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西日本豪雨で海保 救助や捜索、給水 [2018年08月07日(Tue)]

 7月5日夜から西日本を襲った記録的な豪雨は各地で山崩れや河川の氾濫(はんらん)などの災害をもたらし、広島や岡山、愛媛、京都などの15府県で死者220人、行方不明者12人(7月23日現在)にのぼる大惨事となった。
 海上保安庁は翌6日から24日までに延べ数で巡視船艇494隻、航空機86機(固定翼33機、回転翼53機)の勢力を投入し、被災者の救助や行方不明者の捜索、被災者支援として患者や医師などの搬送、給水支援や物資輸送などに全力を注いだ。
 さらに海上漂流物の警戒にも当たり、これまでに小型船舶45隻を撤去したほか、岡山、愛媛両県のガス会社から瀬戸内海に流出したLPガスボンベ147本を回収した。

豪雨の@救助.jpg
           写真は愛媛県宇和島市で透析患者を吊り上げ救助し、病院に搬送する巡視船「やしま」搭載ヘリ乗組員ら=7月8日


 同庁(保安部・署)の主な対応状況は次の通り(合計人数は7月24日正午現在)。

【行方不明者捜索】〈広島〉似島、海田、倉橋島など〈呉〉江田島〈尾道〉佐木島〈松山〉下伊台〈福山〉芦田川〈岩国〉長崎県松浦など計対応34件9遺体収容

【救助・人員輸送】〈徳山〉笠戸島孤立者30人(住民27人、市職員3人)救助〈宇和島〉自衛隊・消防・警察など、被災者・関係機関計244人

【患者・医師等搬送】〈呉〉透析患者21人、医療関係者19人〈宇和島〉吉田町透析患者1人、負傷者4人など計67人

【給水支援】〈尾道〉18日「でじま」給水80d・ポリタンク配布217個、19日「とさ」給水140d・ポリタンク配布283個〈今治〉岩城島給水(9回)など計1028d(給水車479回、住民2153人)

【物資輸送】〈呉〉呉市食料〈広島)坂町支援物資〈徳山〉下松市食料〈尾道〉佐木島・小佐木島支援物資など計21回

【漂流物対応】漂流小型船舶計45隻撤去、LPガスボンベ147本回収

【安全情報】航行警報など158件、海の安全情報93件
                                  
午後5時過ぎ 五管本部の大阪北部地震への対応状況 [2018年06月18日(Mon)]

五管本部の地震災害対策本部は6月18日、管内の巡視艇39隻、航空機4隻などを出動させ、大阪府北部を震源とする地震で、管内の海上および沿岸部の被害状況調査を実施した。

 同日午後5時35分現在、大阪市安治川船津橋橋脚への衝突防止枠の海没情報のほか、被害は見つかっていない。
 また 大阪府や兵庫県、大阪府枚方市、同高槻市に職員を派遣し、情報を収集中。

なお、大阪市安治川船津橋橋脚への衝突防止枠については、河川管理者である大阪府西大阪治水事務所により水没位置に明示ブイが設置された。
海保 大阪府北部地震で 情報収集 [2018年06月18日(Mon)]

6月18日午前10時現在
大阪府北部地震について
沿岸部の情報収集を進めているが、被害は認められていない。
また対策本部の名称を
「第五管区大阪府北部を震源とする地震災害対策本部」に改めた。
第五管区海上保安本部が 大阪での地震で地震災害対策本部 [2018年06月18日(Mon)]

 五管本部は6月18日午前8時00分、「第五管区海上保安本部 大阪における地震災害対策本部」を設置した。
 稼働可能な船艇や航空機を出動させ、管内の港湾、沿岸部などの被害状況調査を実施している。

 これは、同日午前7時58分ごろ大阪北部で起きた震度6弱の地震への対応。
津波で亡くなった少女の「灯台ハンカチ」がハワイへ [2018年03月19日(Mon)]

灯台ハンカチ2橋本.jpg

 3月11日で、東日本大震災(2011年)から、まる7年が経過した。
 同震災の津波で命を失った福島県いわき市の鈴木姫花(ひめか)さん(当時10歳、豊間小4年)の描いた灯台の絵が、ハンカチとなって海を越え、米国・ハワイ州の太平洋津波博物館に今年1月から飾られている。

 姫花さんはデザイナーになるのが夢で、塩屋埼灯台(いわき市)を描いた絵が、2009年度の「灯台絵画コンクール」(燈光会主催)で見事入選した。
 震災当日は、下校後に近くの実家に行っており、津波の犠牲となった。福島保安部の連絡で知った燈光会の配慮で、この灯台の絵が父・貴(たかし)さんら家族に手渡された。

 このニュースを知った京都のデザイナーが中心となり、12年11月、姫花さんの絵をもとに「デザイナー鈴木姫花」のハンカチを作成。ハンカチ展などに出品され、反響を呼んだ。
 このハンカチを、姫花さんの両親が「お世話になった人たちへの感謝の気持ちに」と自費で約1000枚を作成。今も塩屋埼灯台のふもとの土産店(山六観光)で販売され、売り上げがいわき市に寄付されている。

 また、震災被害を受けた塩屋埼灯台は14年2月に復旧工事が終わり、参観灯台として一般公開を再開した。灯台の構内にある燈光会の掲示板には、姫花さんの絵のレプリカが飾られ、灯台を訪れる人々が目を止めている。

 今回のハワイへの展示を働きかけたのは、福島県郡山市出身の写真家・橋本直樹さん(愛媛県在住)。
 姫花さんのハンカチのことをネットなどで知り、「同じ福島県人として何かできないか」と考えた。昨年8月に、ハワイの太平洋津波記念館を訪れたとき、東日本大震災のコーナーに福島県に関する展示品があまりないのを知った。
 このため同11月に、同館のマーリン・ムリー館長が日本を訪れた際に、姫花さんのハンカチを飾ってほしいと要請。館長は「10歳の少女の明るい未来を津波が奪った。二度と悲劇を繰り返さないため、世界の人々に姫花さんの作品を見てもらいたい」と快諾してくれたという。

 同館の展示コーナーには額に入れた姫花さんのハンカチと、貴さんのメッセージの英訳が展示されている。

 貴さんはメッセージで「亡くなった娘のために、親として一体何ができるだろうかと考えました。震災から半年が過ぎたころ、娘の描いた絵を信頼のおけるデザイナーに託し、ハンカチにしてもらいました。娘は天国でデザイナーになる夢を叶え、ハンカチとして人の役に立ち、彼女が稼いだお金は浄財となります。私たち夫婦は、そのお手伝いをすることで、彼女が生きているように感じ、私たちもまた生きていることを感じることができます。命や教訓、大切なものが忘れられませんように」と述べている。
 
 福島では、港の復興、試験操業の拡大、帰宅困難区域の一部解除など、復興に向けての営みが着実に進んでいるものの、まだ道半ばにある。姫花さんのハンカチは、震災の悲劇や教訓を、途絶えることなく語り継ぐことの大切さを教えてくれる。      (福島海上保安部)

写真は写真家の橋本直樹さんと姫花さんのハンカチ
熊本地震 海保の食料や入浴、給水支援続く [2016年04月28日(Thu)]


 史上初めて2回の震度7(4月14日午後9時26分=マグニチュード〈M〉6・5、16日午前1時25分、M7・3)の熊本地震に見舞われた熊本、大分県地方では、発生から10日を過ぎた24日現在も6万人以上が避難し、さらに多くの人々が不自由な生活を強いられている。海上保安庁は震災対応体制を整え、十管本部を中心に給水や食料、入浴提供などの住民支援活動を連日展開している。
 25日午後1時30分現在で各船が提供した給水量は累計で約195d、入浴者数は4519人にのぼる。
 
 十管本部は16日午後から連日、宇城市・三角港、熊本市・熊本港、八代市・八代港に「とから」や「さつま」「とさ」「あまぎ」「こしき」「いわみ」「おおすみ」など複数の巡視船を配置し、給水や食料、入浴の提供、携帯電話の充電支援などを行っている。
 給水は住民だけでなく地元自治体や陸上自衛隊などにも提供している。
 
 食料は「おおすみ」が17日から連日、炊き出しのおにぎり(1000個以上)を熊本市南区役所に搬送。鹿児島航空基地のヘリも熊本県産山村や小国町などに支援物資を搬送した。
 
 さらに「おおすみ」搭載のヘリはこれまでに南阿蘇村への水、食料の搬送をしたほか、熊本空港からの医療チーム8人の同村への搬送や、22日には熊本大学病院と飯塚市防災センターの間での患者や医師の移送なども行った。
 
 被災住民らに好評なのが、各船の入浴提供。本庁・政策評価室がネットの「ツイッター」で、3港での給水・電源・入浴提供の時間を連日広報し、その情報が現地ではさらに広がっているという。
 
 こうした十管本部を中心とした住民支援をバックアップするために、18日には、他管区が保存する飲料水や食料、災害用食器セットなどが、千歳、仙台、羽田、関西空港、美保、那覇の各航空基地から鹿児島航空基地に輸送された。博多港や長崎港からも巡視船で熊本港に運ばれた。
 (小野信彦記者)
海上保安庁・長官会見 水害救助「震災の教訓生きる」 [2015年10月02日(Fri)]

●「東日本大震災の教訓生かせた」
●県庁に連絡役派遣 救助区域を分担

 茨城、宮城両県で9月10、11日に起きた水害での救助対応について、海上保安庁の佐藤雄二長官は14日の記者会見で「東日本大震災での経験を生かし、関係機関との調整や連携を円滑に実施することで、正確、迅速な救助活動ができた」と総括した。

 海上保安庁は10日から12日までの3日間に、延べヘリコプター17機と機動救難士25人、特殊救難隊員14人を派遣し、計107人の住民をつり上げ救助した。

1面デカ写真.jpg

 佐藤長官は、今回の水害では茨城、宮城の各県庁に「地元管区の海保職員をリエゾン(連絡役)として派遣したことで、被災自治体が求める救助・支援ニーズを正確、迅速に把握することができた。これにより効率、効果的な救助・支援活動につながった」と指摘。
 
 佐藤長官は、自衛隊や警察、消防などの関係機関との連絡調整が円滑にいき、捜索救助区域を分担しての活動ができたこと。さらに自衛隊の協力で被災地近くの茨城県・百里基地でヘリの給油ができたことで、継続的な長時間の活動が可能となったと述べた。
 
 また派遣した隊員たちからは、東日本大震災では要救助地点の確認のためにヘリで空中にとどまるなどの時間的ロスがあったが、今回は先に隊員が降下し要救助地を確認するなど、効率的に救助ができたとの報告があったという。
(写真は茨城県常総市で救助のため、ヘリから降下する特救隊員)

災害に備えよ! 携帯基地局を巡視艇に積み込む訓練  [2015年08月21日(Fri)]

◎福井保安署「あさぎり」
◎姫路保安部「ぬのびき」


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 福井保安部の巡視艇「あさぎり」と姫路保安部の巡視艇「ぬのびき」で7月末、災害時に離島や岬などにある携帯電話会社の基地局を復旧するため、携帯基地局を巡視艇に積み込む訓練が行われた。

 海上保安庁は昨年12月と今年3月に、ソフトバンク、KDDI、NTTドコモとそれぞれ「災害時における通信確保のための相互協力協定」を結んだ。
 内容は@海保は、被災地での通信手段確保のため携帯電話会社に協力し、物資や人員輸送などを行うA携帯会社は、災害時の人命救助などに必要な衛星携帯電話や携帯電話を優先的に海保に提供する、というもの。
 
 これを受け、福井県坂井市三国町の福井港で7月27日、巡視艇「あさぎり」を使って全国初となる可搬型基地局の積載訓練を約3時間、行った=写真。
 
 訓練にはKDDI、ソフトバンク、NTTドコモの3社が参加。総重量約320`もある可搬型基地局を、岸壁からリヤカーやラダーレールを使って「あさぎり」後部甲板に上げ、ベルトなどを使って固定させた。巡視船艇への安全な積載方法や、船の揺れに耐えられる固定方法を試した。
 
 「あさぎり」の嘉村拡明船長は「災害時に陸上ルートでは行けない地域への搬送で協力する。訓練の結果、基地局を積んで搬送が可能なことが確かめられた」という。
 
 一方、五管本部は7月31日、阪神港神戸区新港で、巡視艇「あさびき」への可搬型基地局の積載訓練を行った。KDDIなど携帯3社が参加。南海トラフ地震などで孤立した地域に、食料などとともに基地局を運ぶことを想定し、4時間半にわたって行われた。(福井あさぎり、五管)
口永良部島で噴火 海上保安庁も住民の避難支援 [2015年06月10日(Wed)]

噴火1測量船拓洋船首から撮影.jpg


噴火2救援.jpg

 5月29日午前9時59分ごろ、鹿児島県屋久島町・口永良部島(くちのえらぶじま)の新岳(標高626b)が爆発的噴火をした。
 噴煙は火口から9000b以上に達し、周辺に噴石が飛散。火砕流は新岳から北西側の海岸にまで到達した。
 屋久島町は82世帯137人の全島民に避難を指示。海上保安庁は巡視船艇や航空機などを向かわせ、島民の安全確保や避難支援などを行ったほか、付近を航行中の船舶に対する十管区地域航行警報を発令した。
 島民は70代男性1人がやけどを負ったが、同日夕方までに全員が屋久島に避難した。
  (写真上は「拓洋」から撮影した口永良部島の噴火。下の写真は、搭載艇から「さつま」に
移乗する湯向地区の島民と飼い犬)

 この噴火で、気象庁が同午前10時7分に噴火警戒レベルを3(入山規制)から5(避難)に引き上げたことから、本庁および十管本部は火山災害対策本部を設置。
 
 直ちに、近海域で業務中の海洋情報部の測量船「拓洋」をはじめ鹿児島保安部の大型巡視船「さつま」を同島に出動させるなど、船艇21隻の体制を敷いた。
 さらに鹿児島航空基地からも航空機2機と機動救難士を派遣。羽田特殊救難基地から出動の特救隊1隊も同航空基地で待機した。
 
 「拓洋」は同午前11時50分ごろに、同島の本村港沖に到着。搭載艇で港内や避難者などの状況を確認した。
 さらに、避難島民の屋久島への輸送を行うフェリー「太陽」に、港周辺の情報提供や火山監視などの入港支援を行った。「太陽」は同午後3時43分に出港し、巡視船「とから」が伴走警戒した。
 
 新岳から北西に約4`離れた番屋ケ峰の避難所には、同日正午ごろに機動救難士2人がヘリで降下し、避難していた島民らの状況や安全確認を行った。

 「さつま」は鹿児島県の救助要請を受けて、同午後1時すぎから島北側の湯向(ゆむぎ)地区の島民6人と飼い犬1匹を搭載艇で収容。
 さらに「さつま」に移乗後、ヘリで屋久島空港に避難させた。鹿児島保安部の巡視船「こしき」は、機動救難士5人や鹿児島県警職員22人、鹿児島市消防職員7人らを乗せて鹿児島港から同島に搬送した。

 6月1日午前には、避難していた住民ら約30人が口永良部島に一時帰島した。海上保安庁の巡視船などが、周辺の警戒にあたった。(小野信彦記者)
震災不明者を集中捜索 [2015年03月26日(Thu)]

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 東日本大震災発生から4年となる3月11日、宮城保安部の巡視船「くりこま」は宮城県警と合同で、宮城県石巻市雄勝町名振(おがつちょうなぶり)地区の沖にある無人島「八景島(やけいじま)」とその周辺海域で、震災行方不明者の集中捜索を行った。

 名振地区の海岸部では昨年夏以降、警察による集中捜索が毎月行われているが、八景島では震災後1度も捜索が行われておらず、付近の住民から捜索要望が宮城県警に寄せられていた。
今回の捜索には「くりこま」潜水士ほか乗組員10人と宮城保安部陸上班2人、それに宮城県警の警察官9人の総勢21人が参加した。

 強風と波浪のため、八景島に上陸しての捜索と潜水捜索はやむなく中止。
午後1時から、警察官4人ずつが同乗した「くりこま」搭載艇2隻で、島の周囲の捜索を行った。
冷たい北風が吹きつける中、夕方近くまで行った捜索では、残念ながら行方不明者につながる手がかりは得られなかった。しかし、同行した警察官から「島の状況を詳細に確認することができ、次回上陸して捜索を行ううえで多いに参考となった」との謝意とともに、今後の捜索協力依頼があった。

 時間の経過とともに行方不明者の発見につながる手がかりは少なくなるが、家族の期待に応えるため、今後も潜水捜索を始めとする震災関連業務に取り組んでいく。 (宮城保安部)
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