被災状況の映像をNTTドコモが提供するスマートフォン(LTE回線映像伝送システム)で、また県の現地連絡調整所からの映像をKDDIが提供するスマートフォン(同)で、それぞれ現場指揮船となる巡視船「おおすみ」(鹿児島保安部)に伝送した。
 さらに、上空からの事故現場全景映像を「おおすみ」搭載機MH595によるへリテレ伝送システムで伝送した。
 
 「おおすみ」のOIC(運用司令室)および搭載機格納庫に、3面の大型テレビモニターを設置し、それぞれの映像音声を同時に映し出して、迅速な現場状況の把握と乗客救出のための指揮調整を行う体制とした。

 複数のスマートフォンのLTE回線網と、ヘリテレを使用して、現場状況の映像を多元的に同時に中継する映像伝送訓練は初めてで、訓練に参加した関係機関や報道関係者からも関心を引いていた。(写真は「おおすみ」格納庫での3元中継)

 LTE(Long Term Evolution) は3G(第3世代)の次の新しいモバイル通信技術。これまでの3Gに比べ通信速度が大幅に高速化されており、従来の3G回線を利用した簡易画像伝送装置と比べ格段に高品質な映像を伝送できることを確認した。
 その一方で、セキュリティ対策を十分にとる必要性も感じられた。  (十管、おおすみ)
日本とインドが羽田沖で展示訓練(10月1日)  [2014年10月16日(Thu)]

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 海上保安庁の巡視船艇が、海賊や海上テロなどに見立てた容疑船を猛スピードで追跡して捕捉する展示訓練が10月1日午前、東京湾羽田空港沖で行われた。
 前日まで横浜市で開かれたアジア海上保安機関長官級会合の一環として披露したもの。
 さらに、翌2日の日印の長官級会合に合わせ来航したインド沿岸警備隊の巡視船「サムドラ・パファレダール」も訓練に参加した。同船と巡視船「あきつしま」の搭載ヘリ同士による交換着船や、隊員の容疑船への乗り込み訓練などを行った。
 会合に出席した16カ国1地域の長官らは巡視船「いず」に乗船し、佐藤雄二長官らの説明を受けながら熱心に訓練のようすに見入っていた。  
 (写真は連携訓練でインド巡視船の搭載ヘリとともに、容疑船を追跡する巡視船「あきつしま」=米田堅二撮影)
                       (「海上保安新聞」10月9日号)
清水保安部で初の吊り上げ救助合同訓練 [2014年09月19日(Fri)]

 清水保安部は8月6日、静岡県内航空関係機関と初めての4機関合同つり上げ救助訓練を駿河湾内で行った。

 訓練には、清水保安部の巡視艇「みほかぜ」のほか、静岡県消防防災航空隊ヘリ「オレンジアロー」、県警察航空隊ヘリ「ふじ2号」、静岡市消防局航空隊ヘリ「カワセミ」が参加し、計27人で実施した。

 「船舶から傷病者を救助する」という想定で、各機関ヘリが順次、富士川滑空場(富士市)を離陸。
富士川沖に配備した「みほかぜ」へ各隊員がホイスト降下し、傷病者をつり上げ救助し、富士川滑空場へ搬送した。

 台風の接近による南からの高いうねりと強風が吹き荒れ、「みほかぜ」が大きく揺れる厳しい条件だったが、無事訓練は終了した。
 参加者からは「降下地点が狭い『みほかぜ』後部甲板で、船体も揺れているという今までにない条件で、訓練として非常に有益だった」との声が聞かれた。          (清水)
  
                            (「海上保安新聞」9月11日)
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大型旅客船「飛鳥U」で救助訓練 [2014年09月08日(Mon)]

 第三管区海上保安本部は8月に、横浜大さん橋国際旅客ターミナルに停泊中の郵船クルーズ鰍フ大型旅客船「飛鳥U」の協力を得て、大型旅客船の火災海難を想定した合同訓練を行った。

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 訓練は「午後1時ごろ、横浜沖を航行中の『飛鳥U』(5万142d、全長約241b、乗客872人)の船首倉庫から出火。船尾方向へ避難中の乗客1人が階段で転倒し重傷を負った」との想定で実施した。
 118番で救助要請を受けた三管本部は、直ちに横浜保安部の消防船「ひりゆう」、巡視艇「いそづき」、羽田航空基地のヘリコプター「うみたか2号」と特殊救難隊を出動させた。また横浜市消防局の消防艇「まもり」と、神奈川県警のヘリコプター「たんざわ」や警備艇も出動した。

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 消火活動では「ひりゆう」と「まもり」が連携して一斉放水を実施した。
 救助活動では「飛鳥U」後部甲板から、「うみたか2号」と特殊救難隊員が飛鳥乗組員と連携して負傷者をつり上げ、横浜海上防災基地に着陸して救急隊に引き渡した。
 さらに「たんざわ」のヘリテレ装置と関東管区警察局初動警察通信係による県警本部への画像伝送訓練を行った。(三管)
「海フェスタ京都」 体験航海など賑わう [2014年08月27日(Wed)]

 京都府舞鶴市を主会場として「海フェスタ京都」(7月19日〜8月3日)が開かれた。期間中、八管本部が行った巡視船「だいせん」の体験航海や一般公開、PR用ブースには多くの人々が訪れ、盛況だった。(八管)

★最大級のイベント
 海フェスタは「海の恩恵に感謝し、海洋国日本の繁栄を願う日」という「海の日」の意義を再認識するための行事。
 毎年、全国の主要港湾都市で「海の日」を中心に約2週間、海に関するさまざまなイベントが開催されている。
 このイベントは、昭和61(1986)年に北九州市(福岡県)で開催された「海の祭典」が始まり。
 平成15年から、「海の日」が7月の第3月曜日となり3連休化されたことを契機に「海フェスタ」と名称が変更された。海に関する国内最大級のイベントだ。

★体験航海に応募殺到

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 7月26日(土)、舞鶴保安部の巡視船「だいせん」の体験航海を行った。八管で大型船の体験航海を行うのは2011年以来、3年ぶりとあって、事前の乗船者抽選には600人の募集に約3100人もの応募があり、当選確率約5倍の難関となった。
 当日は府内に高温注意情報が発表されるほどの猛暑のなか、当選者と招待者を合わせた約650人が乗船。
 船内では、パネル展示やパンフレットの配布、制服試着会、海洋少年団による手旗信号の披露などを行った。
 また、巡視船艇と航空機による展示訓練も行い、普段目にすることのない巡視船艇などの機敏な動きに乗船者から大歓声が起きた=写真は米田堅持撮影。

★一般公開に3000人
 7月27日(日)には「だいせん」の一般公開を行った。
 前日同様、暑い日となったが、自衛艦「しらね」や練習帆船「海王丸」の一般公開も行われたため、「だいせん」への来船者数は約3000人にのぼり、一時受付をストップするほど=写真8.JPG
 ここまでの人数を予想していなかった職員はうれしい誤算に”悲鳴”を上げたが、最後まで笑顔で海保のPRに努めた。

★ブースには3500人
 海フェスタ京都の期間中に、舞鶴市の赤れんがパークでは「海の総合展」と題した海事関係機関による企画展が開かれ、八管本部もブースを出展した。
 床に敷くタイプの3D海図や、舞鶴港の1800年代から現代までの変遷が一目で分かる「伊能図謄写図」などの海図を展示。
 PR要員として八管本部職員に加え、海上保安学校、舞鶴保安部や八管海保クラブ(OB会)に協力を依頼し、平日は常時2人以上、土日祝日は常時4人以上の態勢を整えた。
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 八管ブースへの来場者は2週間で約3500人にものぼった=写真上。23日には国土交通政務官が、24日には秋篠宮ご夫妻がご視察に訪れ、ブースをご覧になられた。

 その他にも、関連行事として開催された海上保安学校主催「五森祭」カッターレースや、舞鶴市主催「みなと舞鶴ちゃったまつり」民踊ながしに八本部から参加した。全国各地から舞鶴へ訪れた多くの方に「118番」や「酔泳の禁止」「学生募集」の周知活動を効率よく行うことができた。 
「有害危険物質が流出!」 横浜で対応訓練 [2014年03月20日(Thu)]

超過密海域の東京湾で有害危険物質(HNS)が流出した場合、大きな被害が懸念されることから第三管区海上保安本部は2月21日、HNS流出を想定した大規模対応訓練を横浜港の横浜海上防災基地周辺で行った。
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訓練には同本部巡視船艇4隻と職員約60人、横浜市消防局から消防車両9台と職員約35人が参加した。
 ケミカルタンカーに見立てた巡視船「たかとり」から、有害物質のトルエンをパイプで荷揚げ中に流失事故が発生したとの想定。
海上から巡視船艇3隻が出動してガス検知を実施、周辺の船舶に「岸壁を離れて下さい」と放送と電子掲示板で呼びかけた。
「たかとり」には、化学防御服を着込んだ消防署員が乗り込み意識不明者を搬送した。
さらに、危険物質防除のため巡視船が「たかとり」周辺に放水するなど迫真の訓練を行い、「東京湾排出油等防除協議会」会員の周辺自治体職員や海事関係者約100人が視察した。

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 同本部環境防災課の唐津智和課長は「有害危険物質は無色で臭いのないものもあり広範囲に拡散するので、安全海域を確保し二次災害を防ぐことが重要だ。東京湾での事故は影響が広範囲にわたるが、多くの関係者が視察に来てくれて良かったし、消防との連携が強化された」と語った。
            (「海上保安新聞」2月27日号より)