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海上保安学校 門司分校で修了式  16人が修了 [2018年07月10日(Tue)]

◎海保の理念大事に
◎同期の絆、命綱に


 海上保安学校門司分校は6月22日、岩並秀一・海上保安監や渡邉晃久・七管本部長らが出席して、研修科船艇職員等初任者課程第78期生16人の修了式を行った。
 
 修了生は航海科4人、機関科7人、通信・技術科1人、飛行科3人、整備科1人で、全員が男性。

  同校は海技免許などを持っている経験者が、海上保安庁に入庁後、学ぶ教育機関。
 
 式には、小石佐織・北九州市門司区長や高祖健一郎・西部海難防止協会会長など多数の来賓や、修了生の家族らが出席した。
 まず、山本雅司・分校長が修了生一人ひとりに修了証書を授与した後、「海上保安官が共有している同じ理念が語れ、胸に収めておいてこそ、海上保安庁という組織が結束固く一丸となって国民の負託にこたえることができる。その理念を整理し、大事にし、忘れないでください」と式辞を述べた。
 
 続いて、岩並海保監が「それぞれの持てる力をいかんなく発揮し、法の支配による秩序のもと、人々が平和に安心して暮らせる海を未来に継承していけるよう、大いに活躍することを祈念する」と訓示した。
 
 これに対し、村田秀典・修了生総代が「正義仁愛の理念のもと、いかなる困難にも立ち向かい、同期の絆を命綱として使命を全うすることを誓います」と力強く答辞した。努力賞には、村田秀典、田誠の両修了生が選ばれた。 (門司分校)

海保大の練習船「こじま」が出港 25回目の世界一周へ [2018年05月15日(Tue)]

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 海上保安大学校の練習船「こじま」が4月27日、専攻科実習生39人(女性4人)、乗組員41人を乗せ、総日数99日、総航程約2万6000海里(約4万8152`)の世界一周の遠洋航海に広島県呉市の海保大桟橋から出港した。こじまの世界一周航海は25回目。

 講堂で行われた出港式には、新原芳明・呉市長など来賓と、実習生・乗組員の家族、教職員、在校生など約500人が出席した。

 コ永重典・大学校長が式辞で「総員80人の実習生・乗組員の各員は『チームこじま』の一員として責任を全うし、チームに貢献し、総合力を高め、任務を完遂してほしい」と激励。続いて新原市長が「広い海の上でつらい時、寂しい時には、穏やかな呉のことを思い出し元気を出してください」と祝辞を述べた。

 下野元也・六管本部長の歓送の辞(代読)では「船内生活で仲間との絆を強め、寄港国の風土、文化を肌で感じ、国際感覚豊かな海上保安官として帰国することを切に願う」との言葉があった。

 コ永校長から行動指令書を受け取った戸ノ崎博宣船長は「今年は海上保安制度創設70周年、こじまの世界一周は25回目となる。この記念すべき年の遠洋航海を無事成功させ、8月3日の呉入港の際には、たくましく自信に満ちた実習生の姿をお見せすることをお約束いたします」とあいさつした。

 また、小村健太・実習生が「各国の海上保安機関職員との交流を通じて、近年ますます国際化の進む海上保安業務を遂行する上で必要不可欠な国際感覚の涵養に努めたい」と決意を述べた。
 
 最後に、呉市内の幼稚園児から戸ノ崎船長と川口慶悟・実習生に花束が、地元の宮浦和子・吉浦女性会会長から堀部里奈・実習生に記念品が贈られた。         (海保大)

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海保大入学式 本科60人、特修科40人 [2018年04月25日(Wed)]

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 海上保安大学校(広島県呉市)で4月8日、本科第68期学生60人(女性16人)、特修科第64期研修生40人(同3人)の入学式が行われた。

 式には、新原芳明・呉市長ら来賓のほか、岩並秀一・海上保安監や下野元也・六管本部長ら海保幹部らが列席した。多くの家族や教職員、在校生らが見守る中、新入生たちが、本科学生、特修科研修生として任命された。

 続いて本科学生を代表して橋本和樹学生が「勉学に励み、心身を鍛え、人格の陶冶(ルビ、とう、や)に努め、立派な海上保安官になることを固く誓います」と力強く宣誓した。

 コ永重典・大学校長が式辞の中で、海上保安庁発足の歴史や「正義仁愛」の精神、そして全寮制による全人教育に触れ、新入学生に対し「規律のある生活や教育訓練の中で互いに切磋琢磨しつつ、『チームワークの重要性』『相手を思いやる心』『最後まで諦めない心』を育みリーダーたるべき素質を醸成してもらいたい」と訓示した。

 また、岩並海上保安監が「本校における教育訓練により知力、体力、精神力を鍛え、国際感覚を養い、海という厳しい環境において、国家の主権や国民の安全・安心に直接関わる崇高な業務を全うできる強い信念と情熱を持った海上保安官となることを期待する」と激励した。
 続いて、学生音楽隊の演奏に合わせ、式典参加者一同が校歌を高らかに斉唱して式典を終了した。

 厳かな入学式の後には、恒例の「午さん会」が開かれ、緊張感でいっぱいだった新入生らも、和やかな雰囲気の中、ようやく笑顔を見せていた。     (海保大)

海上保安学校で300人が入学式 [2018年04月24日(Tue)]

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★初の女性総代

 海上保安学校(京都府舞鶴市)で4月10日、2018年度4月期の新入生300人(女性46人)の入学式が行われた。
また式後、新設の運用管制官を養成する「管制課程」の開設式も行われた。新入生の数は、15年秋(346人)、16年春(316人)に次いで過去3番目に多い。

 この日入学したのは航海コース110人(女性8人)、機関82人(同4人)、主計22人(同10人)、航空11人(同2人)、情報43人(同9人)、管制20人(同9人)、海洋12人(同4人)。
 この日は、新入生と在校生たちが校庭に集まり、来賓を出迎え、分列行進を披露した。

 入学式には、野村賢治・京都府中丹広域振興局長(府知事代理)、山口寛士・舞鶴副市長(市長代理)をはじめとする来賓のほか、八木一夫・本庁交通部長、伊東裕康・八管本部長ら海保幹部と新入生の家族、在校生らが出席した。

 式では、粟津秀哉・学校長が各コース・課程ごとに学生任命を行った。続いて、入学生総代として管制課程第1期・田中萌愛学生が「国民の負託に応えられる海上保安官になることを固く誓います」と宣誓した。女性の総代は初めて。

 粟津学校長は式辞で「鍛えよ、常に!。自ら学び、自ら鍛えるという気持ちを持って、全力で学術技能の習得と身体の練成に励んで下さい」と新入生を激励した。
 また、八木交通部長が「海上保安学校での生活を送ることで、ぜひとも正義仁愛の精神を心身に染み込ませてほしい」との長官訓示(代読)を行った。
 
 また、海保校の課程として16年ぶりの新設となる管制課程の開設式では、20人の新入生を代表して舞鶴市出身の上田留偉(る、い)学生が「海上保安学校学生として自覚と誇りを持ち、我が国の海上交通の安全を守る運用管制官を目指して努力することを誓います」と、力強く宣誓した。  
                                     (海保校)

海上保安学校で262人が卒業式 [2018年04月23日(Mon)]

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 海上保安学校(京都府舞鶴市)で3月25日、石井啓一・国土交通大臣や中島敏・海上保安庁長官を迎え、本科船舶運航システム課程第51期生193人、航空課程第16期生10人、情報システム課程第25期生45人、海洋科学課程第26期生14人、総員262人(女性37人)の卒業式が行われた。

 式に先立ち、大臣、長官らの前で、学生隊による分列行進を行った。

 式は、城福健陽・京都府副知事や多々見良三・舞鶴市長ら来賓を迎え、卒業生の家族や在校生ら約540人が見守る中で行われた。
 まず近藤悦広・学校長が各課程、コースの代表者に卒業証書を授与し、「本校で培った不撓(ふとう)不屈の精神をもって、それぞれの持ち場で、勇気と団結により正義仁愛の理念を大いに体現していただくことを期待しています」と式辞を述べた。

 また中島長官は、海上保安庁の徽章である「コンパス」と「梅」に込められた初代・大久保武雄長官の思いについて述べた後、「この伝統と精神によって、海上保安庁は国民に寄り添い、切れ目なく対応ができる組織として成長して参りました。この伝統と精神をしっかり受け継いでいただきたい」と訓示した。
 石井大臣は「国民の皆様からの期待に全力で応え、それぞれの現場第一線で持てる力をいかんなく発揮し、誇りをもって業務にまい進していくことを切に願います」と祝辞を述べた。

 卒業生代表として山下純平学生が「海上保安官の名に恥じぬよう、正義仁愛の理念の下、不撓不屈の精神で職務をまっとうすることを皆様にお誓い申し上げます」と力強く答辞した。(海保校)
海保大卒業式・修了式  安倍総理が祝辞 [2018年04月11日(Wed)]

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 海上保安大学校(広島県呉市)で3月24日、本科第64期学生42人(女性5人)の卒業式と特修科第63期研修生45人(女性2人)の修了式が、安倍晋三・内閣総理大臣や石井啓一・国土交通大臣、中島敏・海上保安庁長官らが出席して行われた。
 現職総理の同校卒業式出席は2006年の小泉純一郎総理以来、2人目。
 
 式に先立ち、学生・研修生による視閲行進が行われ、安倍総理と石井大臣、中島長官の視閲を受けた。
 式には、寺田稔・衆議院議員や新原芳明・呉市長ら来賓と在校生や教職員、家族ら約540人が出席した。
 本科卒業生に対する卒業証書と学士の学位記の授与、三等海上保安正の任命、特修科修了生に対する修了証書の授与が行われた。
 
 平田友一・大学校長は式辞で「当庁初任幹部として、これからの課題に的確に対処していけるよう、引き続き自己研さんに励んでもらいたい」と述べた。
 中島長官は「海上保安庁創設時から脈々と受け継いできた平和な海を継承していくため、諸君に与えられた崇高な使命に情熱を燃やし、海上保安業務にまい進していくことを期待している」と訓示。
 石井大臣は「本校で学んだことを礎に、大所高所から国民の皆様に寄り添うことができる海上保安官になることを切に願っている」と祝辞を述べた。
 
 安倍総理は祝辞で「我が国の存立基盤たる『海の平和』の守り人として、人の命を救い、凶悪な犯罪に立ち向かう。海上交通路の安全を守り、領土・領海を守り抜く。海洋権益の確保のための調査や海洋環境の保全も重要な任務です。任務は常に危険と隣り合わせで、極度の緊張を強いられます。そうした苦難に直面した時、大学校での鍛錬の日々を思い出してほしい」と激励した。
 
 式典の中で、海保大の良き伝統を後輩たちに引き継いでもらいたいとの思いを込めて、学生旗が卒業生から在校生に託された。
 また式後、校庭で記念植樹が行われ、安倍総理は紅梅を、石井大臣は白梅を植樹した。
                                    (海保大)
海上保安学校に運用管制官養成の新課程「管制課程」 [2017年05月29日(Mon)]

来年4月開講へ
2年間で運用管制官を養成する


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 日本国内の主要な港湾や海峡などの航行船舶の管制業務を担う海上の管制官≠育成するための新課程が来年4月、海上保安学校(京都府舞鶴市)に新設される。
            (写真は海上交通センターで業務にあたる運用管制官)
 
 教育期間2年の「管制課程」で、同校での新課程の設置は、平成14年4月に航空課程が開設されて以来。管制課程の受験申し込み受付は、他の4課程(船舶運航システム、情報システム、航空、海洋科学)とともに7月18日から始まり、9月24日に第1次試験が行われる。

 管制課程で養成するのが「運用管制官」。運用管制官は、東京湾、名古屋港、伊勢湾、大阪湾、備讃瀬戸、来島海峡、関門海峡の7カ所の海上交通センターに、現在計約270人が勤務している。
各センターでは、船舶の安全航行のために、運用管制官が24時間交代でレーダーやAIS(船舶自動識別システム)の画像を監視し、船舶への情報提供や大型船舶の航路入航間隔の調整、不適切な航行船舶への指導などを行っている。

 運用管制官は、各センター職場での事前研修と海保校門司分校での3週間の研修、さらに半年ほどの実地研修を経て、海上保安庁独自の認定審査に合格した職員を採用している。
実際の管制業務では、特定の海域や時間帯に集中する航行船舶の過密化に対応する高い管制技術やコミュニケーション能力などが求められる。さらに今後も外国クルーズ船などの増加が予想され、地震や津波などの緊急時対応への備えも必要となる。

 また来年1月からは東京湾内での管制一元化が始まるなど、運用管制官の体系的な教育養成の必要性と「管制課程」の設置が庁内で検討されていた。

 新設の管制課程では、海上保安業務の基礎的な学術・技能のほかに、運用管制官として必要な知識や法令を習得。英語教育にも力を入れて、外国船舶との通信に必要な第三級海上無線通信士の資格や第二級陸上特殊無線技士などの資格を取得する。また、実際の管制用「レーダー運用卓」を模したシミュレーション卓を10基ほど用意し、徹底した実技指導で即戦力化をねらう。

 管制課程を卒業後は、運用管制官として全国の海上交通センターに配属されて管制業務に就きながら、さらに国際標準に基づく運用管制官の資格取得を目指す。本人の希望や適性によっては、各地の海上保安部での陸上勤務や船艇勤務も可能だ。

 同課程を含めた海保校の受験案内や採用数などは、人事院が6月14日に採用試験情報(http://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/top_siken.htm)に掲載する。
   (小野信彦記者)
海上保安学校で285人 入学式 [2016年10月26日(Wed)]

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 海上保安学校(京都府舞鶴市)で10月9日、船舶運航システム課程第48期285人(女性24人)の入学式が、秋本茂雄・海上保安監ら来賓の参列のもとに行われた。
 新入生のコース別内訳は、航海コース143人(同14人)、機関コース118人(同6人)、主計コース24人(同4人)。

 この日は朝から小雨混じりの天候だったが、幸いにも分列行進が始まる午前9時半には雨がやんだ。学生たちは、参列した来賓や家族の前で、分隊ごとに分かれ元気に行進した。

 入学式には在校生や、新入生の家族らも参列し、講堂は約900人の出席者でぎっしりとうまった。まず、岩崎茂学校長が新入生の名前を一人一人呼び、学生任命を行った。これを受け、新入生を代表して航海コースの休場真平学生(20)が「国民の負託に応えられる海上保安官になることを固く誓います」と力強く宣誓した。

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 岩崎学校長が「本校が舞鶴の地に設置されてから65年の歴史を刻む。これまでの卒業生、約1万7600人は海上保安業務を担う中核として、日々職務に励んでいる。諸君も、自ら学び自ら鍛えるという気持ちを常に持ち、学術技能の習得と体力の錬成に励んで下さい」と式辞した。

 続いて秋本海保監が「海上保安庁の設立以来、脈々と受け継がれてきた精神の礎が『正義仁愛』です。犯罪の取り締まりには正義の信念と厳しい行動が要請され、海難救助には仁愛の情と献身の勇気を必要とする。海保校での生活の中で、ぜひともその精神を心身に染み込ませてほしい」と訓示した。

 式後、新入生の笹岡風馬学生(19)=京都府出身=は「水泳が得意で、人を守る仕事をと海上保安官を志した。潜水士になりたいので、人命救助の技能を身につけ、体力錬成に励みたい」と語った。また渡久山翔太学生(20)=沖縄県出身=は「自分たちが守らなければ、日本の海は守れない。現場に出たら気を引き締めて、領海警備や人命救助にあたりたい」と抱負を述べた。
            (小林利光記者)
海上保安学校入学式 過去2番目に多い290人 [2015年10月30日(Fri)]

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 海上保安学校(京都府舞鶴市)で10月9日、船舶運航システム課程第48期290人(うち女性26人)の入学式が行われた。花角(はなずみ)英世・海上保安庁次長や多々見(たたみ)良三・舞鶴市長ら来賓が参列した。

 新入生のコース別内訳は、航海コース167人、機関コース106人、主計コース17人。海保校の入学者は、尖閣諸島周辺海域の警備強化のため、平成26年春入学(249人)、同秋(346人)、27年春(273人)と大量採用が続いている。今秋は昨年秋に次いで過去2番目に多い。
 
 入学式に先立ち、花角次長を教職員と学生総員で出迎えた後、校旗旗手護衛を先頭に学生隊役員、各分隊が分列行進を披露した。
 
 入学式には、在校生や新入生の家族らも参列し、講堂は約900人の出席者でぎっしりとうまった。式では山本得雄学校長からコースごとに学生任命が行われ、名前を呼ばれた学生は「はい!」と大きな声と共に起立した。
 
 山本学校長から「一つ一つの授業、訓練をおろそかにすることなく、自ら学び自ら鍛えるという気持ちを持って、勉学、体力の練成に励んで下さい」と式辞があった。
 続いて、花角次長が「任務を適切にこなせるよう、高い知識や技術、そして強い心を持った海上保安官となることを切に希望します。そのために、本校での教育訓練に一意専心、励んでいただきたい」と訓示した。

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 新入生を代表して航海コースの石塚洸希(こうき)学生が「国民の負託に応えられる海上保安官になることを固く誓います」と力強く宣誓した。
 新入生は1年間、同校で勉学、訓練に励み、来年9月に現場に配属される。  (海保校)

大学院修士コース「海上保安政策課程」が開講 [2015年10月14日(Wed)]

◎アジアの若手幹部を育成
◎海保大などで1年修士課程

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 アジア諸国の海上保安機関の若手幹部職員を対象とした1年間の大学院修士コース「海上保安政策課程」の開講式が10月1日、東京都港区六本木の政策研究大学院大学(GRIPS、白石隆学長)で行われた。
 太田昭宏・国土交通大臣(当時)をはじめ海上保安庁の佐藤雄二長官や日本財団の笹川陽平会長、国際協力機構(JICA)の堂道秀明・副理事長、在日の関係国大使など約100人が出席した。
 日本の海上保安官2人を含む5カ国10人の第一期学生に対し、佐藤長官は「知識の習得に努め、生涯変わらぬ友情の絆を育んでほしい」と述べた。
 
 同課程は、海洋の安全確保と秩序強化などを目的に、海上保安庁と同大学、JICA、日本財団が協力して実施する人材育成事業「海上保安政策プログラム」として開設。
 
 各国機関の40歳未満の職員を対象に、海上保安に関する国際関連の知識や実務能力、政策立案のための分析・提案能力、国際的に活躍できるコミュニケーション能力などを持つ人材を継続的に育成することで、互いに連携の強化や認識の共有化を図り、国際的なネットワークの確立を目指す。

 今回参加したのはインドネシア(沿岸警備隊、警備救難局)とマレーシア(海上法令執行庁)、フィリピン(沿岸警備隊)、ベトナム(海上警察)の各国2人ずつと海上保安庁の小野寺寛晃(32)、米沢夏希(33)の両氏。
 10人は来年3月まで同大学、その後9月までは海上保安大学校(広島県呉市)で所定の科目を学ぶ。最終的にポリシーペーパー(論文)を提出し合格すると、同大学長と海保大校長との連名で修士号が授与される。
 
 開講式では最初に佐藤長官や白石学長ら4者が、同プログラム実施の確認書に署名。学生たちに白石学長は「GRIPSの国際的な評価は、皆さんが将来偉くなることだ。一期生として今後の模範となるよう学業生活を送っていただきたい」と訓示した。
 
 代表してフィリピン沿岸警備隊のグレン・ビー・ダラウ少佐(38)が「世界の海の治安と安全の確保のためにベストを尽くします」と宣誓した。
 
 あいさつの中で笹川会長は「世界中どこでも人のつながりが最終的に、困難な問題の解決につながる。学業以外に多くの友人をつくること、人的ネットワークを確立することが重要だ」と激励した。
 佐藤長官は「本プログラムの修了生による海上保安分野での強固な国際連携の輪が、今後の海洋秩序の構築に大きく貢献していくことを心から期待する」と述べた=写真。
            
                                   (小野信彦記者)
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