◎46年間 奄美の海の安全守り

(金見埼灯台から光を放つトンバラ岩照射灯)

(照射灯の本体)
奄美群島の徳之島の北東端にある金見埼灯台に併設されていた「金見埼トンバラ岩照射灯」が6月11日、ひっそりと46年間の役目を終えた。
1962(昭和47)年の初点以来、4・1`離れた海上にあるトンバラ岩を照らし続けていたが、GPSや電子海図などの航海計器の発達で、必要性が低下したことから廃止することになった。
当日は、奄美保安部職員が飛行機で徳之島にわたり、照射灯の機器を確認した後、電源を落とした。
地元新聞社による取材もあり、最後の姿を紙面に飾ることができた。
苦労して保守してきた航路標識が消えていくことに寂しさを感じることは否めないが、廃止される標識のためにも最適配置を推進し、既存標識の利便性をさらに高めていく必要があると改めて感じた。
同照射灯は、最後の夜も設置当初と変わらない輝きを放っていた。ありがとう、46年間お疲れ様でした。 (奄美)