海上保安大学校(広島県呉市)の本科学生有志が8月30、31日の2日間、甚大な被害が出ている広島土砂災害の現場に復旧ボランティアとして参加した。

30日には24人、31日は23人の男女の学生が参加した。事前にボランティア保険に加入し、当日は早朝の電車で呉を発ち、広島市の受付手続きを済ませた後、現地入りした。
現場では、地元住民や一般のボランティアとともに、土砂が侵入した家屋の中で破損した家具を搬出したり、たまった土砂をバケツリレーで屋外に搬出する作業などを行った。
気温30度を超える猛暑の中、大粒の汗を流し、全身泥まみれになりながら必死の活動を続けた。

参加した学生は「本当に困っている人たちに、少しでも力になればと参加した。
現場で災害の悲惨さを目の当りにし、作業もかなりきついものだったが、疲れも感じず必死で作業を行った」と語った。
学生たちは、9月6,7日にも計6人がボランティアへに参加した。また、海保大卒業生が作る「若葉会」大学校支部の職員数名もボランティアに参加した。 (海保大)
(「海上保安新聞」9月11日号)